3/30 ドラえもん感想

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まいど、福田です。

まいどじゃないですね…随分更新が遅れてしまいました。ここまで更新されなかったのは初ではないでしょうか。まあしばらく放送が無いみたいなんで、丁度良…コラッ!まあ僕自身本当に忙しいのはそうなんですが、今や面接も片っ端から落ちていって僕の精神も落ちそうです。

さて、そんなことはどうでもいいとして、早速長ったらしい文章でおさらいしていきましょう。

「おいしい温泉に入ろう!」

ドラが道具の整理をしているところへ野球から帰ってきたのび太君。ノリさんのような空振りと古木克明のようなファンタスティックプレーで全身泥だらけ、確かに大活躍です。観客が居たらさぞや沸くことでしょう。

そのまま台所へ侵入し、おやつのチョコを食べようとしたところでママの制止が入ります。曰く、風呂に入れ、と。おまえ昨日も入ってないじゃねえか、と。

確かに僕も子供の頃は風呂が大嫌いでした。イマイチ自分の体が汚れたというイメージを持てず、何か自由時間を無為に潰しているように思えたものです。

風呂になんて入ったって楽しかねえじゃねえかと言うのび太君に対し、どうしても彼を風呂に入れてアルファベットチョコにありつきたいドラが出したのが「温泉ジャグジー」。説明を聞いてみましょう。

「ここにほんの少しのサンプル、牛乳風呂なら牛乳を入れると、この口から牛乳があふれ出してくる。」

凄い道具です。今の地球上の物理法則を根底から覆す、信じられない原理が潜んでいるようです。というかそれ、温泉でもジャグジーでもねえじゃねえか…(ちなみに温泉成分が入るようです)

しかし、全く乗り気ではないのび太君。福満しげゆき先生の描くような顔をしてアルファベットチョコをいじるうちに、閃きます。そうだ、チョコを入れてやれ!

風呂場で早速ライオンの中にチョコを入れてみるのび太君。ドラは止めますが、「ダメなのー?」と訊くのび太君に対し、「いやー、ダメなことは無いと思うけどー…」(ダメだろ!)と渋々OK。チョコを入れると、「温泉ジャグジー」(※ジャグジーではない)は不気味な振動をした後、大量のアルファベットチョコ(温泉成分入り)を吐き出します。

すっかり大喜びののび太君。アルファベットチョコ(温泉成分入り)の風呂に入り、一個(温泉成分入り)食べて「おいしいー!」とご満悦です。湯船いっぱいに張ったアルファベットチョコ(温泉成分入り)は、固体のまま湯気を上げるという不気味な演出を行い、無理矢理風呂要素を出そうとします。一方ドラは終始ジト目の呆れ顔、そのまま風呂場を後にします。

部屋に戻り「山びこ山」を拭きながら、「やけに長風呂だなー」とのび太を心配するドラ。風呂場に行ったら、のび太君と「温泉ジャグジー」(※ジャグジーではない)は跡形もありません。いや、それは予想できただろ…。

(ケーキやチョコを作ればわかると思いますが、チョコの汚れは物凄く落としにくいものです。この後のママさんの苦労が、思いやられます。)

さて、堂々と「温泉ジャグジー」(※ジャグジーではない)を持ち出したのび太君。しずかちゃんの家を目指す途中でジャイアンとスネ夫に出遭います。いや、それも予想できだだろ…。まんまとスネ夫の口車に乗せられて道具を取られるのび太。しかしまあスネ夫のテクはなかなかのものですね。

結局、骨川家でジェラート風呂をすることになった三人。冷気漂ういちごジェラート風呂に肩までつかる光景は寒々しいの一語に尽きるのですが、「ジェラートは冷たいのにポーカポカ」だそうで、もう正気の沙汰とは思えません。(イタリアのイメージ映像で一瞬古いファッションの女性が出たのは「ローマの休日」…?)

