【陸上】北京ハーフマラソンで八百長疑惑 中国選手に勝利譲ったケニア選手「友人だからね」

(東スポWEB 2024/04/15)

 中国・北京で行われたハーフマラソンで〝八百長〟疑惑が浮上し、物議を醸している。

 

 14日の北京ハーフマラソンでは、ゴール直前でケニア選手2人とエチオピア選手1人、昨年の杭州アジア大会王者・何傑(中国)がトップ集団で走っていた。ゴールが見えてくると、ケニア選手の1人、ムナンガットが他のアフリカ勢2人を制しつつ、何に「行け、行け」と手で合図。その後、何がトップに出ると、アフリカ勢3人は追い抜こうとはせず、そのまま何が優勝した


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 この場面が中国SNSのウェイボー上などで拡散すると非難が殺到。「これは親善試合なの?」「八百長」「こんな愚かなことが起こるとは」と大ブーイングとなった。

 

 ムナンガットは香港メディア「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」に対し「彼はケニアに来ていて、私は無錫マラソンで彼のペースメーカーを務めていた。(彼は)私の友達だからね、OK」と回答。同メディアは「ムナンガットは友人だから優勝を譲ったと認めた」と断定した。

 

 アジア大会覇者の経歴に傷がついてしまった格好だ。


 

アフリカ勢が中国選手に優勝譲る? 北京ハーフマラソン調査へ

(AFP 2024/04/15)

 

 14日に中国・北京で行われたハーフマラソン大会で、アフリカ出身選手3人が意図的に中国選手に優勝を譲るような走りを見せた。この場面がインターネットで広く拡散し、SNSで「恥ずかしい」という声も出る中、大会主催者が調査に乗り出している。

 

 問題が起きたのはフィニッシュの直前、昨年の第19回アジア競技大会(19th Asian Games、Asiad)の男子マラソンで金メダルを獲得した中国の何杰(He Jie、ホー・ジェイ)とケニア選手2人、エチオピア選手1人が争っていた中、アフリカ勢3人がゴール地点を指さし、手を振って何を先に行かせた後、スピードを落としたように見えた。

 

 結局レースは1秒差で何が優勝。4人はレース中、常に集団を形成して走っていたという。

 

 これについて、匿名を条件にAFPの取材に応えた北京体育局(Beijing Sports Bureau)の関係者は、「現在調査中で、結果は可能になり次第発表する」と話した。大会主催者も、調査を開始していることを発表した

 

 中国のSNS、微博(ウェイボー)ではこの一件が大きな話題を呼んでおり、一部のユーザーが結果を非難。「何杰のキャリアで最も恥ずかしい優勝になるのは間違いない」と書き込んだユーザーもいた。

 

 中国では近年、中流階級の間でランニングがブームになっているが、不正や大会運営の不備が相次いでいる。2018年に南部深セン(Shenzhen)で行われたハーフマラソン大会では、258人が近道を使うなどの不正をしていたことが発覚した。2019年の徐州国際マラソン(Xuzhou International Marathon)では、女性ランナーが緑色のシェアサイクル自転車を使う姿が映像にとらえられた。(c)AFP