永遠戦争~The Changed Spirit~ 第5話「開戦前日!襲撃の勇者」
―――ファルマルク王国 王城
「あなたも一味だったのね・・・」
王室内はかなり荒れた状態になっており、ミリアント王女は玉座にまで追い詰められていた。城下町には魔物が徘徊しており、とてつもなく危険な状態になっている。そう・・まるで・・・フィエルたちがいるまでは何もせずじっと待ってたかのように進行してきたのだ。
「・・・彼女の関係者・・・殲滅」
ミリアントを追い詰めていたのは紛れもなくリアナが街でぶつかった少女だった。
「こんなことを仕出かす人が昔の勇者だなんて・・・考えられないわね・・・気が狂ったのかな?・・・ミンク・ファラスタン」
「・・・これで終わり・・・話すことはない・・・死んで」
ミンクと呼ばれた少女は躊躇せず剣を振り下ろした。しかし、降ろしきったときには手に剣など持ってはいなかった。同時に、ミリアントの後方にミンクの持っていた剣が落ちる音がした。
「危なかったな、ミリアント・・・そして・・・残念だったな・・・この国の勇者よ・・・」
王室の扉にはディアノスが立っていた。ギリギリで間に合ったのだろう。息を切らしながらも立っていた。
「“小悪魔の不死鳥従者”・・・ということは・・・早めに気づかれましたか・・・」
「ええ、あなたが反乱だなんて・・・思いもしなかったけど・・・」
ディアノスの後ろからフィエルも入ってくる。ミンクは無表情ながらも怒りを抑えているのか、手が震えていた。
「“不死身の小悪魔”・・・フィエル・・・いいでしょう・・・手間が省けました。ここであなたを殺します。」
「させるわけにはいかないわ。フィエルに死なれたら困るもの・・・」
フィエルの手前に今度はキュアが現れる。これにはミンクは驚きを隠せないでいた。
「“魔界神を取り込みし覇王”・・・なぜあなたがここに・・・」
ミンクはミリアントの後ろに落ちている剣を取るとそのまま鞘に収めた。そして
「・・・撤退」
剣から眩い光を放つとその隙に窓から逃げ出し、どこかへ消えてしまった。ディアノスが後を追おうとして街を見ると、そこにはミンクの姿だけでなく、魔物の姿も消えていた。
「逃げられたか・・・」
ミンクが逃げたと同時にリアナがやっと追いつき王室に入ってきた。
「はあ・・・はあ・・・何があったんですか・・・全く・・・」
とても疲れているのか。リアナはその場に座り休憩していた。
「遅かったな・・・まあいい、早く来ていても足枷になるだけかもしれんからな」
「・・・どうでもいいですよ・・・それより・・この惨状はどうするんですか・・・」
「王室内はとてもボロボロ、街も半壊状態、このままでは戦争に勝てそうもないわね・・・」
フィエルは街を眺めながら、修理のことを考えていた。
「!?・・・戦争!?・・・え、いや・・聞いてないですよそんなの!」
驚いたのはリアナだけだった。もしかしたらリアナ以外気づいていたのかもしれない。まあ、リアナは家の外に出ること自体が珍しいことなので、この反応で正解なのかもしれないが・・・
「さて、説明は任せるわよミリアント、私とキュアは城内を、ディアノスは街を修理するわ」
「フィエルさん!」
フィエルはリアナの話を聞こうともせず、そのまま王室を出て行った。
「では、話すわね・・・いい?リアナ」
「・・・・え、あ、はい」
「1万年前の初期永遠戦争のことは覚えているわね・・・?」
大方の概要はこうだ。
今回の戦争は一万年前の「永遠戦争」から始まった戦争の続きらしい、今回はその「永遠戦争」で活躍したとある物をめぐる戦いのようだ。最近になってとある学者が見つけたらしい、その学者は現在行方不明で狙うものたちに拉致されているようだ。しかし、この戦いにももう一つの深い意味があるという。
「・・・・『シャット家内戦』」
「・・・それは・・・どういう?」
「シャット家内戦」フィエルの存在を良くないと思うものたち、シャットの存在を否定するものたち、個人的な恨みを持つものたち、彼らがシャット家のものを扇動して内戦を起こしているらしい、本来あってはならない事態が起きてしまっているのだ。この二つが重なったことにより、これまで以上に大きな戦争が起こるらしい。
「・・・それじゃあ・・・」
「ええ、今から始まる戦争はその始まりよ。」
驚きだった。まさか身内で戦うことになるとは思わなかった。現在フィエル側についているのはフィエル、ディアノス、リアナの三人とその協力者だけのようだ。今のところ中立を維持しているシャット家のものもいるらしく、この勢力を誰が手に入れるかによっては戦況が大きく動くのかもしれないらしい、シャット家の家系が大きいがために起こる事態のようだ。
「・・・じゃあ・・・ここも」
「戦場になるわ」
リアナはかなり動揺していた。しかし、ただこうしているわけにもいかなかった。
