韓国プサンでSIMを買う&ルーターをレンタル…通信環境は進化中 2017年7月 | ちょっとそこまで☆増刊号

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2017年7月、韓国プサンに行ってきた。昨年11月のソウルは大統領退陣騒ぎだったが、今回は北の国の花火が次々上がるという状況。韓国に行くというと「大丈夫か」とか聞いてくる人もいるわけだが、大丈夫かと言われても返答に困る。行ったことのない人には、「とりあえず焼肉食ってくるわ~」と言って苦笑しておく。ディープなリピーターさんには、「広安里からの民楽水辺公園でサシミ食ってくる」と言えば分かってもらえるだろうか。写真は広安里海水浴場。

 

今回の記事は、次の通り。どちらも韓国プサン金海空港。

・ktのデータSIMカードを買う/5日間 25US$

・ktのWi-Fiルーターをレンタルする/1日5US$

 

米ドルとなっているのは、今回予約したLINK KOREAが、プランによってドル建てやウオン建てに分けられているため。

 

Wi-Fiルーターをレンタルする場合、予約せず現地でいきなりカウンターに行くと、直接kt などの通信会社からレンタルすることになる。その場合、予約サイト各社が用意している割引きなどのお得なプランが使えないので要注意。

 

それとは別に、団体客が殺到してカウンターの店頭在庫が品切れ、ということもあり得るので、やはり予約がお勧め。ルーターは同行した友人用だ。

 

●金海空港1F到着ロビー キャリア各社カウンター

 

 

見渡せる広さの到着ロビーに出てくると、通信会社のカウンターは並んでいるのですぐわかる。

 

必要な物は、予約した時にメールで届いたEバウチャーのプリントアウト、パスポート、クレジットカード。

あらかじめ機内で国内用SIMを抜いておいたiPhone6sを電源オフで渡す。

 

 

カウンターのお姉さんは、まずSIMを抜けとピンを渡してくれるし、抜いた国内SIMもなくさないようにしてくれるので、SIMは抜いていなくても心配ない。お姉さんはktのSIMを入れて電源オン、一度こちらに渡されたらPINを入力。引き続きサクサクと設定してくれて、kt の電波を掴んでアンテナが立っているのを確認したら、書類にサインして終了。

 

私は韓国語でやり取りしているが、日本語もOKなので御心配なく。最初に「予約あります」とかアンニョンハセヨ以外の韓国語をしゃべると、あとは自動的に韓国語になるのでそのつもりで(笑)

 

順番待ちの列がなければ数分もかからないかも。カードはデポジットとして使用。帰りに返却すると返金される。日本語マニュアルもある。普通に読めるちゃんとしたマニュアルなのでご心配なく。

 

 

さて、このSIMのプランは次の通り。6日間データ無制限、回線は4G/LTE、通信速度は5Mbps。

 

 

LINK KOREAのサイトには4G/LTEと書いてあったが、契約書には4Gとはどこにも書いていないし、実際端末は、ずっと3G表示だった。もっとも、回線速度は5Mbpsなので、どっちでも実質的な違いはない。

 

※追記

 

3G/4G問題について、LINK KOREAスタッフからアドバイスをいただいた。4Gの電波をつかんでいないのは、日本国内用のプロファイルを削除していなかった為と判明。

プロファイルって何⁈という方はゆっくり検索していただくとして、とりあえず覚えておいてほしいことは、

 

カウンターでチェックした時に端末が3G表示になっていたら、「これ4Gじゃないよ〜」とすぐにお姉さんに渡して、設定してもらうこと。

 

そうすればプロファイルが何か知らなくても使える。

 

サイトと違うと言えば、5日25US$のはずだったが、書面では6日間となっている。これはちょっと得した気分だ。5日というのは正確に言うと開通してから120時間。午後便到着で使い始めれば、6日目の午後もまだ有効ということになる。

 

 

 

●使い勝手はどんなものか

 

実際の回線速度はこんな感じ。滞在中、GoogleマップやSNSなど快適に使えた。遅いと感じたことは一度もなかった。測定アプリは、RBB SPEED TEST。

 

 

Wi-Fiはホテルや店舗のもの。SIMの速度は、5Mbps以上のこともあるし、安定していると言える。

今回の旅行は2泊3日だったので割高に感じるかもしれないが、6日間データ無制限で25US$、この速度で1日400円程度なら十分リーズナブルだ。特に無制限というのが値打ちがある。

 

