タカラヅカスカイステージの「名作 ことばの泉」第26回を観る

(録画で)。この番組、第24回(『朱雀門の鬼』を取り上げた)を

観たのが初めてで、その時は、番組そのものというより、

『朱雀門の鬼』という作品の想い出がブワーッと湧き上が

って、懐かしくなった。

 

第26回で取り上げた作品は、『朱雀門の鬼』と同じく1977年に

上演された(私は1978年の東京公演を観に行った)、『テームズ

の霧に別れを』。

当時の星組トップスター・鳳蘭さん、相手役の遥くららさん

コンビのために、柴田侑宏さんが書き下ろしたオリジナル作

である。

『風と共に去りぬ』のスカーレット役に抜擢され、好演した

遥くららさんであったが、新人さんに いきなり演らせるような

役柄ではないだろう(しかも、遥さんは男役、それも、ふんわり

した甘い可愛い雰囲気の若手男役さんだった)という声が

多かったのも事実。

 

座付き作家の当て書きというのは、ホント、安心できる。

鳳蘭さん演じるロバートは、イギリス貴族で、海軍士官で

あるが、国の命を受けて、海賊として(言ってみれば、スパイ

ですな)も暗躍する、女性にもモテモテのプレイボーイ。ツレ

ちゃんは、こういう役は、特に役づくりしなくても、お手のモノ

ですよね~。

遥くららさん演じるアン王女に、戯れの恋を仕掛けるつもり

が、いつしか本気の恋に堕ちてしまい…このへんも、タカラ

ヅカっぽいですよね~。

玉梓真紀さんが演じるキャサリンは、フランスの密偵で、

ロバートの身辺を探るのだが、終盤には、ロバートを逃がす

(男としても、人間としても、惚れてしまったために…)。そして、

フランスの裏切り者として、殺される…。柴田作品には あり

がちなキャラクター。座付き作家の皆さん、娘役・女役さん

達に、魅力的な役々を書いて下さいね!

 

「名作 ことばの泉」、今回の出演者は、雪組の橘幸さん、

野々花ひまりさん、陽向春輝さん。抜粋された場面の台詞を、

情感ゆたかに読み上げる(常に、台本を手に持った状態で)。

男役さんが女役の台詞を読んだり、娘役さんが男役の台詞

を読んだりもするが、見ていて変な感じはしなかった。

イイ声と明晰な台詞で、ワタシ個人的に注目している橘さん。

二枚目の役も似合うなあ。『ファントム』では、新人公演の

ヒロインに決定している野々花さん。同期の彩みちるさんと

切磋琢磨して頑張ってほしい存在の人。陽向さんは、『ファン

トム』で退団されるんですよね…残念ですが、卒業の日まで

キラキラ輝く毎日が過ごせますように。

 

やっぱり、この頃(40年前くらいの)の主題歌は、今でも歌える

なあ。

♪霧はすべてをやさしく包み 思い出を美しく彩る♪

♪霧は私の心を濡らし 過ぎた日の追憶に誘う♪