人生初の新潟へ行ってきました!
東京駅からの新幹線は指定席が満席。私は自由席でしたが自由席も満席。
ホテルに着いたらチェックイン待ちの長い行列。
経済が動いてますな
なぜ日曜日のチケットを取ってなかったんだという大後悔もありつつ、
もちろん金・土も素晴らしかったFaOI@新潟のレポです。
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会場の朱鷺(とき)メッセは広大な敷地に建つ立派な建物だった。
ロビーから2階に上がってパンフレットを購入。
そして18:00に開場となり、中に入った。
この会場は「とても見にくい」という評判を聞いていたので気になっていたが
(金曜日のチケットは通常のSS席だったにもかかわらず、
チケットには「会場の構造上、演出の一部が見えづらい場合がございます。」と
書かれていたし)、
思ったより段差があったし、席も互い違いに配置されててホッとした。
(その後、やっぱり見えにくいな…と思うときもあったけど。)
アーティストのステージ寄りなのはしゃーない。
そして室温が幕張と比べると低い。(外も涼しかったけど)
幕張や神戸では始まる前から滝汗をかいていた羽生選手…。
このコンディションは彼の、そして他のスケーターの身体にとっても良いことだと思った。
19:00。完全に全員が席に着いたわけではなかったけど、容赦なく暗転し、ショーが始まった。
このオープニングは本当にワクワクする。もちろんラストに羽生選手が出てくるところが
最高潮なのだが、フェルナンデス→ランビエールのところもカッコいいんだよなぁ
羽生選手が出てきて盛り上がりは最高潮に!
(歓声の質的には幕張より大人し目か?でも盛り上がってます)
この会場はショートサイドが来賓席で一般客はいないため、両ロングサイド(北と南)に
たくさん身体を向けてくれる・°・(ノД`)・°・
幕張と神戸は圧倒的にショートサイドが美味しいからね(ノ_・。)
そして暗転し、グループナンバーの「キャッツアイ」へ。
すると私のいるゾーンの前あたりで悲鳴が。なになに??
そして理解した。羽生選手が目の前(とは言わないがほぼ目の前)にスタンバイしている!!
やったー(≧∇≦)北ステージ寄り万歳
…ただ私の記憶があまりないのである。
くねくねと後ろに下がりながら衣装をたくしあげ、腹筋があらわになるところも見たはずなのだが…(O_O)
あっという間に終わっちゃった…という感じで実感がなかった。
でもそのおかげか、この日は他のスケーターの演技も落ち着いて味わえたように思う。
アーティストでは木下航志さんが素晴らしかった!ぜひ来年も!
そしてスケーターでは荒川静香さんが圧巻だった。
これまでに数回観た荒川さんの演技はいずれも「女神っぽい」雰囲気のもので、
それももちろん素敵ではあったけれども、今回のタンゴはイメージをがらりと覆すもので
圧がものすごかった。
昨年の鈴木明子さんの「ブラックスワン」もそうだけど、
黒い衣装に圧倒的な“圧”はハマると最大限に強力。
そして後半でランビエールの披露したプログラムがめちゃめちゃカッコ良かったまさに貴公子。
そしていよいよ大トリ、羽生選手の登場。
暗闇の中、リンクの端っこで恐ろしく軸のまっすぐで鋭い回転のループジャンプを跳んだ。
これには3回転説と4回転説があるみたいだが、私はあの鋭さから4回転だと思い込んでいる。
(違うのかなぁ(´・ω・`))
競技用の「バラード第1番」ならおそらくリンク中央からスタートするのだろうけど、
ショーの狭いリンクではかなりショートサイド寄りにスタンバイして始まった。
(あれ?幕張でもこんなだったっけ?)
イーグルからの4Loはステップアウトだったが回りきった。というか、ステップアウト後に
すぐ次の動きにつなげて、むしろすごくきれいだった。
ドーナツスピンのときの手の動きが「えぇっ!そこで全部の音拾うんだ!」って思って
ゾクッとした。幕張のときとは違う音の取り方だ。
(下記動画の2:26~2:27?あたり?ここは敢えての演技動画ではなく原曲で(^~^))
3Aはステージ側で。高さと鋭さに息をのんだ。
で、演技中「スッ…」っていう息を吸う音が聞こえたのは気のせいか?
