『万引き家族』★★★★☆
盗んだのは、絆でした。
第71回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドール賞受賞
今年本目の映画 『万引き家族』
=== STORY ===
高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、
治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。
彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。
足りない生活費は、万引きで稼いでいた。
社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが
仲よく暮らしていた。
冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治が家に連れ帰る。
体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。
だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる
願いが次々と明らかになっていく。
是枝裕和監督の世界観。
何より、キャストの個性が素晴らしい。
樹木 希林やリリー・フランキーはもちろん、安藤 サクラさんの暖かさ、子役の
城 桧吏(じょう かいり )
くんが何よりも良かった。
毎日明らかになる辛い子供の虐待、年金の不正受給、そんな内容をベースに
真の家族とは何かを問うストーリー。
家族は、血の繋がりだけではない、心の繋がり、絆、色んなメッセージが
込められた作品でした。
『万引き家族』
2018/6/8公開済
監督:是枝裕和
キャスト:リリー・フランキー、安藤サクラ、樹木 希林、松岡茉優、
池松壮亮、城桧吏