桜がちらほら咲いており風によって静かに揺れている花びらの可愛らしく美しいこと。
桜が美しいのか?春が美しいのか?
春って美し気持ちいい。

私が訪れているアロマボランティアの場所も桜が美しく咲いていましたので、ボランティア前に数分、桜に癒され少し充電。

本日は4人のアロマケアをしましたが全員フット希望。
みんな同じ足なのにみんな異なる足。
当たり前だけれど不思議で、不思議なのに当たり前だったり、少し足を触れながら眺める時間。
今更ですが、同じ人がいないように同じ足はいないのだな。などと思いながらアロマケアをしていました。

前置きが長くなりましたが、愉快な70、80代のおばあちゃんのお話。

ずっと眠ってばかり、ずっと横になるだけで情けない。
→今までいろいろされて来られたと思いますので今くらい横になっていいと思います

そうよね!3人産んで育てて働いて、姑さんのお世話もしてきた!休んでいいよね!
→眠いなら眠るといいです

ここから30分、おしゃべりの開始です。
子供は何人?旦那は?から始まり、ご自身の子育てや意地悪なお姑さんの話をされます。

一回は結婚しなさい。
結婚は我慢だけど、時には我慢も必要。
真面目な人にしなさいよ。
ちゃんと仕事して真面目な人。
1人は気楽でいいけど、真面目な人がいたら結婚しなさい。
→母親も同じようなことを言います

お母さんは心配よ。お母さんの気持ち分かるよ。
→(無言)

少しだけ浮腫み、足指や甲がかたくなった足をゆっくりほぐしていると『気持ちいい』『こんなことされたのはじめて』『こんなにマッサージしてもらったのははじめて』と何度もお礼を言われます。

手に職つけてはえらいね。
いい仕事しよるね。
みんな喜ぶでしょ?
ご両親が進めてくれたの?
手に技があるってすごいことよ。
すごいことしてるよ。
いい手をしてる。
大事にしなさいね。

じ〜ん....。
こんなに言ってくださるなんて(感涙)

おばあちゃんは、母親が散髪屋をされていたので同じ道を選ぶことに。
母に『頭より手に職をつけなさい』と言われ、3人の子育てしながら長年働きっぱなしだったようです。

散髪屋さんは手、指、技術が命ではないでしょうか。
だからこんなにも褒めてくれたのでしょうか。
素晴らしいおばあちゃんに、技術の大先輩に褒められ、やる気が出たり、やっぱり私はこれが好きなんだ!と改めて感じ。

おしゃべりなおばあちゃんも後半から眠いのに一生懸命話をしているようですので、寝ていいですよ。と、声かけすると『申し訳ないよ.....』と言い、1秒後に眠りにつきました。

スースー寝息を立てているおばあちゃん。
足を希望されましたが、手をしても良かったな。いや!手をしたかったな。などと思いつつ仕上げの足を拭き、ベッドの高さを整えて声かけです。

こんなことされたのはじめて。
みんな喜ぶでしょ?
いい仕事にしてる。
ありがとね。
またね。

扉を閉める瞬間にも『またね』と元気な声で言ってくれました。

おばあちゃんが褒めてくださった手を今夜はマッサージして労わろうと思います。