まるで音源の中に息の音が入ってるかのように聞こえたのだが、
これまでと同じピアノの音源にそんなもの入れてるわけないしなぁ…。入れてたら変だし(^_^;)
土曜日もやっぱり息の音らしきものが聞こえた気がしたのだ。
幕張2日目はスタートポジションについたときに、はっきりと息をつく音が聞こえて、
それは間違いない。でも演技中の呼吸音なんて聞こえるのだろうか?
私の中での密かな謎となった。(そんな話全然聞かないし)
4T+3Tは美しく決まり、ほぼノーミス!
ステップが初見の幕張と比べても格段に進化していた。一つの作品としてまとまってた。
エンディングの「喜びの歌」は身体を大きく使って全身でまさに“滑る喜び”を体現する
羽生選手がまぶしくて。イーグルサンド3Aも美しく成功
フィナーレではハビと仲良くおしゃべり。(近くで見られてラッキー)
そして最後はハイタッチをしながら、引き上げていくスケーターをねぎらう羽生選手。
猫耳をつけた本田真凛選手が通ると、その猫耳を渡されたのか、自分で取ったのかは
忘れたが、自分の意志で頭に装着(!!!)。観客大盛り上がり。
10秒弱はつけていたように思うが、その後外して、それを織田信成さんがもう一度
羽生選手につけようとするけど嫌がって結局バルデ選手が装着して…って流れだったような
気がする(;^_^A(記憶が相当あいまい)
そんなこんなで羽生選手以外のスケーターはいなくなり、もはや当たり前のように行われる
マイクパフォーマンス。
明日に備えて頑張ります。ご飯食べて。特に僕w
今日は本当に早く帰りたいのでwということでトーク終了。そうか、もう22:30近くになっているのか
羽生選手の「ありがとうございましたぁ!」に続いて観客が「ありがとうございましたぁ!」で締め。
ここから私は大いなる過ちを犯してしまった。
出口に向かうと今まで存在していた壁が取っ払われており、直接外に出られるようになっていた。
何となくそのまま外に出て、人の波についていく。
道なんか分からなくてもこれだけたくさんの人がいれば成り行きで帰れるもんね
実際、昨年のNHK杯@札幌のときもそれで真駒内駅まで歩いて帰ったし。
しかし歩けど歩けど私が目指していたバス乗り場にはたどり着けず。
しかもだんだん人が少なくなってきた。あれ?
最終的に私が後をつけていった2人組がコインパーキング(?)に入っていったところで青ざめた
まずい、これはまずい(爆)!
全くの見知らぬ土地で方向感覚もなく、夜だから見通しも効かない。
めったに使わないGoogleマップを起動し、(新潟駅まで行くかどうかも分からない)最後の2~3人の後を
追って必死で歩く。そして何とか新潟駅にたどり着いた(徒歩15分位)
あぁ、最初に外に出てしまったのが間違いだったんだ…。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
土曜日は12:30ごろ会場に到着。この日は注釈付SS席でまたもや北側ステージ寄り。
前日の席も1つ通路を挟めば注釈付の席だったから、ほぼほぼ同じ位置なのだ。
違う位置で見たかった気持ちはあるが、「キャッツアイ」のスタンバイと最後のマイクパフォーマンスが
近くで見られるので良しとしよう(^~^)
今日こそ羽生選手のシックスパックを記憶にとどめなければ。(←え?)
でも開演時間が迫るにつれお客さんが増えてくると…
斜め前の人の頭がかなり、、、視界を遮るのね。。。これは羽生選手の立ち位置に丸かぶりでは?
