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大起証券㈱ Tel:06-6300-5757(代表)
谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員
2月末の米イラン開戦以降原油価格が高止まりしていますが、原油高によるインフレ進行が懸念され、米10年債利回りは現在4%台半ばでの推移が続いています。
5月中旬に開催された米中首脳会談以降、ドル高債券安が進行しました。
米10年債利回りは先月19日に4.687%にまで上昇、このあとトランプ大統領による「合意は近い」発言を受けて利回り上昇は一服しています。
一方、こちらは短期債の代表格である「2年債」利回り推移です。
米軍が「自衛」のためイラン側の船舶やミサイル発射拠点を標的に攻撃を実施したのが5月26日ですが、米2年債利回りはこのときに一時4.2%近くにまで跳ね上がりました。
その後も4%台を維持しながら推移しています。
政策金利に近いとされる米短期債利回りが高水準を維持する一方で、原油価格の上昇一服から10年債利回りは調整が見られます。
短期債と長期債の利回り格差が縮小し始め、今朝の米債券市場でついに「年初来」を更新しました。
今朝の米2年債利回りは4.033%、10年債利回りは4.451%、利回り格差は418bpとなりました。
手元の資料によると、昨年7月31日以来の低水準となっています。
短期債利回りの高止まりにより利回り格差が縮小しており、市場はウォーシュ新FRB議長の誕生による高金利維持を警戒しています。
それまで50bp程度で推移していた利回り格差は、ウォーシュ氏就任を機に縮小を辿っています。
長短利回り格差の縮小は、次の2点を暗示しています。
・金融政策の引き締め環境下
・将来の景気減速リスク
縮小がさらに進むと長短利回りの逆転現象が起こり(逆イールド)、歴史的にも景気減速の予兆として注目されてきました。
今朝の米長短利回り格差は418bp、来週以降の「中銀ウィーク」を経て格差縮小がさらに進行するのかどうか注視されます。
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