覆面☆食堂 マスクド・セバスチャン伝説「倒れる時も前のめり!」Powered by Ameba-2010071416190000.jpg

「覆面友情物語」

第一話 ~ジェット編~




クソガキ時代の俺は、某老舗芸能事務所で芸人修行していた。

ある日突然、歌手になろうと思い、一方的に漫才コンビを解散した。


すぐにソニー系列の「10年経っても色あせない音楽オーディション」に合格し、俺は歌手に転向した。


音楽の基礎を全く知らずに感性だけで曲を作る無鉄砲な俺に、大御所プロデューサーさんがプロのアレンジャーを紹介してくれた。


そのアレンジャーが、ジェット氏だった。



第一印象は、「物凄く大人しくて真面目そうな人」だった。



デビューに向けて、俺とジェットは二人でガンガン良い作品を作り溜めていった。


ヤンチャで無鉄砲な俺と、冷静で落ち着いているジェット。

正反対の人間だったことが良かったのか、仕事の相性は最高だった。



大御所プロデューサーの判断で、俺とジェットはユニットでデビューすることになった。


画像がデビューCDジャケット。


若き日の俺は、カメラ向けられるとつい睨み付けてたっけ。。。



デビューしてからは、色々あって俺とジェットは二人で苦労しまくった。


俺は一度、夢をあきらめて音楽を辞めたのだが、その時ジェットは…
「俺はお前が最高のボーカルだと思ってる。やりたくなったら戻ってきてほしい」
と言ってくれた。



二年後、俺はまた音楽界に戻った。


もちろん最初にジェットに連絡した。


ジェットは快く再結成してくれた。


この時に俺が、
「覆面被ってやんない?」
って誘った。


あの時のジェットの嫌がる顔が忘れられない。(笑)






ジェットと出逢って何年経っただろう…。




俺たちには必ず守らなきゃならない約束がある。






「いつか武道館ライブを成功させたら、二人っきりで酒を呑んで号泣しようぜ」



そろそろ実現させなきゃね!






ジェット・マスクに、多かれ少なかれ幸多かれ。