第43回 『ジョニーは戦場に行った』 | 勝手にFUKUOKA国際映画祭のブログ

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今回の受賞は…

原作者であるドルトン・トランボが

脚本・監督まで担当し

カンヌ国際映画祭でグランプリを獲得した

『ジョニーは戦場へ行った』


しかも監督であるドルトン・トランボが

監督した作品は生涯この1作のみ…

というから更に驚きだ!


しかし…この1作を制作するまでの

長い道のりを知れば…

この作品がいかに偉大な作品か…

理解いただけるはずだ…


本作『ジョニーは戦場へ行った』は…

第一次世界大戦へ志願兵として参加したジョニーが

負傷して…身体のほとんどの機能を失って帰還し

動けない身体で驚きの行動をとるという

ストーリーなのだが…


1939年にドルトン・トランボが原作を書き上げてから

太平洋戦争、朝鮮戦争時に反戦色が強いという理由から

アメリカで2度も発禁処分を受けた問題作なのだ!


しかも『ローマの休日』などを書き

優秀な脚本家でもあったドルトン・トランボは

1947年…赤狩りの影響で…

ハリウッドからも追放されてしまう!


1960年代になり…

ハリウッドに復帰したドルトン・トランボが

反戦家としてFBIなどに徹底的にマークされている中…

激化するベトナム戦争に思慮し…


強烈な平和へのメッセージを送るべく

生涯1度だけ監督した作品

これが『ジョニーは戦場へ行った』なのだ!


作るまでのプロセスもドラマがあるが…

その作品も制作者の想いが

強く伝わってくる作品になっている


もちろん作品としても素晴らしい…

モノクロとカラーを上手に使っているし…

なによりも原作も脚本が両方とも

本当に素晴らしい!

(ストーリーが面白い!)


しかも生涯…監督した作品が

1作品のみで…それがカンヌグランプリを

獲得したのはドルトン・トランボ

ただ一人だ!


制作者の想いが強く伝わる

本当に素晴らしい作品


なかなか置いているレンタルショップも少ないが…


是非…観てほしい!


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