明治座十一月花形歌舞伎 | キャッツRunRun(ランラン)

キャッツRunRun(ランラン)

2014年南房総市に移住。
6匹の猫
(チーム名ニャンギラス)と日々の出来事、
お客さま猫さんの様子を
ほぼ毎日綴ります。

歌舞伎は高校生の時に
初めて観に行き、
15年前から
本格的に行くようになりました。
歌舞伎に行くのを愉しみに
毎日仕事に励んでいます。
仕事も好きですが、いろいろありますからね。




こんばんは、はなえです。


昨夜は興奮冷めやらず
なかなか寝付けなかった。
明治座は何年ぶりかしら。
コロナ禍よりずっと前に
母と行った氣がします。


花道に物を置かないでくださ~い


花道右横の席が取れました。
座席が歌舞伎よりも狭かった。
座布団があるのはgood!
出入りは難儀でしたが
かぶりつきで目♡にして観覧。




明治座特製折り詰め弁当と
イヤホンガイドつきチケットでした。
魚中心のあっさり系。
夜の胃腸にやさしい味。


WEBより拝借


さて内容にいきます。
興味ない方はスルーしてください。


明治座
十一月花形歌舞伎
夜の部


一、鎌倉三代記
絹川村閑居の場


物語内容について
詳しくは調べてくださいね。


なんと言っても
時姫の中村米吉さんが美しい。
敵方の
坂東巳之助さん演じる
三浦之助に惚れて押しかけ女房。
なびかない彼に
口説きの技をいろいろ出す。


色っぽかったり、おしとやか、
おきゃん等々
深紅の振り袖がよく似合う時姫。
(実際のモデルは千姫だそう)


米吉さん、注目していました。
踊りは優雅でたおやか。
氣品があります。31歳。
これからますます活躍されますね。
昼の部の藤娘も観てみたかった。


ちょろっと出た
中村勘九郎さん。
始めはコミカル、最後は大逆転。
そこにいるだけで華がある。
動く度に目が行きます。


少し眠くなった場面がありましたが
勘九郎さんが出ると
ぴりりと締まりました。


遊んでみました♡


於染久松色読販
(おそめひさまつうきなのゆみうり)
ニ、お染の七役三幕
中村七之助
早替わりにて相勤め申し候
浄瑠璃「心中翌の噂」常磐津連中


実は2015年赤坂ACTシアターで
拝見していました。
でも・・・全然記憶にない。
早替わりがすごーい!くらい。
席が後ろのこともありました。


七役なので、ちょこっとした役も。
メインは
お染、久松、お六かな。
お染は一番出ていたお嬢さまてましたが
一番好きなのは、お六。
悪婆(あくば)と呼ばれる
強請たかりを平氣でやる
男勝りな役です。でも人情に厚い。


赤坂の時は許嫁の町娘、お光に
氣持ちが寄りました。
最後には氣がおかしくなるお光を
演じる七之助がはまっていて
クラクラしたものです。


中村橋之介さん
中村鶴松さんの夫婦コンビも
息がぴったり。
橋之介さん、美形だわ。
お父様の中村芝翫さんに似てきた。
鶴松さんは、中村屋のお弟子さん。
小柄でキュートな女形が
はまっていました。
お二人は29歳。
若手歌舞伎役者、注目です。


大詰めの
土手のお六の立ち回りったら
かっこいい、キレキレ、華やか。
ボキャブラリィないな。
首抜きの真っ白な着物に
なかむらやの文字。


追っ手の船頭手下を
バッタバッタとなぎ倒す。
この手下も、アクロバティックな技で
花道を回転、バック転の
オンパレード。
手下の持つ和傘がパッと開くと
なかむらやの文字。
くぅー演出にくいわぁ。


早替わりも愉しめましたが
最後の立ち廻りが私の好きな
七之助だな、と。
最後の最後に切口上。
もうブラボー!立ち上がって
拍車したいくらいでした。
皆さんおとなしくて押さえました。


早替わりといえば、
1分とかからないうちに役が
変わる場面があったり、
あ、この人七之助じゃないわ
と感じることもあり。
後ろ姿でも体型や振る舞いが
違うんだな。
ふっ、何年観てると思ってるんだ。
いやいやあくまで個人の感想です。


愉しい3時間でした。
だから歌舞伎はやめられない。
次は12月の歌舞伎座です。(予告)