昨日の昼は、日比谷へ。日生劇場で、『ラ・カージュ・オ・フォール』の前楽を観て来た。

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すごい、キラキラッなプログラム。無地の表紙より、良いかもね。この作品に合っている。

 

日本初演(1985年)から30周年!私は、1986年から観ているが、何度観ても飽きない、普段舞台を観ない人を連れて行っても楽しんでくれる、本当にイイ作品。いついつまでも、上演し続けてほしい、すてきな作品。

 

今回は、何と言っても、市村正親さま&鹿賀丈史さまの御大お二方の体調が心配だった。もしかしたら、途中休演も有り得るかも…と思っていた。しかし、本日無事に、東京公演全ステージが終了。よかった…。昨日の舞台では、「命ある限り、この役を演り続ける」と仰っていた市村ザザ様だが…。まだまだ出来るのに…と観客に感じさせていられるうちにピリオドを打つのも、引き際の美学だと思う。鹿賀ジョルジュも同様。こういうことを書くと、大ファンの方々から叱られそうだけど。

 

ジャン・ミッシェル役は、新加入の相葉裕樹さん。前回公演の原田優一さんが、もう少し身長あればな~という感じだったので(優一くん、ゴメンなさい)、アンヌの愛原実花さんとの背丈のバランスの良さに、そうそう、これこれ!と思った。それにしてもキレイなお顔立ち…歌もお芝居も好感が持てた。

 

ダンドン夫妻の今井清隆さん&森公美子さん、ジャクリーヌの香寿たつきさんは、出番が少なめで もったいない気もするけれど、このレベルの方々の好助演が、舞台のクオリティーを上げているのだものね。ダンドンの女装シーンは、加藤武さん(ご存じ、文学座の重鎮!)の女装を観てしまった(!)観客には、加藤さん以上の衝撃は無い…。キーヨさん、結構 イイ女っぷりだし。

 

カジェルの皆様は、ベテラン組の石丸貴紫さん・香取新一さん・水野栄治さん達が抜けて(皆さんそれぞれ、ご観劇されたようだ)、若手が随分 入ったが、幅広い年代のメンバーにもかかわらず、まとまりの良さに感動。私は2階席から観たが、タップもカンカンも、とにかく揃っている(踊りのキレが良すぎる人が悪目立ちする、ってことが無い)。振付と出演を兼ねる真島茂樹さんのキメ細かい御指導と、カジェル全員が心を一つにしている証だろう。

 

前楽ということで、客席の熱気も凄く、まあ、拍手や手拍子の力強いこと(他人事みたいに書いてるけど、私も、全力で手を叩きましたよ♪)。カーテンコールは何回あっただろう…6回か?

 

耳に なじみの良い、口ずさみやすい、ナンバーの数々。ホント、すてきな曲ばかり。ああ、ミュージカルって楽しい、幸せ、感動…と、心から思える作品。暗い重い作品も時には観たいけど、笑顔で気持ちよく劇場を後にできる作品って、本当にイイなあ。

 

製作発表の時、市村さんが、‘ありのまま’というフレーズは、『アナ雪』ではなく、こちら『ラ・カージュ』が本家本元です、と、仰っていた。ありのままで居られたら。ありのままに生きられたら。なかなか、そうはいかないけど、ありのままの私、って、どんなワタシだろう…と、時折 考えてみよう。

 

改めまして、本日、東京千秋楽、おめでとうございます!大阪公演3日間も、頑張って下さい!