金魚飼育に関して後世に残してはならない物
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隠語、というほどの言葉ではないのだが、
弊店では【陛下の赤子(へいかのせきし)】という言葉が会話の中に頻繁に登場することがある。特に動物系のニュースを閲覧しているときに多い。
例)
「これ陛下の赤子だったっけ?」
「違う、どっかから買ってきたやつだったはず」等。

これが何を指しているのかというと、
1)外国から皇室に献上された動植物
2)外交の為に外国から政府機関にやってきた動植物
3)密輸押収を受け、結果的に政府が保護する形で動物園水族館に飼育委託された動物
大体このあたりを指す。
大げさな表現のように思われるかもしれないが、東京都恩賜上野動物園は明治19年に宮内庁管轄となり、上記1)2)の条項を満たす希少な動物の飼育場所として活躍してきた経緯がある。
更に、日本のアクアリウム黎明期に、現天皇陛下御夫妻(1978年)が【日本ブラジル移民70周年記念式典】に出席した折、インパイクティス・ケリーを贈呈され、何も資料の無い状態から、東博司先生が累代繁殖にごきつけ、飼育技法を確立したという話はあまりにも有名な逸話である。
私どもが普段言う【陛下の赤子(へいかのせきし)】という言葉は、
日本国や組織の面子にかけて、絶対に殺したり病気にしてはいけなく、かつ、累代繁殖を実施しなければならない義務の伴う生き物、というニュアンスである。
(最近では鴨川シーワールドで「磯の生き物」が新しく【陛下の赤子】になったようである)

古今東西、外交の基本として「動物の贈呈」は欠かすことのない重要なセレモニーである。
それが特に微妙な関係にある2国間であればあるほど、遠来の珍しい愛らしい動物は注目を受け、国民感情を緩和する優秀な「外交官」として活躍する。
最近では、プーチン大統領がISの掃討作戦時にフランス警察の警察犬が殉職したことを受け、ジャーマンシェパードの子犬をフランスのオランド大統領に贈呈(元はドイツのメルケル首相から貰った犬)というニュースもあった。有名な例では、中国のパンダ外交もある。この2例は目的と状況が異なるので同一線上には語れないのだが、究極に言い換えると、金品や財物であれば拒否される事例であっても、動物は殆ど拒否されない、ということが示されている。
各国の外交に於いて、動物外交は極めて重要な位置にあり、受け取った側は当然この動物を国家の面子と威信にかけて大切に育て、状況によっては繁殖をし、その国の持ちえる飼育技術を誇示して返礼とする。
動物が外交上のキーマンになる以上、それらを飼育する随行飼育員は、任務は動物の飼育であっても事実上の外交官として現地で活躍することも多くある。動物が往来する外交というものは、基本として人間の往来は好ましくないと思われることが多いので、随行飼育員に一刻も早く帰国願うことが受け入れ国の願いになり(多くはスパイ活動の警戒)、その為に受入国側でその種族の飼育技術を確立し、公の場でそれを提示することが2国間のある種の安定となる。
スパイ活動という意味では、各国大使館は諜報部の集まりであり、例えそれが同盟国同士でそのようなことはしないという間柄であっても、現にアメリカは首相官邸のみならずEU各国の首相/大統領の個人的な電話を盗聴し続けていたことが判明している。これは一般常識といっても良いほど、広く知られた事実である。

話は逸れたが、我々が今現在、動物園で様々な動物をみることが出来る理由-言い換えれば、動物園がそれらの動物を飼育しはじめたきっかけは、動物外交であったと言っても過言ではない。現在は様々な理由が付加され「動物園・水族館の社会的任務と義務」ということが語られるものだが、象やコアラ、パンダが日本に居る理由は外交の賜物である。その本質を見失う議論は空虚なものになるので、この部分はしっかりと押さえておきたい。

その国を象徴する動物や魚類、または固有種の体系付けられた高い飼育技術は、十分に外交上の武器になる。動物や魚類の話題になると、必ずどこかに天皇家の方々の研究等出てくるものだが、それは外交上の武器になるものであるからして愛好なさっている部分もあるのではなかろうかと私どもは考える。一つの側面から見るに、これはどこにも無駄の無い、国益に適う非常に重要な技術である。これは他所の国から習ったり買って来たりするものではない。諸外国と日本のこれらの飼育技術(末端からトップまで)を比較検証すると、日本は決して劣ってはいない。過去、幾多の識者がそれらを指摘し、実際、私たちも各国のハイマニア達と話をしても、それらは実感しているところである。
秋篠宮殿下は金魚の愛好家として有名だが、中国系ではなく日本系固有品種を愛でていらっしゃるところからも「国益や外交の武器、奥の手」としてお考えなのではないかと、しばしば思う次第である。

さて、常々申し上げていることだが、日本の固有種といえば、まず日本金魚と錦鯉である。
外交の手段として金魚を考えた場合、取り敢えず60センチぐらいの水槽があれば、どこの国でも飼育出来るものと思われ、拒否される可能性は少ない。
しかし、現状はどうであろうか?
日本国内に於いてさえ、奇病が発生し、処置も確立されてはいない。
そのような金魚が流通し、果ては末端の消費者すら、まともに飼えていないのが現状である。
そこにきて、この「どんぶり金魚の飼育法」である。
たださえ上手く飼えないものを、更に飼いづらく、発展を踏みにじるような時代に逆行した本がこの本なのだ。
外交上の切り札たるものであれば、観賞魚業界にどのような良い効果があるか?そこに想いを馳せた方は一体何人居たであろうか?おそらく無いに等しい考えだったのではなかろうか?
彼らは、自分たちの身を守り、文化として継承(これは公的資金を注入してもらい、維持につとめるという意味まで含む)するに足りるゆえんを全て自分たちからドブに捨て、挙句、消費させることに発展の希望を見出した。
甚だ時代錯誤である。
日本独特の品種、特に「土佐錦」「地金」「なんきん」「津軽錦」「らんちゅう」などは、どこの国でもハイマニアがただ一度だけの機会であっても抜け目なく狙い、喜んで迎えられ、おそらく拒否する国は少ない筈である。
【死にやすい、死を防ぐ手段がないから贈呈できない】という外務省関係者の言葉を以前私たちは聞いたことがある。(これは又聞きやネットに落ちている情報、その他責任の無い言葉ではない。実際にアポを取り、面つき合わせてお話をさせていただいたときに出た言葉である)
少なくとも私たちは、金魚は死にやすくも、死を防ぐ手段も無いものではないと、はっきりとこれだけは宣言できる。
しかし、一般流通魚を振り返ったとき、その言葉には抗弁できない。
まさに、死にやすく、防ぐ手段もない!
相手国に綺麗な土佐錦を贈り、「数日デ死ニマシタ」と返事を受け「あ~そうっすか!次おくります!テヘメロ」では済まされないことである。
しかし、「あ~そうっすか!次買ってね!テヘメロ」で済まされているのが、日本市場に於ける現状である。
私たちの思い込みかもしれないが、秋篠宮殿下のお気持ちを考えると「マジでこいつら非国民だな!」と、親露派ですら憤慨してしまう。

日本金魚が衰退の一途を辿り、関係者で苦境に無い方々は皆無といってもいい。この状況が作り出されて久しいが、私は今こそ日本金魚は飛躍の時、即ちチャンスであると考える。戦後最大、否、戦前ですらあり得なかった好機が到来しつつあることをこの業界が気付くかどうか?(このあたりの事情は、きんぎょ生活 vol.2で書く予定です)ここに金魚の未来はゆだねられているものである。

然るに、このような現状にあるにもかかわらず、更に劣化し、飼育者に致命的な退化・不可逆な退行動作を行わせる「どんぶり金魚の飼い方」が世に出てしまった理由。
難しいことはわからないとこれらを支持し、ゆるい空間を漂う「消費者」を作り出したもの。
その正体は何であったのか?
ここを明確にしない限り、水は低い方に流れ続けるのだ。
「消費者」の、難しいことは考えない。ゆるい空間。手軽に簡単に。そして「個性的だと思っている」没個性。など等。

陰謀論まで言い出すときりが無いので、そこは手短に済ませようと思うのだが、
我々は今この時代を「バイアス」の中で生きている。それは事実である。
どんぶりから少し話しが飛ぶのだが、結局はどんぶり金魚をつくらせたものの正体として通じる箇所が多いので、再度ではあるが「ウクライナゲート」(塩原俊彦著:2014/10/10発刊)をご紹介したい。
題四章:「デジタル外交」と情報操作の特に重要と思われる部分を画像撮影した。
(テキスト起こしよりは良いと思い。問題があれば画像は削除致します)


 
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「専門家に注意せよ」
 
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「デジタル外交」の背景
 
他社依存の人々とマスメディアの情報操作について
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※重要部分が閲覧できるように撮影しました。前後が気になる方はamazonで販売しております。

この本を読んだのはかなり前のことであり、
その時私の頭の中はDNRで友人が戦死したという事実でいっぱいいっぱいで、
何故自分たちが体験していることを世の中が受け入れないのか?そのことばかり考えていました。
しかし今読み返して見ると、
1)~4)で述べた、「金魚になりたい人々」や、「ゆるいつながりの方々」「政治をする学者」、ほか、垣屋氏の言うところの「奴隷根性」の人々の問題点と、彼らが今出現した理由について説明がなされており、これらは社会現象として共通することであるからして、今回ご紹介をした次第であります。

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どんぶり金魚の飼育法にまつわる問題点を追求すると、現代日本の病理に結びついてしまったという結果であり、人間であるのだから、客観視できるのならば克服できるものという希望もあり、何とも複雑な次第である。

ここらで今回いつものことながら広げた風呂敷をたたみたいのだが、
つまり、飼育技術とは国益であり、特に日本金魚は彼ら自体が外交官足りえる存在であること。
そして、それらの飼育技術を拒否し、わかっていながら実行しない行為。
これは極論を言うと「非国民や売国奴」として読み取ることも出来る。
日本人の飼育技術=広く括れば養殖&増殖等、食料自給の能力が低下して喜ぶのが誰であるのか?国内の食料生産が低下して喜ぶのが誰なのか?
それは、皆様各々既にご存知なことであると思われる。

この項は金魚に限って語っているので、日本の養殖技術力低下や破綻、そしてその低下を喜んで受け入れる考えない人々については語らないが、これらが衰退することは非常に恐ろしいことであり、国が滅ぶ要因にすらなりえる重要な事柄である。
昨今の話しだが、北朝鮮がスッポンの養殖に失敗し、損失を出したというはなしがある。将軍様の激怒した顔が忘れられない。このときに、もし日本政府が公式に技術者を派遣することができていたら?どれほどの外交カードになっただろうかと口惜しくてならない。
何かといえば日本人は「外国から買ってくれば良い」というスタンスだが、それはもはや通用しない。
この部分はまた後日別の機会に記したいと願う。

余談だが、ウクライナゲートの著者「塩原俊彦氏」は、以前は決してロシアに肩入れするわけではなく、寧ろ米国寄りのスタンスを取っていた方である。著者がプーチン大統領を批判した著書は今でも発刊されている。その著者がこのような内容の本を書かずにいられなかったこの異常な状況が、下々はどんぶり金魚につながり、大勢は現代日本の病理に繋がることとなる。ここははっきりと申しておきたい。


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