震災以降、水道水の劣化が広範囲に及び、単純な水道水の中和では飼育にトラブルが発生する事案が増えております。
最近とみにお客様方から
「水換えをしたら魚の調子が悪くなったor斃死した」というご相談が増え、各水道局の日報を見ると現状出ている水道水のphや塩素濃度が従来の想定を超えているケースが多く(例:ph6.4 塩素濃度0.8m/ℓ 関東圏のある区域の一昨日の実数値)本来弱アルカリの硬水を好む金魚にはかなり厳しい状況が継続しております。
以前にもブログで記載しましたが、震災以降の水道水は殆どの場合化学濾過が施され、末端の水道から放射性物質が出ないよう(ようは人間が飲用できるギリギリ水準)加工されたものが給水されております。 
生体の管理以前に、前提である飼育水の水質について必ず留意しなければトラブルが発生するようなご時世であり、お客様のご要望をいただき、今回の御紹介と致しました。

これは、弊店が開店する以前より自作してphの降下が起こったときに使っていたもので、需要があったときには店頭で販売をしていたものです。

水質矯正用コンディショナー【сторож(ストラジ)】と命名し、今回の御紹介と致します。
(HP上には明日以降コンディショナーの項目に追加いたします)
名前のсторож(ストラジ)とは、ロシア語で「夜警・番人」という意味です。商品イメージは以下の絵と致します。
Колхозный сторож
Герасимов С. В. (1885 — 1964) «Колхозный сторож». 1933. Третьяковская галерея. Москва.

またふざけやがってと思われると思いますが、イメージと名前を決めるのに二人で3時間喧嘩しながら決めました。

以下が商品の詳細となります。
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水質矯正用コンディショナーсторож(ストラジ)】

●焼成貝殻をミクロン単位の微粒子に砕き、強制的に溶解したものです。
●phは11~13です。
●焼成貝殻が原材料なので、カルシウム以外に豊富に各種ミネラルを含有しております。人為的に合成された無機化学物質(各種メーカーのペーハーアップ剤等)よりも、生体に対してより自然な形で作用いたします。

【用途】
・これだけでも静菌・滅菌作用が御座います。弱い菌類やウイルスであれば、鎮圧可能です。(場合にもよりますが、軽い赤斑にも使えます)
・水が汚れてきた際(phが7以下になったとき)、水換えがしにくい状況下で水質矯正剤として使用可能です。水槽中に上澄みを散布すると、アンモニアや亜硝酸と反応し、化学濾過的に作用します。
・質の悪い水道水(ph6.8以下、塩素濃度0.4m/リットル以上)に添加することで、即時適切な飼育水を作ることが可能です。(注:塩素と反応させる際に若干時間がかかります。塩素濃度は季節や河川原水の水質によってかなり変動しているものです。単純に塩素を除去する目的であれば、チオ硫酸ナトリウム/商品名ハイポをご利用下さい。)
・炭酸塩平衡効果により、水に溶解した化学物質を安定化させる作用を持ちます。(各種放射性物質を含む)

※ご使用に際しての注意点
1)基本的に腐敗するものではないので、保管は常識的な温度帯であれば屋内外を問いません。容器破損の原因になるので、80度以上の高温と凍結にはご注意下さい。
2)無機イオンを大量に含有しているので、入れたら入れただけphが上昇するリスクが御座います。酸性に傾いた飼育水を矯正する際には(魚が入っているところに注入する際)1時間に0.5上昇までにとどめて下さい。ショックの原因になる場合がありますので、急上昇はくれぐれも避けて下さい。
3)飼育水中に溶解している汚染物質の種類によっては、phの変動は期待値を下回る場合が多分にございます。(想定よりも上昇しない)
※1 特に塩素(のみならずハロゲン化物)が残留している際には、総硬度が上昇しても短期的にphは上昇しないケースが多く御座います。これは「炭酸塩平衡効果」によるものであり、見かけのphとしては短期的には殆ど動かないように感じられます。中~長期的には上昇傾向となりますので、ご安心下さい。
※2 モノクロラミンが残留している場合、チオ硫酸ナトリウムで中和することが第一ステップとして推奨されますが、中和の際生成される化合物と、過剰に入ってしまったチオ硫酸ナトリウムの後始末にストラジは非常に適しております。是非ご活用下さい。

4)10リットルに対して1cc添加が最初のめどになります。1時間後にphを確認し、そこから追加していくようにしてください。
5)沈殿物の主成分は水酸化カルシウム、上澄み液の主成分は重炭酸カルシウム溶液になります。水酸化カルシウム(白濁したペースト状のもの)は、ごく少量水槽に添加することによって、phの緩衝効果(急降下を防止すること)を期待できます。魚の様子を見守りながら、双方使い分けるとかなり効果的です。
6)ご不明の点はお尋ね下さい。

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これは震災以降、特に各メーカーがこぞって色々な商品名や加工品として様々な用途で販売しているものですので(手垢がつきまくっているジャンルです)特許とかそういうものではありません。
震災以前は、こういったものは使うことが怠慢の象徴的なものだったのですが、今となってはかなり切実な用途のある用品かと思われます。
作ることも使用方法も特に難しいものではないので、自作できる方は自作してみても良いかと存じます。(しかしながら製造の過程で原末を含めネットの最安値等で購入しても実経費がダイレクトにかかる工程があるので、小口で作るとかなり割高になってしまいます)おそらくこの手のものでは最安値で販売いたします。

水温が上昇してくる今からの季節は、水道水には特に塩素も増え、日々水質が変わると言っても過言では御座いません。
出来れば、水換えをする前にその地区の水道局の日報をHP等でチェックするよう、強くお勧めいたします。


自作する方へ:参考にしてください。
Ca(OH)2+CO2→CaCO3+H2O
CaCO3+CO2+H2O⇔Ca(HCO3)2

使う資材の性質や平衡係数の関係で、実際の重量はかなり変わります。
何がどれだけ必要かにmolは単純に「原則」として考えた方が無難です。
自作される方はそれはご自身で実験して把握してください。
純粋な酸化カルシウムを使用すると、
相当ビビットに反応の出てしまう使いにくい代物(魚に有害に働く可能性)が出来上がります。
やはり焼成貝殻粉末程度の純度がベストかとは思います。


P.S
☆旧ゴミショウジ様および他日本の観賞魚用品メーカー様
この商品の名前は思い入れがあるので差し上げられませんが、妙な添加剤を入れた似たようなものを出すのであれば、世の中の平和のために設計図ごとお譲り致しますので、ご連絡下さい☆あなたがたの大好きな着色料で下手な種類のものを選定すると、イオンがそっちにくっついて肝心の仕事をしない可能性が御座いますので、重々お気をつけ下さい。

一晩寝て考えたのですが、商品コードは
ストラジ500ml:TEPCOfujimoto(フジモート)
ストラジ1000ml:TEPCOshimizu(シミーズ)
ストラジ2000ml:TEPCOkatsumata(カツマター)
と致します。

TEPCOとは
Take Equilibrium state, Perfect CO2's conditioner.

(平衡状態にする完璧なCO2のコンディショナー)の略です。
fujimotoは、不治で元々=難治性であっても努力する、という決心を。
shimizuは、水はどこにでも浸透する(滲み=しみ)という真理を。
katsumataは、マンチェスターユナイテッドのJuan Mata選手が2015/4/2に月間MVP選手に選ばれたことを記念し、また勝ってね!という思いから。

表現してみました。

Take Equilibrium state, Perfect CO2's conditioner.以降にまた3時間も費やしてしまい、
出た結果が、親父ギャグですみましぇんえんしぇんえんしぇんえん・・・・・・

疲れたので、寝ます。
おやすみなさい・・・・・。


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