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のぼりを揚げよう

季節の変わり目にはいろんなところで、のぼり(幟)を揚げているところを見かけます。

のぼりの代表的なものとしては神社のお祭りです。

このとき幟が掲げられますが、これは神様が降りてこられるときの目印ということらしいです。

もちろんその地域の人達にも一種の高揚感をもって、神聖なときを迎え入れる心の準備も整います。

 

店がのぼりを掲げるということは、地域のお客様に

「元気でやってます」「何か楽しい(お徳な)ことがあります」「いつでも待ってます」のサインとなります。

 

まずは地域のお客様に「あの店いつもなんかやっているよね」と思っていただくために、

この「のぼり」というのは必要不可欠なアイテムとなります。

逆に、毎月(あるいは季節ごとに)幟を掲げられるような企画をしてお客様を呼び寄せよう!と思って欲しいものです。

 

これを、「イベントオリエンテッド」と呼んでいます。

イベントすなわち「お祭り」を仕掛けて、市場や人の動きを作ることです。

 

元気のある店=明るい店には人は吸い寄せられるものです。

「生き方本」のおすすめ

話題になっているので、読んでみました。

1937年に初版、岩波文庫では1982年に第1刷が出版され、今年で85刷に達するロングセラー。

 

主人公「コペル君」の学校の出来事や友人や家族との関わりをとおして、心の成長を綴っています。

 

社会との関わり、自己との向き合い、失敗と成長、自戒と良心、そして勇気といったことについて、

作者である吉野源三郎氏のこれからの人に対する温かなまなざしや期待が込められています。

 

若い人にも、若くない人にも、野心的な起業家にも読んでもらいたい一冊です。

 

漫画もありますが、文庫のほうが想像性と感受性が高まると思います。

船を造りたいのなら


 

『船を造りたいのなら、男たちを森に集めたり、仕事を割り振って指示命令したりする必要はない。

その代わりに広大で無限な海への憧れを説けばいい。』

 

・・・・「星の王子さま」の作者。サン・テグジュペリの言葉です。


その事業の先に何を観て、何に情熱を傾けようとしているのか?

共感でつながった人たちがマネジメントをしていくことで、

ブレずに変化の波を越えて行くことが可能になります。

そのために、経営層はビジョン共有の場が必要になります。

 

競争に勝つために、同業他社の動向に対処するだけでは、未来は開けません。

 

まずはマネジメントの幹部がワクワクするような未来を共感することで、

協働の自発性も醸成されてきます。

 

そうすれば、どんな事業でも多くの可能性を見いだし、未来を切り拓くことができます。

 

あなたは、何に「憧れ」ていますか。

置かれた場所で咲くしかない

近年の就職率は高水準で推移しており今年の春の大卒就職率は98%。

1997年の調査開始以来の過去最高を3年連続で更新3年連続で高水準をキープしているようです。

 

一方で中小企業の人材不足も深刻化しています。

 

このような中、いろんな理由で転職を考えている人も多いように思います。

 

人間関係に悩んだりハラスメントなどで会社に行けないということは全く別問題として、

単に給与が少ないとか、土日休みでないとかで転職を考えること自体に違和感を感じます。
 

自分がその会社でのパフォーマンスを高めて、会社の役員を目指して実績を作り、理想の会社に変革させることが最も近道だと思います。

その先に、「次のステージ」として「自分が本来やりたかったこと」にチャレンジするならまだしも、何年もお世話になった会社で、際立った実績も創ることができていない人は特に、給与や処遇を不満に辞めてはいけないと思います。

 

だいたい、日本の社会というのは、先輩が偉そうな顔をしています。

長年その会社に勤めている人のほうが、経験・実績もあり、仕事を教える側になりますので、よほど実力がないと認めてくれません。

10年やっている人と、他業種から入った人が1年、2年と経験してもなかなか追いつくのは難しいものです。

 

隣の芝生がよく見えると言いますが、いまだ30年の高業績を上げ続けることができる会社、業界はほとんどありません。

その場で、精一杯仕事をして、自分の花を咲かせることで、次のステージがおのずと見えてくるものです。

そういう覚悟のある人が多ければ多いほど、会社はイノベーティブになります。

 

転職する前に、「自分は果たしてここの会社に貢献して辞めることができるか」を自問してほしいです。

 