価格だけなら他社のいろいろな安いプランがあるが、容量に要注意。旅行中、国内のつもりで写真や動画をリアルタイムでガシガシアップしていると、あっという間に使い切ってしまう。海外旅行に来ているのだから、焼肉やかき氷やサシミなど、その場でアップしてメシテロするのが現地SIMを使う醍醐味というものだ。

 

●レンタルルーター

 

 

ルーター画像はLINK KOREAのサイトから拝借している。

 

 

こちらは前回借りたときの写真。ケースは同じだったので、使いまわし画像ご容赦ください。

 

 

サイトでの公称速度は、

 Upload speed : 10.08Mbps 

 Download speed : 40.82Mbps 

となっているので、ルーターは4Gらしい速度が出ていると言える。

 

 

面白かったのが、ルーターの上りが下りより速く、しかも公称値も越えていたこと。国内でこんな上り速度は見たことがないように思う。旅行中、SNSへの動画アップで全くストレスがなかった。LINEなど、画像や動画が重くて回線が細いと、途中で止まってしまうことがある。こちらもSNSユーザーにはうれしい使い勝手だ。

 

私は、SIMが使える環境なら、荷物の増えるルーターは借りないのだが、スマホとパッドと2つ持ち歩いていた友人にはとても好評だった。実際、私のSIM環境より速かったわけだし、使わないときは電源を落としていたので、バッテリーも丸一日もっていた。こうなると、一見面倒なWi-Fiルーターもあなどれない。

 

返却は、借りたのと同じカウンター。手続きはすぐに終わる。3階にもカウンターがあると記述があったが未確認。金海空港はコンパクトなので、移動も遠くない。韓国の場合、SIMも返却という話を読んだことがあるのだが、それはなかった。

 

プサン金海空港の状況は、2015年4月の記事を参考にされたし。相変わらず空港のフリーWi-Fiは不安定だった。こうなると、ぎりぎりまで使えるSIMは有利だ。

 

いずれにしても、2年前に借りた時と比べて、より快適によりストレスなく使えた。現地SIMやレンタルルーターを使ったことのない人は、ぜひ一度試してみてほしい。ホテルや店のWi-Fiだけに頼っているのとは次元が違う快適さだ。特にSNS好きの人、リアルタイムでアップできるフットワークは、一度使ったらもう病み付きになること請け合いだ。

 

今回予約した LINK KOREA のページは、2017年8月時点では英語版のみだが、日本語ページも作成中だそうだ。英語版でも難しくはないが、日本語ページも出来れば、もっと手軽になるだろう。

 

 

写真は釜山の西面。こちら側は若者エリア

 

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釜山の金海空港でルーターをレンタルする 2015年4月

 

 

●西面の両替所はこんな路地の中に

 

オマケで釜山の旅行情報を。西面あたりは、南浦洞のように何軒も両替所が見当たらない。ネットで検索してどなたかが書いてくれていた、西面市場北側路地の両替所を確認して、実際に両替してきたので紹介しておく。

 

 

初めて行くとちょっとビビッてしまうような細くディープな路地、なのだが、なんということはない。西面市場北側で、ロッテ百貨店側からテジクッパ通りへ抜けるときに、何度か通っていた路地だった。路地入口からのぞきこんでも、漢字の看板は見当たらないので、$や¥の黄色い看板が目印だ。

 

店そのものは昔の万屋(よろずや)という構えで、ゆっくり見ると品ぞろえがなかなかディープだ。店の横から市場の建物に入っていけるが、市場構内はカウンタータイプの安い市場食堂がたくさん並んでいて、リピーターさんにはお勧めだ。土曜の朝7時ごろに行ってみたが、残念ながら市場そのものが開いていなかった。

 

 

西側の大通りから見ると、中央の青い看板の宝石屋の横にある隙間に入っていくと、両替屋がある。地下鉄西面駅7番出口から上がってきて、そのまま歩道を直進、車も入れない細い路地はこれが最初なので、見かけよりは分かりやすいと思う。市場入口のある路地なので、昼間ならビビらず突っ込んでいっても大丈夫だ。写真はGoogleストリートビューから拝借。クリックでGoogleマップが開く。

 

 

もうひとつ、コネスト地図画像も貼っておく。クリックでコネスト地図が開く。

 

7月22日(土)夕方5時過ぎに行って、1万円渡したら、ちょうど10万ウオン返ってきた。

ちなみにこの日のレートは、1円=10.055999ウオン。なかなか良いのではないでしょうか。