「私――」
「ミリアント、そろそろ本拠地のシャット家本家に戻るわ。リアナのこと・・・頼むわね。」
「ええ、頼まれました。」
「フィエルさん!?帰るんですか・・・」
「ディアノスもね。リアナ、私たちの家に帰ってくるまでには、強くなるのよ。」
「・・・・・はい」
一瞬だった、いいたいことを言ったフィエルはそのまま足早に王城を出て行った。おそらく途中でディアノスを拾っていくのだろう。
「じゃあ・・・ここの戦争は・・・」
「私たち三人・・・・でがんばるしかないわね。」
「そういうことだリアナ、一緒に頑張ろうな」
後ろにいつの間にかキュアが立っていた。どうやら城の修理も終わったらしい。
「さて、今日はもう寝ましょ?リアナ・・・明日は早いわよ」
ミリアントもキュアも王室から出て行く、一人残されたリアナも王室から出て行き自分の部屋に戻った。
―――数時間後 リアナの部屋
「明日からは戦争・・・私・・・どうしたら・・・」
戦争すら初体験のリアナにとってとても嫌なことだった。出来れば戦争なんてしたくなかった。と心で何度思っても時間は刻一刻と過ぎていく。
「ダメだダメだ・・・だったら私の力を見せ付けなきゃ・・・人形士(パペッター)の強さ・・・今こそ見せるとき何だから・・・目標は一つ・・・」
――同刻 玉座
「もう・・・前回の戦争のようにはさせない・・・」
ミリアントは玉座に戻っていた。窓から外を眺めながら過去を思い返していたのだ。
「白魔導師だからって・・・守るだけじゃだめなのよ・・・だから・・・」
――同刻 王城テラス
「フィエル・・・あなたへの恩・・・返す時が来たようね・・・」
キュアは第二次魔界大戦のことを思い出していた。フィエルと戦い、そして共闘した時のことを・・・
「もう・・・臆病者なんかじゃない・・・私は・・・」
三人の意思は同じだった。そして・・・
「「「この戦争・・・絶対に勝ってみせる!」」」
多次元統合暦6485年6月1日、開戦当日の0:00を回った・・・。
さらにもう二作追加のようです。
どうも~、さて、ブログも名前が変わって新進気鋭の状態ですが・・・今回は新参のキャラクターたちを
全員
紹介したいと思いまーす!
それでは、さっそく既出ですが、とらドラ!のメンバー!
つづいて、完全新入のCLANNDのメンバー!
では、代表して、とらドラ!より、高須竜児君!
あー・・・とりあえず、よろしくお願いします。ってか、これは北村の方が向いてんじゃないのか?
まあいいか・・・あまりこのブログで出演することはないですが・・・今後よろしくお願いします。
続いて、CLANND代表は古河渚さん!
えっと・・・とりあえず気にかかることがあるのですが・・・だんご大家族って・・・喋れるんですか?
・・・・・・・・・・・・
考えてなかった・・・というか・・・初歩的なミスのような気が・・・
じゃあとりあえず、ボタンちゃんもインコちゃんも出演はない方向で・・・
待て、インコちゃんは喋れる!これだけは言っておく!
大河:竜児・・・お前のインコは自己紹介できるようになったのか?
・・・くっ・・・これが現実というものなのか・・・・
岡崎:残念だったな、ああ、そうだ。キョンと早苗に続く三人目の司会役は俺が勤めることになったので よろしく
ちなみに、小説の紹介役やあとがき等の担当は・・・
一ノ瀬:私が勤めるのです・・・本はとっても好きなのです。
これで、一通り紹介は終わりだな、小説の方は長門と二人だけになる予定だけど・・・まあ、大丈夫だろう
それじゃあ、これからもこのブログをよろしくお願いしますっと・・・あと、ヤフブロの方でキャラの人気投票もやってるらしいから投票してくれよ~
キャラクターファイル7 キュア・ガルバ・ランチェス
性別:女 年齢:10000超 身長:172cm 体重:54kg 武器:魔界鉄甲 職:魔闘拳士 性格:冷静
通称:
魔族の女性で第二次魔界大戦の首謀者
第二次魔界大戦の途中で自分が囮だということが分かりフィエルらに謝罪しその後共闘した
そのため、分からせてくれたフィエルに貸しを作ったことになり、恩返しの機会をうかがっている
魔界大戦後にはファルマルク王国に移り住み、森の奥深くの山小屋で国の認可傭兵として静かに暮らしていた
彼女の名前を出すことで魔界は驚くといわれているらしい
キャラクターファイル6 ミリアント・クライス
性別:女 年齢:24 身長:163cm 体重:52kg 武器:水精の杖 職:白魔導師 性格:負けず嫌い/冷静
ファルマルク王国を統べる女王
フィエルに敵対心を燃やしているが、いつもケンカ中にディアノスに止められることが多い
中級の白魔導師の上、王女の仕事で忙しい為戦闘訓練はあまりつまない
ただのさら地を一国を作れるまでに豊かにした実力者