大手民間企業に入社する「高学歴文系学部卒」のうち圧倒的多数は「コネ入社」であると疑って良い。
日本は高度な民主主義国家で、公平、平等の原則に基づく先進国家だと信じている高校生、大学生は多いと思うが、実態は「コネ社会」だ。
有名企業には〜首相、〜会社社長、会長、〜事務次官、〜知事、〜市長、果ては元貴族の息子、娘が掃いて捨てるほど在籍する。
彼らの多くは入った企業の役員になる、そして、その息子、娘がまた同じことをする。日本社会の「エリート層」は、そういう性格なのだ。彼らエリートは世間体の手前「名門大学卒」の肩書が欲しい。
そのためにはありとあらゆる手段を講じる。大学は「世間体の良い大学」なら文系であろうが理系であろうが構ってはいない。大学名が肩書につきさえすればいいのだ。
息子、娘をよろしく、と希望する会社の役員に、それとなく伝えれば無事入社できる。よせば良いのに、稀にバカポン大学卒の息子、娘が著名企業に入る事がある。コネ入社の荷札を付けているようなものなので周囲から徹底してイジメられる。そのイジメを耐える者もいることはいるが気の弱い奴は鬱になる。有名企業に鬱の社員が多いのは、そのせいだ。
著名企業は、その実態を隠蔽すべく「コネの全くない高学歴文系卒」も採用する。業務上必要だから採用するのではなく隠れ蓑が必要なので採用する。
真面目な「市井の庶民」が我も我もと国内名門大学文系学部に殺到するが、実に滑稽であり悲しくもある。そういうことを知らずに就職セミナーに参加したり、企業のインターンシップに応募したりする高学歴文系学部学生がたくさんいるだろうが彼らは「隠れ蓑」に過ぎないのである。
日本経済が停滞している主因、日本企業ではイノベーションが起きにくいのは、このことが底流にあると考えて間違いない。
市井の庶民が、この忌々しい現実を乗り切る方法は一つしかない。理系人材になることだ。日本の大学で実現するのが困難ならアメリカの大学に入れば良いのである。アメリカの大学は「入口規制」はしていない。即ち、入学時点では理系、文系の区別をしなくていいのだ。2030年以降は、人工知能、量子コンピューターが、この世から「コネ入社の高学歴文系社員」を一掃するだろう。同時に「隠れ蓑」はいらなくなるので市井の庶民出身の高学歴文系社員も一掃される運命にあることを忘れてはならない。