この曲は、もともとは Queen のアルバム "Hot Space" のセッションでレコーディングされたものの、ボツになったもの。その後、Freddie Mercury と Michael Jackson のデュエットの企画が持ち上がり、Freddie が MJ の自宅のスタジオに出張ってこの曲と "State Of Shock" と "Victory" の3曲をレコーディングしたのですが、完成前に Freddie がスケジュールの都合で帰国しなければならなくなったため、未完成に終わりました(というのが、公式発表だが、実際は、マイコーがペットのラマ(「バブルス君」ではありません。念のため)をいつもスタジオに同伴(?)するのに Freddie が耐えられなくなったことと、レコーディングの合間にクスリをやっている Freddie に対しマイコーの堪忍袋の緒が切れたことが原因で打ち切りとなったらしい)。そして、Freddie は、この曲をピンでレコーディングし直して自身のソロアルバム "Mr. Bad Guy" に収録しました(なお、"State Of Shock" は、周知のとおり、Freddie に代えて Mick Jagger とのデュエットとして Jacksons のアルバム "Victory" に収録され、シングルカットされて大ヒットしたが、残る "Victory" は今のところ未発表のまま)。Michael の死後、Brian May と Roger Taylor は、Freddie と Michael のデュエットの全てを正式にリリースしようとしたのですが、MJ の遺産を管理するマイケル・ジャクソン財団との交渉は困難を極め(Roger 曰く、「まるでニカワを搔き分けて進むようなものだった」)、結局、この曲のみをリリースすることでなんとか合意に漕ぎつけたということです。そして、"Hot Space" のセッション時にレコーディングされた、Brian、John Deacon、Roger の演奏をバックに使用して完成させ、2014年発表のコンピレーションアルバム "Queen Forever" に収録されてようやく日の目を見ることとなりました。

 

 

Freddie のソロバージョンはこちら。

 

 

さらに Michael のソロによるデモバージョン(ピアノは Freddie)。

 

 

こちらは、Freddie と Michael のデュエットによるデモバージョンのようですが、詳細は不明。