1日目は自分的に準備態勢が整わず、ふわふわした気分のままオープニングが終わってしまったが、
2日目は準備態勢もバッチリで最初からガツンとくる感じ。羽生選手のオーラに圧倒される。
そして「キャッツアイ」は…おや、今日は衣装めくりも大人し目?と思いきや
中央付近でバサーッと(/ω\)おかげで視界も遮られず、お腹の縦線を拝んだ気がする(*ノェノ)キャー
腹筋の話しかしていないが(爆)、もちろん「キャッツアイ」の肝心なところはそこでなく、
あのしなやかなバックスネークにロンダート(体操の床とかでやる側転っぽいやつね)、
猫というか豹のようなしなやかな動きでありながら、ビシバシと決めるポーズだろう。
幕張「Choo Choo Train」はバッキバキのキレキレダンスだけど、
「キャッツアイ」はしなやかなのにキレキレ。この違いこそが“表現力”だと思う。
曲想を掴み取る力が図抜けている。
そして羽生選手の動きはどこを切り取っても決まっている。動きが大きくて華やか。
「キャッツアイ」が終わって暗転すると、私の近くからは「やっぱり違うね」「すごいね」という声が。
記憶がすでになくなってきているため思いっきり端折って大トリの羽生選手。
この日も暗闇でループジャンプを跳びステップアウト。私はしつこく4回転だと思っている(^_^;)
前日より室温が高くなっていて私は内心「もっと冷やしてくれていいのよ~(>_<)」と
思っていた。涼しい方が羽生選手はより力を発揮する気がするので…。
それでも冒頭の4Loは回りきってのステップアウト、3Aは完璧。
4T+3Tも完璧!…かと思いきや、3Tでなぜかズルッと転倒(;^_^A(ほんとにリンクが狭い!)
それでもステップは気持ちを入れなおしてフィニッシュ。
フィニッシュの瞬間「あ゛~っ!」と悔いる表情をしかけた羽生選手だったが、
その瞬間、観客席から男性の「ゆづ最高!」という掛け声があって、羽生選手の表情がほころんだ。
フィギュア観戦・鑑賞だと拍手は精一杯するけど、声はほとんど発しない私。
(場内から湧き上がる悲鳴の中に私の声は含まれてないのだ)
でもこの日はアンコールでMCの方が「もうちょっと声援を…」と煽るのに合わせて
「いえーい!!!」と思いっきり声を上げてしまった。
「Let's Go Crazy」が流れると、場内にはプルシェンコの「Sex Bomb」で使われてた
レーザーマッピングのマッスルマンが映し出され…曲と関係ないけど(笑)。本人の希望だろうな。
マッスルマンを指さしてはしゃぎながらステップを繰り出す羽生選手。
そしてフィニッシュポーズがマッスルマンだった(≧∇≦)
挨拶のときも筋肉を愛でるしぐさをしてめちゃめちゃ嬉しそう
「ユヅル・マッスルマン・ハニュー」とかコールされてたし( ´艸`)
エンディングでは3Aを跳んでいた羽生選手。でも今日は「バラ1」でミスをしてしまったから
リベンジで4Tにしてくるだろうな、と思ったら本当にリベンジしてきた(^▽^;)
昨シーズンは足のことを考えて極力4Tは避けていたのに(:_;)感慨深い。
最後の周回ではあらゆる方向の観客に目を向けてくれた。
これまでもそうだったけど、より今までよりも最後列まで、隅々まで。
フィナーレの一芸大会ではアンサンブルスケーターの女性がクリムキンイーグルで
ハードルの下を潜るパフォーマンス。それに引き続き、羽生選手が「パリの散歩道」の『へ』で
ハードルを潜り抜けた。
そして本当のラストは4回転ジャンプ…ではなく、大きく長いハイドロブレーディング。
羽生選手のハイドロは姿勢もスケートの伸びも美しくて大好きだ。
そして象徴的「決め技」を多数持っているスケーターも稀なのではないかと思った。
『へ』もハイドロも『ズサー』もあるし、レイバックイナバウアーにビールマンスピンも。
その全てが美しい。
羽生選手以外のスケーターがはけていくとき、本田選手が前日に引き続き猫耳をつけていたが
この日はスルーf^_^;(ちなみに私自身は猫耳に対するこだわりはそれほどない)
挨拶ではレーザーのマッスルマンに触れ、「自分が楽しんでいた」と。
