3月4日は、ニュージャパンカップ・後楽園大会だった。




前日の3日、ニュージャパンカップの一回戦で本間に勝利した私。


このトーナメントに出場し始めて五年になりますが、この試合が初勝利になりました。


時間はかかった?けど、初勝利の相手が本間という素晴らしいレスラーで良かったという思いだったな。




そして、この日迎えた二回戦の相手は、矢野通。


これまで何度も闘ってきたし、特に数年前のIWGPタッグベルト盗難事件では、多くの因縁を残した相手だった。


最近では、ズルくて巧くて…という試合内容が強く印象にあるけど、もともと矢野選手のバッグボーンはアマチュアレスリング。


それも、かなりの強者なのだ。


実は矢野選手がプロレス入りする前、私は道場で会っている。


レスリングエリートだった矢野選手は、アマチュアレスリングの選手として、新日本の道場で練習していた時期があったのだ。






今のスタイル?には、当時の面影が微塵もないけど…何が言いたいかといえば、つまり“強い”という事だ。


ただ、この日の試合は、ここ最近の“ズルくて巧い”矢野選手のスタイル。


私は、いいように翻弄(ほんろう)され、結果的に敗れた。




語弊を恐れずにいえば、前日の本間戦の対極にあるような試合。


試合中、フラストレーションは溜まるし、試合後も当然ストレスは凄かった。




でもなぜか?わずかな時間で悔しさが解消された私。


理由は解らない。


考えられるとしたら、前日の本間との闘いの感触が、まだ身体に記憶として残っていたから。


あの本間との激闘を乗り越えた私には、「まだ最前線でも闘える」という自負があったのかもしれない。


もちろん矢野戦だってプロレスの試合だし、この敗退によりトーナメントでの優勝の可能性も閉ざされた訳だから、落ち込んで然るべきなんだけど…


なんていうか、「まだ俺にはチャンスがあるはずだ!」という意識に変わっていたのだ。




ただ現実的に、これで両国でのタイトルマッチの可能性がなくなった。


この先どうなるのか…と思っていたら、会社が“柴田勝頼絡み”の対戦カードを用意してくれた。


タッグマッチで、柴田と闘える。


柴田は、先だっての大阪で、第3世代を挑発してきたばかりだ。


それを受けてのカード編成なのかは分からないけど、とにかく私にとっては“渡りに船”。


また新たなドラマ?が始まると信じ、とにかく全力でぶつかってきます。






そんな訳で本日、長野運動公園総合体育館にて、18時30分ゴングです。