タンポポだって、その場所で花を咲かせるから、種を飛ばせるのです。

咲かずに飛ばすことはできません。

顧客から離れない

「顧客離れが進み売上が落ちる」と言われますが、よほど大きな問題がない限り、顧客が能動的にその会社から離れていくのではなく、その会社自身が顧客から離れていってしまうものだと自覚すべきです。

商品やサービスを提供する側が、無作為による顧客の自然流出現象が起こっているのだと。

 

いったん関係を持った顧客もしくは見込客に対して、きめの細やかな接触を図ることが流失に歯止めをかけることができるのに、定期的接触を図る仕組みが出来ていないと日々の雑事に追われて大切な「顧客深耕」を怠ってしまいます。

 

一旦購入いただいた顧客に、フォローのDMや訪問をするのですが、反応がないとすぐそのような活動を停止してしまう。このようなことでは、顧客の頭の中からその会社はほぼ完全に消えてしまいます。

 

一人の新規顧客の獲得コストがどんどん高くなってきている今にち、名刺を頂いたり、訪問頂いた方に対するフォローのコンタクトを体系的に継続している会社が最終的に勝ち組になります。

 

顧客リストは宝の山です。

この小さな努力を怠らないようにしたいものです。

 

引き算で価値をつくる

 

「歌って踊れるピン芸人」

歌える芸を持っている人が芸人の中に10人にひとりだとします。踊る芸を持っている人が10人にひとり、ピンの芸人が10組にひとりだとすると、その人の希少性は10×10×10(10の三乗)で、1000分の1の希少性になります。

希少性がそのまま、価値として価格に反映できるものではありませんが、他社との差別化を考えていくときに、「掛け算」をしてみることも一つの方法です。

 

「一つの芸しかできない芸人」

こんどは、引き算の希少価値です。

長年これしかしていないというと、芸というより芸術の領域になります。おのずと「流儀」が生まれ、家元になります。

このような希少価値もおおいにアリ、です。

掛け算のように、あれも、これも、はそのうちコモディディ化し価値が相対的に下がってきますが、一つの芸しかできない「芸術家」は長くやればやるほど価値が高まります。

 

多機能の家電製品が陳腐化してきたように、これからは「薪でしか炊けない炊飯器」のほうが価値が出てくる可能性が高いですね。

 

考えれば、日本の伝統的な美学というのも、余分なものをそぎ落とす、引き算で培われてきてものですね。

エレベータートーク

今は体感スピードが益々速く感じる時代であり、自分を売り込むために、世間話に長々と時間をかけるということはなかなか許してくれる人は少なくなってきています。

そのため、忙しい相手に、そのビジネスが如何に魅力的なものであるか、数十秒で伝えられるスキルを高めないといけません。

 

時間、空間、ツールなどが限られた状況の中で、伝えた後に、「話を詳しく聴いてみたい」と思ってもらえるようなプレゼンテーションができるようになれば、チャンスを広げることができます。

これを比喩的に「エレベータートーク」と言うそうです。

移動時間の数十秒、エレベーターに乗り合わせた限られた状況下で、自分のビジネスをプレゼンするスキルのことですね。

 

効果的なエレベータートークをするために、一度次のことを整理してみるとよいと思います。

 

(1)そのビジネスの特長はなにか?

・・・どんな人のどんなニーズに対して、このような特長のある商品やサービスを提供でき、それは既存のものと何が違うのか。

 

(2)相手にどんな価値を提供できるか?

・・・この商品やサービスは、あなた(相手)のどんな課題を解決することができるのか。あるいは、このビジネスが成功することで、相手に何が提供できるのか?

 

(3)私は何者であるか?

・・・このビジネスをしようとしている、あるいはこの商品やサービスを提供している「私(自分)」は何者で、自分自身が何を実現したいと思っているのか?

 

この3つのポイントを20~30秒以内で伝えることができ、「詳しく話を聴こうじゃないか」と言ってもらえるようになったら、プレゼンは成功するでしょう。

 

要は「共感」を「売る」ことができるかどうか、ですので、「響くキーワード」を持つことが肝心です。

もちろん、身だしなみ、声、姿勢、表情など基本的なことは押さえないとダメですが。

解放領域を広げる

ジョセフ・ルフトとハリ・インガムの2人の心理学者がかつて発表した「対人関係における気づきのグラフモデル」、通称「ジョハリの窓」。
自分のことを自分自身が分かっている↔わかっていない
自分のことを他人が分かっている↔わかっていない


この4つの象限において、「解放領域」(開かれた自己)を広げていくことが成長につながり、より良い人間関係にもつながるとしました。
4つの象限とは、次の領域のことをいいます。
(1)「開かれた自己」は「自分の事を自分も分かっており、他人も分かっている」領域。
(2)「盲点の自己」は「自分は分かっていないが他人は分かっている」領域。
(3)「隠された自己」は「自分は分かっているが、他人には分かっていない」領域。
(4)「未知の自己」は「自分にも、他人からも誰からも知られていない」領域。

 

この中で(1)の「開かれた自己」をより開いていくことがいわゆる「啓発」と言うことであると考えます。「啓」は「開く」という意味があります。

 

それでは、その「開かれた自己」の領域を広げるためにはどうしたらいいのでしょうか。

周囲、例えば上司などがそれを広げてあげる方法は3つあります。

・私にはあなたはこう見えているとフィードバックをすることで、「盲点の自己」領域を解放する

・自己開示を促すことで、「隠された自己」領域を解放する

・新しいことをさせてみることで、「未知の自己」領域を解放する

 

もっとも効果的はことは、3つめの「新しいこと」にチャレンジすることです。

一気に解放領域が広がります。

 

日々一歩ずつ、新たな何かに踏み出していくことで、どんどん知らない自分を見つけ、新たな自分と出会ってほしい。

 

成長を促し続ける組織とはそのようなフィードバック、オープン、チャレンジを続けていける組織であるといえます。

 

売込みをなくす

「売上は活気をもたらし、粗利は全てを癒やす」

企業にとって、モノやサービスが「売れる」ということは、顧客からの人気度のバロメーターであるため、売上が上がればおのずと組織は活気づくものです。適正利益が確保できれば、そこに関わった人たちの努力に報いることができ、人も組織も結果的に癒やされます。

 

また、どんなに知識や経験、ノウハウ・技術があっても、売れないことには始まりません。

したがって売上・粗利を稼ぐチカラというのは、その企業にとって、絶対的な価値があるといってもいいでしょう。

 

購入者側の知識向上、調達手段の多様化など多くの選択肢を持つ人が相手となった今は、モーレツに売り上げを作るという伝説的(伝統的)営業マンは過去のものとなり、如何にして組織力やシステム、マネジメントで売り上げを創っていくかが課題となります。

 

よく誤解されるのは一連の営業・マーケティング活動において、セールスという言葉を使いますが、「売り込むための活動」ととらえられがちですが、そうではありません。

 

売上が上がるのは、「ビジネス」が上手くいった結果であり、それを支えるマネジメントがあるからです。

マネジメントが効いたビジネスは、売り込みをする必要がありません。

 

本質的なマーケティングの妙手は「如何にして売込みをなくしていくか。」を実現するための手立て、前提を準備することです。

 

顧客がまだ知らない価値を感じてもらい、「それください」と言っていただくためには、顧客を教育しなければならないといえます。

顧客はベストな解決策をあなたほどは知らないからです。

「違和感」発想法

新たなアイデアをゼロから生み出すことはなかなか難しいことです。

明らかな問題意識がないところから、新たなビジネスを生み出すことは至難の業であり、使えるアイデアはなかなか出て来ません。

そもそも、その業界特有のビジネスの仕組みや流れなどが分かっていないと、どこに問題があるかも想像すらつきません。

このような時に、今一度現在やっていることを再度見つめ直してみるところから始めるとひょっとしたら、新たなビジネスアイデアが発想できるかもしれません。

 

そのために、いままで当たり前のようにやってきた仕事を分解して、それぞれのシーンで違和感を覚えることがないか点検してみるとよいです。

 

まずは、自分の知っているビジネスモデルおよびビジネスプロセスについて、図式化してみることです。

例えば、開発→調達→加工・製造→販売・契約→決済→納品→アフターフォロー→再販売など、それぞれのプロセスを分解して、プロセスや他社とのコンタクトのシーンの中に「違和感」「ストレス」を感じることがあれば、そことフォーカスしてみることです。

 

いままで、当たり前にやってきたことの中に、あなた自身が違和感を感じたところが、新たなアイデアの原点になります。

 

当たり前の中にこそ、新たな道が開けるものです。

そのためにも、まずはそのビジネスの仕組みや流れを客観的に見つめ直してみては如何でしょうか。