そして「あひゃひゃひゃひゃ…。+.。ヽ(*>∀<*)ノ。.+。キャハッ」的な何とも言えぬ甲高い笑い声を
響かせた(つ∀<。)
「今日帰られる方は気を付けて」(私の心の声「寂しいけどありがとう」)
「泊まりの方~!」との問いに会場の半数ぐらいの観客は「はーい!」
この「はーい!」に対して「結構いるな(^o^;)」「大丈夫だよ~、聞こえてるよ~!…ライブか!」
(と一人ノリツッコミ)(というか私も「ライブか!」と思ったw)
「あと1、2回で終わっちゃうかと思うと(注:あと1回です(爆))寂しくてしゃべりたいことが
いっぱいあるんですけど」(その割にはネタがつきている感じw)
で、そうそう!という感じで「このリンクはとても滑りやすい」と製氷関係者に謝意と拍手をうながした。
スタッフも嬉しかったと思うなぁ…。
寒いと感じる人もいると思うので「ヘソ出してる方とか気をつけてください。あ、俺かw」と
また一人ノリツッコミσ(^_^;)
そしてプロスケーターの滑りを楽しんで、現役スケーターへの熱い応援をよろしくということで締め。
(ありがとうの声を)「聞かせてください」っていうのが心にしみたなぁ。何とも言えず優しいトーンで。
羽生選手がありったけの声を振り絞って「ありがとうございましたぁ!」の後に
観客全員で「ありがとうございましたぁ!」を絶叫した。
最後にマイクで「また会おうね!」と言ってくれた
これ、完全にライブの高揚感だよ~
さて、今日こそ間違わない。出口を出ていきなり外に出るのではなく、ちゃんと館内を通り抜けた。
外に出たところあたりで、同じくお一人で来られた方に声をかけていただき、
新潟駅までご一緒させていただいた。
しかし乗ったバスが観光バスタイプの車両でICカードが使えず、バス代210円のところ、
私の財布の中には100円と10円しかなく。しかも1000円札も入っていないという
で、そのご一緒させていただいた方に100円をいただく羽目に。
その節は本当にありがとうございました(>_<)
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羽生選手の試合やショーのレポで毎回のように書いているけど、今回も書かせていただく。
ここまで毎回毎回全力な人はいない。
何でそこまで頑張るんだよ…って思うぐらい。
神戸・新潟公演に出演されていたアーティスト藤沢ノリマサさんは、
羽生選手は「ショーで使われる楽曲の歌詞が全て頭に入ってる」というエピソードを
教えてくださった。(ブログ)
新潟のパンフレットに載っていた羽生選手インタビューによると、
あの幕張「Choo Choo Train」のEXILE完コピは、振付のジェフから「ワントリックやって」と
言われただけとのこと。テレビ放送では「夜中まで映像を見て研究した」と紹介されていた。
羽生選手の出ているショーだと、4回転も当たり前、みたいな感覚になってしまうが、
ショーならトリプルアクセルすら珍しい…無難にまとめるというのが通常だろう。
Fantasy on Iceのプロデューサー、真壁氏は「羽生くんは、私の『アイスショーはこういうもの』という
観念を変えてしまったところもあります」と述べている。(フィギュアスケートLife vol.3)
座長が一切手抜きせず、今できる最高を常に見せようとするから、ショー全体が締まる。
ショーは現・元トップアスリートの集まり。そんな座長の姿を見て刺激を受けないわけがない。
現役選手はもちろん、プロスケーターすら演目中に3Aや連続ジャンプに挑んだり、
エンディングで4回転に挑んだりする。
競技においてもここ1~2年の男子フィギュアの急速な進化を考えると…全く同じこと。
自分だけでなく周りをも引っ張りあげられる存在を目撃できるチャンスは一生に一度
あるかないか、だと思う。
あっという間に平昌五輪のシーズンがやってくる。
一つでも多く生で見届けることができますように。
(年末の全日本フィギュアは「武蔵野の森総合スポーツプラザ」(調布市)で開催。
待ち望んだ関東(東京)開催だが…チケットが手に入るのか?)