　カレーの匂いが強い植物で、最初に出会った時は驚いてしまったが、今年はベランダに一鉢あったので『どうしたの』と聞いたら、「スーパーで見掛けたから買っちゃった。」ということだった。5月の末に花が咲いたので切花にしてテーブルにおいては見たが。余り匂いは強くない。私の鼻については1年ほど前から鈍っていると思って妻に確認すると、矢張り匂っているらしい。

　最初に出会った時、これは面白いけどお風呂に入れても、室内芳香にしても、カレーの匂いでは役に立たないだろうと思った。南方の植物かと思ったがソサエテイーのハーブ辞典で地中海の南の方の原産とあった。

　でもこんな香りを発生するならスパイスの原産地で成長したのだろうスパイスのある地方でこの植物は育ったのではないかと思ってしまう。

　それにしても役に立つ香りではなくても、面白い気分にさせてくれる植物であることには間違いがない。本当にカレーの匂いなのである。私も驚いたが、初めて匂いを嗅いだ人はたいてい驚く、ハーブ辞典によれば室内芳香剤として、ポプリでも利用されているハーブと書いてあった。

　そうかな素直にはそういう利用法は気が付かなかった。然し料理に使うとあるが、それはありかなと思う。不思議な香りだから少し株分けして育ててみればと妻に言うつもりである。

富美子より

カリスに屋上ガーデンのあった頃、アメリカの人が見に来て、カレープラントを懐かしげに見ていたので、「これは何に使われるのですか？」と聞いたところ【ガーデンの色どりよ】との答えでした。さわやかなシルバー色はグリーンの多いハーブの植え込みの中では良い配色だと思いました。。