今月1回目のアロマボランティアは4人でみなさまフットケアで、全員が希望する精油も性格も足の状態も異なっていて、一言でフットケアとは言えないほどです。

今回は呼吸がしんどそうなおばあちゃん。
お部屋に訪れたときから肩で呼吸をするようにしんどそうなのですが、出せない声で『マッサージしてほしい』『肩や背中をしてほしい』と言われましたが、体を動かすことの方が負担になりそうでしたのでスタッフの方を呼び、フットにしていただきました。

しんどそうに呼吸をされているのですが、気を遣われているのでしょうか。
眠そうな目を明け、何か言葉を発していますが、私では聞き取れないので気を遣わず目を閉じるようお話を。

選んだ精油はもちろんフランキンセンス。
頼みます、フランキンセンスです。

強くむくんだ足にフランキンセンスをブレンドしたアロマオイルを塗り、呼吸器系の反射区を少し念入りにやさしくほぐす。

いつ頃だろう?
しんどそうにしていた呼吸、息を吸うたびに肩が上がっていたのが、少しだけ和らいだように見え、おばあちゃんは頭を少し傾けて眠っていました。

すると、おばあちゃんが目をうっすら開けて聞こえるか聞こえないかの音量で『ありがとう』『気持ちいい』と言い、再び目を閉じます。

フランキンセンスは呼吸を深め、胸の緊張を緩める働きがあるとされますが、頭や体、神経や心の緊張も緩める力があると思います。

すると、おばあちゃんの娘さんたちが部屋に入って来られ、いい匂い〜。すごくいい匂いだね。と姉妹で言い合い、その後はおばあちゃんの手をとり、お母さん、すごくいい匂いだね。お母さん、マッサージしてもらっていいね。よかったね。と、手のひらや肩、頭を撫でています。

おばあちゃんは娘さんたちが来られた瞬間から顔色がよくなり嬉しそうな表情で、そんな親子の姿を見て目頭がジーンッとなる私。

お母さん、マッサージ気持ちいい?
→気持ちいい。ありがたい。

おばあちゃんは私の顔を見て伝えてくれます。
涙を浮かべて小さな声でお礼を言われるのでちょっと泣きそうになった私。
未だにこう言う場面に弱い。

お部屋を漂っているフランキンセンスの香りが数時間持続し、おばあちゃんの呼吸が楽であることを願って。

久しぶりにフランキンセンスを使用したのですが、やはりフランキンセンスって少しだけ特別で、やさしくて甘いけれど、奥の方で刺激的な甘いスパイシー風も感じられますので、フランキンセンスを使用しているときは、状況により、癒されている、少しピリリとなっている自分がいます。

昔から呼吸を楽にする。咳を鎮める。など呼吸器系で使用されてた樹脂のフランキンセンス。
いつも何かのとき、選ばれる精油の数本の中にフランキンセンスは入りますが、今回はフランキンセンスの凄さを実感した30分でした。

ミネラルウォーターが飲みたい気分でしたが、お茶は600mlで多かったのでお茶のボタンを押してしまいました(笑)