まどのそとのおはなし。
窓の外でなにやら大声が聞こえます。
天気のいい午後の昼下がり。
その集団はじわじわと近づいてきます。
なんでしょう?パトカーがいます。じわじわと。
どうやら デモ のようです!このデモの内容は
滞在許可証をすべての外国人に!!
ということらしい。
”フランス人はもともと全員外国人!!”
”滞在許可証却下された人にも発行しろー!!!”
”強制送還反~対!!”
”サルコジ!”
”サルコジ!!!”
と叫びながらやってきます。(そしてなぜかうたってます。)
このデモは結構すごいこと請求してますよね...。
じわじわと。
一瞬、どこのくになのかわからなくなります。
(注意:一応パリです。)我が下町18区は一番外国人の多い町。
アフリカ街、アラブ街もここにあります。
うちのまわりからデモがスタートする事はほとんどないのですが、
内容が内容なだけに、やはり今日はここらへんスタートだったようです。
みんなを座り込み、声明をよみあげるリーダー。そんなデモが家の前を通って行きました。
確かにサルコジ政権になってからあきらかに滞在許可証の発行は厳しくなりました。
提出書類も増えたし、
申請する場所は
ちょっと!
なんかわたしわるいことした??
と、
聞きたくなるような対応&扱いです。
まだ、私は日本人 なので、出身のせいで直接ひどい目にあったりしていませんが、
アフリカ、アラブ、アジア(北アジア以外)、東ヨーロッパの(っていうかそれじゃほぼ全部じゃん。)
に人々はビザの取得はわたしたちより断然厳しいそうです。
実際住所変更のために18区の管轄にいったときは、
いるだけで凹んできました。
待合室に置かれたテレビには
なぜか絶滅しかけた動物のドキュメンタリーが無音で流れていて
朝からまってまちすぎて疲れてしまった子供を抱えたアフリカ系お母さんや
民族衣装をきてなんども書類を手にもったりしまったりするおじさん。
みんな不安の表情で無心にかわいそうな動物達を観ていました。
となりのアフリカ系の人々は弁護士を隣に置いて,そんな風に申請している人もちらほら...。
一瞬,自分がどこにいてなにをしようとここにいるのか分からなくなりましたよ...。
それでも
日本人の私でも、
滞在許可証の申請は
実際、むかむかします。
あらぬ事を言われて追い返されたりもします。
(書類の日付が英語表記だったということで追い返される。とか。
担当の人の勘違いなのにこっちのせいになる。とか。
書いてない書類をその場で提出しろ、といってきたり、
上げ出したらきりがないですよ...。)
毎回更新にはうんざりします。どきどきするし。無駄に疲れます。
(これは今日のデモとそれはかんけいないけど。愚痴。)
サルコジ政権になってから
外国人に対する風当たりが強くなっています。
不法滞在の外国人をフランス政府が強制的に母国へ送還。
大手中華系スーパーで働いているの不法滞在者の方が
強制送還に耐えられず自殺して、それの抗議デモが中華街の方であったり、
つい最近も18区でおよそ80名の不法滞在者を強制送還しました。
(おそらくそれに対して,このデモになったのだろうと思われます。)
と、実行しまくりなので
メディアをにぎわせています。
でも、全員なんでもだれでも滞在許可証給付請求までは、行き過ぎなんではないのかと...。
思ったりもします。
外人問題。大きいです。
こんなところで私が軽く語れるような話ではありません。
(なのでこのおはなしは、TVを見ながら政治について語る主婦のぼやきと思ってくださいませ。)
フランスの高度な福祉の恩恵を受けるためだけに移住する人もいるのは事実。
5年住んでいるだけですが、私にでもそれは感じます。
そしてそれを支えているのはフランス国に税金を納めている人々。
フランス人、外人という枠組みでは解決しない問題です。
私ももちろん外国人です。
フランス国籍はありません。
国際結婚だからといってフランス人になりません。
ビザだって
永住ビザのようなものはなく
結婚後3年経過したら10年ビザが発行されます。
もちろん税金もフランス人と同じように払っていますし、
社会的制度もフランス人と同じように受ける事が出来ます。
選挙権はもちろんありません。
今の滞在許可証だって、きちんと書類を制作し提出して、発行されています。
外国人として、他の国に生活する事。
死ぬまで異邦人なのです。
それを承知の上でここにいますから。
私はここでは外人です。
でも移民ではありませんし、滞在許可証を発行された外国人です。
なので彼らの状況とは全く別の状況です。
わたしも発行されなかったらもちろん国に帰るしか無いんですけどね。
移民出身というだけで差別されたり
出身の国名だけで権利を剥奪されたり
もらうべき許可書をわけの分からない言いがかりでもらえなかったり
そんなことは
許される問題ではないです。
がいじんだから、いみんだから、という理由だけで排斥されるのは最悪。
でも
がいじんだから、いみんだから、特別に免除しろ!というのも最悪。
でも
この国の一員になりたいのに、
この国のルールを完全に無視して、
それなのに勝手に要求だけするのも意味不明な気がします。そう思うのは私が日本人だから?
歴史的なコロニーの問題や、いろんな事を含めて、ながいながい問題の一つです。
フランスに住んでまだ5年の私。
まだまだ語るには勉強がたりません。
実際、政府は
治安の悪い地域や、スクワットの人たち(無許可で住み込んでいる人たち)を追放して、
無人のビルを壊し、
新しい現代風のオサレマンションを18区なんかに沢山建てています。
劇場やライブハウスやアート関係の場をつくり、
そして若い夫婦を呼び込み、
地域の雰囲気を変えようという作戦です。
家の周りもそんな感じの地域です。(うちのアパートは築100年以上だけどね。)
急いで対策を進める政策、
その影で行き場を追われる人たち。
かといって、
普通に暮らしているものたちにとっては
住みやすい環境がいいにきまってます。
事実,近所に新しい劇場が出来たり、
アートレジデンスの施設ができたり
怖かった道がきれいになってたり
保育園ができたり、
公園がきれいになって子供が増えたり、
そんな変化は住人としては正直うれしいです。
でも問題を無視して
そのまま強行では崩壊するに決まっているでしょう。
などなど。
むずかしすぎますね。わかりません。
フランスはストがほんとに多いです。
毎週どこかでなにかやってそうなぐらいです。
私も大学研究機関のシステム変更の改正のデモには参加しました。一応関係してますからねぇ。
市役所のまわりをくるくるまわったり
サンミッシェルで本を朗読したりしました。
前はへーって、見てただけだけど、
全く関係ない問題だとしても
最近はデモを見かけたらしばらくその事に付いて考えてみたりするのです。
電車とかとまると、本当にはてしなくこまるし、
デモで動けないといらいらするけど、
フランスに来てから漠然と勝手に感じる事ですが、
メディアが問題の大きさを創ってくれるんじゃなくて
問題がメディアをつくってる、そんなある種、自然なメデイアの形のあり方を感じるのです。
メディアが無視しようとしても、くだらないことばかり集中してても、過剰に反応してても、
町中でやってたら自分で考えるし、そっちを結局夕方、ニュースにするしかないですもんw
と,それは美化しすぎな言い方かもしれませんがね。
実際こうして家の窓から見えるんですしね。
なので今日もちょこっとかんがえてみましたよ。
考えてみただけですけどね。
と
いち、主婦のぼやきでした。
今日はそんなまどのそとのおはなし。
ぼやきなのに読んでくれてありがとう!今日もポチットないただけるとうれしいです!また明日~