「就籍」が認められなかったケース | 離婚後300日問題-民法772条による無戸籍児家族の会

離婚後300日問題-民法772条による無戸籍児家族の会

離婚後300日問題、相談無料。
この世から『無戸籍児』をなくしたい・・・
心からそう願っている、家族と支援者のブログです。


テーマ:
身元不明男性:名前も出自も不明…
昨年、愛知・弥富で保護 自立へ前向き努力 市など連携し救済協議


2015/11/24 毎日新聞 中部朝刊クリック!

愛知県一宮市の民間福祉施設に、自分の本名や、以前の生活場所も分からない若い男性がいる。
昨年県内で保護されたが身元が特定できないため、公的制度などを限定的にしか使えない。
希望する自立の道のりは遠いが、民間団体や行政がサポートを続けており、弁護士も救済に向けて協議を始めることになった。
【加藤沙波】

 6畳ほどの部屋にシャツやタオルなどの洗濯物が干され、壁にはアイドルグループ「乃木坂46」のポスターが張られている。
生活困窮者らを支援する「のわみ相談所」の宿泊施設だ。
ユウキさん(仮名)は今年6月からここで暮らす。
「洗濯物はちゃんと畳まないと。収納棚を作ろうか」。
所長の三輪憲功さん(68)の言葉に、うれしそうにうなずいた。

 昨年7月、同県弥富市のスーパーマーケットのトイレで倒れていたところを保護された。
所持金は無く、脱水症状で意識はもうろうとしており病院へ。
体力が回復すると、“過去”を語り出した。

 「親が誰か分からない。4歳ぐらいから『おじさん』の家にいて、毎日ドリルで勉強していた」「歯医者に通院したことはあるが、それ以外は外出していない。学校にも行っていない」「おじさんの家はどこか分からない。抜け出したくて、1カ月かけて逃げてきた」--。

病院の検査では健康状態に問題はなく、精神疾患の疑いもみられなかったという。
中学卒業程度の学力があるとみられる。
以前、「おじさん」に「誕生日」と教えられた日から計算すると、現在23歳。
市役所や警察が全国の行方不明者などを調べたが該当者はおらず、身元特定につながる情報は得られなかった。

 ユウキさんは弥富市の生活保護を受け、名古屋市中村区のNPO法人「いきいきライフサポート・あいち」に通った。
パソコンや裁縫などを習い、ワープロ検定2級も取得。
スタッフの犬飼史郎さん(65)は「能力が高く、前向きに努力する姿を見て心から応援したくなった。どんどん自信をつけていったように感じる」と話す。

 弥富市の協力で昨年8月、ユウキさんは新たに戸籍を作る「就籍」を名古屋家裁に申請した。
しかし家裁は今年3月、「実父母と思われる者も日本語を話していたと認められる」としながらも、親の氏名、出生地が不明で客観的資料も無いことなどから「日本国民であると認めることができない」と却下した。

 戸籍が無ければ住民票も作成しづらく、アパートの契約や銀行口座の開設、中卒認定試験の受験なども難しい。
総務省は2008年、「離婚後300日規定」などで無戸籍になった子供らを住民票に記載できる基準を全国の自治体に通知しているが、ユウキさんのような例は該当しない。
同省住民制度課の担当者は「二重登録や成りすましを避けるため、身分に関する確かな情報が必要になる」と話す。

 三輪さんは今月、無戸籍問題に取り組む弁護士に相談。
その結果、弁護士の提案で12月にも、弥富市や病院などの関係機関がユウキさん救済に向けた協議を始めることになった。

 ユウキさんは現在、引っ越しの手伝いや草むしりなどの仕事をして生活している。
将来は働きながら通学したいという。
三輪さんは「何とか公的身分保障をしてもらい、普通の人生を歩ませてあげたい」と訴えている。

772家族会さんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス