教科書に載っているのは「基地は日米安保に基づいて存在している」という政府の見解のみです。加えて、権力側の声はとにかく大きいですから、テレビのニュースを少し見るだけでも必ず耳に入ってくる。それに対して、基地の存在に危惧を抱く一般の人たちの声は、踏みにじられたり、なかったことにされたりしがちで、子どもたちがその声に触れる機会はほとんどありません。教師が意識して伝えない限りは伝わらないわけで、時間的な制約も大きい中でどちらかの声を聞くとしたら、やっぱり権力に抗っている側の声なんじゃないかな、と思います。
 それに、私はそもそも「政治的中立」という言葉は、教育における「呪いの言葉」でしかないと思っているんです。