【FOMC】6月利下げ期待も遠のくのか? | 浪風谷本

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FOMCとは

米国連邦市場委員会(Federal Open Market Committee:FOMC)の略。FRB(Federal Reserve Board:連邦準備制度理事会)理事と連邦準備銀行総裁(地区連銀総裁)が参加する米国の「金融政策の基本方針を決定する会合」。FOMCの構成メンバーは12名だが、そのうちの7名はFRBの理事で残り5名はアメリカに12地区ある連邦銀行の総裁。連邦銀行総裁のうち1名はニューヨーク連邦銀行総裁が務めることになっており、残りの4名は他の連邦銀行総裁が持ち回りする。

 

米国時間5月6日より二日間の日程で、FOMCが開催されています。
会合後の声明は日本時間5月8日早朝3時に公表され、その後3時半からパウエルFRB議長による会見が行われます。
前回会合の概要と、今回のポイントをまとめます。

 

<前回会合>

2025.3.19

声明

パウエル議長

「経済活動は引き続き堅調なペースで拡大」
「インフレ率は依然やや高止まり」
「米国債の毎月の償還上限を250億ドルから50億ドルへ引き下げることで保有証券の減少ペースを鈍化」
「リスクが生じた場合、委員会は金融政策の姿勢を適切に調整する準備がある」
「ウォラー委員は反対票」

「経済は力強い、労働市場は堅調」
「コアPCE指数は2.8%上昇と予想」
「労働市場の状況は堅調で、おおむね均衡している」
「急ぐ必要はない。より明確な状況になるまで待つのが賢明だ」
「関税インフレの影響を見通すのが適切かどうか判断するのは時期尚早」
「1970年代の状況が再現されていると考える理由は見当たらない」

 

FRBは保有する米国債の償還ペースを鈍化させると発表、市場はドル安の反応を示しました。

 

FOMC、政策金利据え置き-成長減速とインフレ率上昇を予想
米連邦公開市場委員会(FOMC)は18、19両日に開催した定例会合で、主要政策金利を据え置くことを決定した。据え置きは2会合連続。経済成長の減速とインフレ高止まりの可能性がますます懸念され、FOMCはその板挟みとなっている。
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、トランプ大統領による大幅な政策変更に伴い不確実性が高まっていることを認めたものの、FOMCとして借り入れコストの調整を急いではいないとの見解を改めて示した。当局者らは行動を起こす前に、それら政策が経済に及ぼす影響が一層明確になるのを待つことが可能だと、パウエル氏は述べた。(3月20日付ロイター)

 

会合後の会見でパウエル議長は「関税による物価高について検討するのは時期尚早」と述べ、インフレ懸念が和らぎました。

<今会合のポイント>

トランプ大統領による「利下げ圧力」が強まるなか、日本時間明朝にFOMC政策金利が公表されます。

 

FOMC、金利据え置きの公算大-「不確実性」が最大の課題
米連邦準備制度理事会(FRB)は難しい立場に置かれている。
連邦公開市場委員会(FOMC)がワシントンで6、7両日で開く会合では、インフレを注視する当局者らが政策金利を据え置く方向に傾いている。
しかし、景気減速への懸念が高まる中でトランプ大統領やその側近らは、連邦準備制度に対して利下げを繰り返し要求している。
こうした板挟みの状況の中で、パウエルFRB議長にとって、2日に発表された4月の雇用統計は安心材料となったかもしれない。非農業部門雇用者数が前月比17万7000人増と堅調な伸びを記録した。労働市場が底堅さを維持する限り、FOMCは金利据え置きの判断をより正当化しやすくなる。(4日付ブルームバーグ)

 

インフレの高止まりから米当局は高金利政策を維持する見通しですが、トランプ大統領はパウエル議長に対して利下げ圧力を強めています。

一方で今朝の「米中会談実施」報道を受けたドルの買い戻しを受けて、市場では利下げ期待がさらに後退しています。

 

6月会合での利下げ確率

 

今朝のFedWatchによると、「6月会合」での1回以上の利下げ確率は31.9%。

6月会合での利下げは見送りの公算が高く、トランプ氏や市場の反応が警戒されます。

現在進行している米政権と各国による関税交渉の進展により、FRBのスタンスも変わりそうです。

 

FOMC声明は日本時間5月8日午前3時、議長会見は3時半です。

 

 

 

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