これを見て興奮したジャイアン。どっからか(ホントどこからだ)寿司を持ってきます。スネ夫が嫌がるのもお構いなしに寿司風呂を作ろうとし、「温泉ジャグジー」(※ジャグジーではない)に寿司を突っ込むと、今度は振動だけでなくライオンの表情まで変化し、最終的にライオンの眉も下がって苦しそうに寿司を吐き出します。飲み会で酔いつぶれて吐いてるみたいで、ちょっと嫌です…。

何か足りない、と醤油とわさびを要求するジャイアン。のび太君はぶつぶつ言いながら持ってきますが、途中でこけて見事ライオンの頭の上に。ホントに、こらえようとしたんだけど吐いてしまった…みたいな顔で(別にこらえる必要はないはず)ライオンが醤油とわさびを吐き出します。案の定、飛び上がって痛がる二人。のび太君は骨川家を逃げ出します。本当に凄い制裁です。昔こういう拷問を見たことがあります。

さて、やっと目的の源家へ辿り着いたのび太君。「しずかちゃんの好きなもの、何でもお風呂に出来るんだよー」(そういう道具だったっけ?)という説明に「じゃあ、一番好きなものにしようかな。」というしずかちゃん。というかアンタは素でお風呂が一番好きだろ!

何の風呂にするか教えてくれないしずかちゃんに、のび太君の妄想は膨らみます。クッキー、薔薇、ケーキ…と、ソフトフォーカスをかけて如何にも女の子の可愛らしいお風呂みたいな雰囲気を出そうとしてますが、冷静に見ればどれも酷い絵面です。

そこでドラ登場。量を欲張るととんでもない量が出る(まあそりゃそうや)という警告に対し、「しずかちゃんは食い意地張ってないないから~」とのび太君。そもそもいっぱい入れたらいっぱい出るってのはしずかちゃんは知らないんじゃ…?と思ったところでしずかちゃんの悲鳴。

緊急事態ということで躊躇無く風呂場に入ると、そこには焼き芋に埋もれるしずかちゃんの姿が!そういえば焼き芋好きの設定なんてありましたね…。(ていうか大長編では牛乳風呂に入って「夢だった」とか言ってたやろ!)

しかし、焼き芋が好きというのを恥ずかしがって隠すのはちょっと古めかしいような気もしますねー。リアルに危ないしずかちゃんをよそ目に、目を点にするドラとのび太君でオチです。



「宝さがしごっこセット」

原作ありましたね。というか、似たような話は幾つもありますよね。

さて。突然の出﨑演出で始まるBパート、と思いきやこれは児童書の挿絵。インディジョーンズとフランダースの犬と海底鬼岩城を合わせたような「どくろ山の秘法」なる本にのび太君は感銘を受けます。ちょくちょく彼はこういう本にはまりますよね。

のび太君が興奮して部屋を出て行くのと入れ替わりにドラ登場。凄くざっくりと本の内容をまとめて、のび太の意図を見抜きます。キーワードは「蔵」。倉?

案の定、外に出てみると物置をあさっているのび太君の姿。傘や箒はまだしも、零点の答案や、普通のやかんが出てくるのはいささか理解に苦しみます。あさり終えての彼の一言、「やっぱり蔵じゃないとダメかねー。」

またまた僕だけかもしれませんが、この妙な語尾に不覚にも笑いました。ダメかねー、って(笑)。

無ければ建てようというのび太君(力技)。しかしママにねだるも、「蔵が建つほど勉強しなさい(冷)」と軽く(うまく)あしらわれてしまいます。

ドラの「作り話を本気にするやつがあるか!」という発言に心証を悪くしたのび太君。お決まりのパターンで、今回の真打登場となります。その名も「宝さがしごっこセット」。

オリエンテーリングに持って来いのような道具です。中には、クイーンズクラウンのような王冠、南海大冒険で見たような短剣、それこそ蔵の中で見たい小判など、「これぞ!」というようなザ・お宝が入っています。どう考えても本物のわけがありません。やはり、全部プラスチックだそうです。

それじゃ面白くない、というのび太君。「抜き足、差し足~♪」(死語)とこっそりママの真珠のネックレスを持ち出し、宝箱の中に入れて何故か自らを追い込みます。やめといた方がええのに…

V2ロケットのような宝箱打ち上げを終え、宝箱がキラーンと☆になったところでジャイから電話。これからハイキングに行くといい、殊勝にものび太君を誘います。ハイキングが高井山じゃない、だと…。しかし、宝の存在を公言して断るのび太君。期せずして、実に実に思わせぶりな話し方になりました。

そこへ「隠し場所のヒント」とやらが飛んできます。文字通り飛んで来ます。中には古ぼけた紙が。

金釘流で書いてあるには「死神山のどくろが見つめる一本杉のねもとに埋めてある」。文字をつなげて読みにくくし、昔の文書ですよオーラを出す割には読み仮名を振っているあたり、隠しきれない親切心がにじみ出ています。

ちなみに、この時点では僕は裏山のことかなあと思いました。いじけた時の大定番、「一本杉」と言われれば裏山しかありません。

死神山について早速調べる二人。しかしその存在は杳として知れず、ママや先生にあたります。ところで、先生は相変わらず和服に座椅子に赤マジックの採点スタイルなんですね(笑)。安心します。ちなみに、丁度のび太君の答案を採点中。試験用紙には1/2+2/3=3/5などというふざけた答えが踊っていました。

先生にはやはり怒鳴られて、いよいよ万策尽きます。ネックレスをどうしてくれんだと大泣きするのび太君、もうかける言葉も見当たりません。八つ神山に行けば良かったという台詞でドラが閃きます。

これは暗号なんだ!そうシニガミ山はシニ、つまり九九で「四二」が八やからハチガミ山、つまり八つ神山、とまぁこういうわけです。のび太君が九九を間違えたのにはもう触れません。

ところで、九九をヒントに「シニガミ山」を解くとしたら「シニ」が八、更に「ガ」は措いて「ミ」は三、つまり八と三が出来てきて、これをもっかい九九で掛け合わせたら二十四になるので、24山、つまり富士山になるのではないのでしょうか。つい先ほど、温泉成分の無い風呂に浸かりながら、ふと考えました。我ながら、こっちの方が理が有るような気がします。

閑話休題。

早速、八つ神山に行く二人。しかし見切りで来たのでどくろが見つからないばかりか、実はのび太君がどくろを何か知らないことが発覚。今更ながら骸骨だと知って怯えるのび太君に対し、今度は話しかける声が。振り返ると、何と骸骨…!ではなく、よく見直すと痩せて骨格の浮いた普通のおっさんでした。いやアンタ、さっきまでホラーマンみたいな話し方してたやろ!

いきなりどくろ岩のことを尋ねてくるおじさん。「なんでおじさんがそのこと知ってるの!?」と返すと、明らかに動揺し「知らなきゃいいんだ、知らなきゃ…」と行ってしまいます。

ちょっと暗雲漂う宝探しに、新たな火種。昼食で戻ると、ママがネックレスを知らないかと尋ねてきます。動揺しまくりながら知らないと言い、逃げるように山に戻る二人。いよいよ尻に火がついてきました。ていうか、「どこでもドア」越しに声が聴こえてくるのは珍しいシーンです。

と、そこに「あれ、またおにぎりの中身キャビアだよ~。」との声。そう、スネ夫とジャイアンの登場です。なんか最近、スネ夫君の金持ち描写がどんどん勘違い成金描写に変化してるように思えます。すぐ逃げるも、のび太君たち二人は見つかってしまいます。

続いて、第一村人発見!しかしどくろ岩のことを訊くと、静岡弁のような話し方で色々と振り回した挙句「忘れた」とのこと。再び二人でどくろ云々の検討を始めたところに、またもや先ほどのホラーマンが登場。ジャイアン・スネ夫も参加し、三つ巴の宝探しが始まります。

地元少年に尋ね、GTOで爆破されたような学校に行ったのび太君達。そこで紆余曲折ありつつも、目的のどくろこと、今や珍しい人体の骨格標本を発見。更にそこから一本杉を発見して向かうも、そのすぐ下には崖をよじ登るホラーマンの姿が。そこで「陸上ボート」なる、よくわからない道具で急行します。もう最初っから一本杉を探しときゃ良かったんちゃうん?

そこで、ホラーマンとの誤解が解けます。ホラーマンは古道具屋で、読めもしないくせに買ったという正真正銘の巻物を披露、ペラペラと事情を話してくれました。そこで早速ドラたちも作業開始。しかし、利害関係が無いとさっき解ったはずの二者が何故か張り合う展開となります。

ドラの出したシャベル、鍬、スーパー手袋(※ドラはしてません)で掘りまくる二人。しかし、そこに何故か(ホント何故か)ジャイアンとスネ夫が現れ、宝探しは最後の最後で更に白熱します。

そのうち、スネ夫のつるはしに反応アリ。これまたいかにもな千両箱が出てきますがドラとのび太は「もっと高級な宝箱なんだ」と一蹴し、ジャイアンが投げ捨ててしまいます(怪力)。

後はもう説明不要ですね。投げ捨てた宝箱を開けたホラーマンが「大判小判がザックザク(死語)だー!!」。ジャイアンが「宝の代わりにお前を埋めてやるー」と言ってオチとなります。



これからしばらくドラはお休み。次回はスペシャルのようですね。それまでは僕もどこからか内定貰えるようにしときます。って、あと一社しかないけど!

福田