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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

 

毎朝掲載している「期待インフレ率」は、米10年債利回りから物価連動債利回り(実質金利)を引いたものです。
今朝の期待インフレ率は「2.269%」、前日には2.259%にまで低下するなど、ここへきて期待インフレ率が大きく低下しています。



24日は一時2.26%を割り込み、今年の最低記録を更新しています。
「トランプ関税2.0」を受けてリスク回避ムードが高まった日で、株価下落も確認されています。
このまま期待インフレ率が低下するとどうなるか?
例として、コロナパンデミック以降の期待インフレ率をご紹介いたします。



2020年2月のコロナショック以降、期待インフレ率は概ね2.0〜3.0%のレンジで推移しています。
2022年上旬、ロシアによるウクライナ侵攻を前後して、期待インフレ率は3%を記録し始めました。
このタイミングで米当局は利上げを断行、その後2%台前半で落ち着いたため利上げを停止しています。
インフレ率が2%に近づいたことから、2024年9月会合にてFRBは利下げ政策に転じました。



その後さらに5回、計6回利下げが実施されています。
インフレ見通しの低下が、FRBによる利下げ見通しを後押ししそうです。 

一方で期待インフレ率は「予想物価上昇率」とも言われており、期待インフレ率が上昇する局面では株価が上がりやすいと言われています。


右軸:ダウ(ドル)

期待インフレ率の低下は株価下落が意識され、FRBによる再利下げのキッカケが株価下落による可能性があります。
 

 

 

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