中本十紀です。
能登地震から約3週間が経ちました。
そろそろ皆、前を向いて歩き始めている微妙な時期ですが、毎日の余震を見て感じるにつけ、襲いかかる不安のエネルギーの対処に追われます。
深夜、闇の中から悲しみのエネルギーが風に乗って、溢れんばかりに空間に漂っています。
深夜の目に見えない物が蠢く時間帯は、様々なエネルギーを波のように運ばれ、そして引いていきますが・・
多くの方の悲しみが暗闇の空間の中には溢れています。
そんな中で、いまできる事は、祈る事だけです。
いま、これから起こり得る地震の可能性などを示しながら、書物やネット上では不安情報が多く見受けられます。
現実を知る事はある意味では必要ですが、溢れんばかりの情報に、人の心は荒み、悲しみ、不安を煽られています。
今回の能登地震を当てた人がいるとか、そんな話をわざわざ私の元に持ってくる人もおられますが、
悲しみをネタや商売、売名行為にしないで欲しいものです。
人の心を不安に煽らないで欲しい。
不安は不安定を呼び、不安定は不安定を引き寄せ、安定した世界感から遠ざかります。
ただ、これらの情報の事実の中で生きているのが逃げられない現実なら、自然界との調和・共存の中で、人が心豊かに生きられるように・・
数々の震災の中で、失われた大切なものは戻りませんが、今後の世界に少しでも早く平穏な日常が訪れますように・・
人間が知らず知らずに気づかず犯した罪を自然界に赦しを乞い、自然界の共存の世界観の中に健やかなる未来を感じる事ができますように。
人はいついかなる時も、未来を照らす光の中に生きているのですから・・
そのように祈りの心を合わせていきたいものです。
「天地不仁、以万物為芻狗」
天地は仁ならず、万物を以って芻狗と為す
多くは語りませんが、
ただ、老子の言葉が沁みます。