いくら貯金が増えても節約する単純な理由 | 丸珍甘党(とあるIT屋の徒然日記)

丸珍甘党(とあるIT屋の徒然日記)

東京在住、IT企業勤務。
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飽きっぽく、三日坊主。浅く広くが信条。

今の日本で、30歳時点で1000万円の貯金があるのは、大手企業勤務のサラリーマンや医師など、一部の高給取りに限られます。このような一部の高給取りでさえ、相当に節約しなければ、豊かな生活が出来ないのは、現代の住宅コストや教育費を考えれば明らかです。

首都圏で3LDKのマンションを購入・・・6000万円
子供1人を大学まで育て上げる・・・2000万円


首都圏に住宅を購入し、子供2人を首都圏の大学に通わせるには1億円は必要となります。年収1000万円(手取り800万円弱)稼いでいても、最低20年以上はローンを支払い続ける必要があります。そして仮に現在30歳としたとき、20年後(50歳)まで健康的に暮らし、年収1000万円を維持できているか、自信がある人は少ないのではないでしょうか。

家族4人住むのに最低ラインの広さである75平米を超える分譲マンションは、都心であれば軒並み1億円を超えます。都心に一軒家を建てる土地はほとんど残されていませんが、仮に一軒家を建てるとなれば、これより高額となるのは明白です。

よって、高額な都心を避け、都下三県(埼玉、千葉、神奈川)まで視野を広げる必要があります。しかし、都内まで30分でアクセス可能な主要都市(例えば横浜駅周辺)でも住宅価格は大して下がらず、3LDKであれば、6000万円というのが妥協ラインではないでしょうか。それ以上、価格を下げると、アクセスが悪かったり、幹線通りに面しているなど、様々な問題があります。

次に教育費を考えてみます。例えば私は小中が公立校、高校で私立校、大学は私立理系でした。小学生時代は習い事やスポーツ少年団に属し、中学1年から学習塾へ通い、高校時代は予備校に通いました。大学時代は下宿はしておらず、大学院にも進学しなかったため、ざっと計算して2000万円程度の教育費が掛かっております。さらに食費、交際費、衣類等を含めれば、2500万円程度は掛かっているかも知れません。

これらの出費を、今の自分の収入を原資として考えれば、とても家族を養おうなどとは思えません。むしろ、年金の問題で両親の老後の面倒をみなければならない状況や、急な疾病等で仕事を休むリスクを考えれば、3000万円くらいの貯金があっても安心できません。ちなみに30代で3000万円の貯金(金融資産含む)を持つ割合は1%を下ります。

このような事実を知っていれば、いかに出費を減らし、貯蓄を増やすかという策を練らなければなりません。30代で年収1000万円、貯金1000万円をクリアしていても、全く余裕がないと感じます。無論、これより収入が低く、貯蓄もない世帯が大半ですから、生活水準を下げるなり、子供を諦めるのが賢明な生き方となります。

参考)
年代別の平均貯金額を解説!20代、30代、40代はそれぞれいくら貯金があれば安心か?(楽天)
https://money.rakuten.co.jp/woman/article/2018/article_0097/

2019年 東京の不動産価格・相場の推移と買い時を検証(Sumuzu)
https://sumu-z.jp/tips/tips28/

子ども1人育てるお金は3000万円?! 子育て費用はいくら必要?(AllAboutマネー)
https://allabout.co.jp/gm/gc/12003/