2017年08月20日(日)

「モンゴルから、ただいまー!」

テーマ:「外モンゴル騎馬隊結成」の旅

   「この俺だって、馬で死にかけたことは何度かあったさ。
   わかるか、まりも。馬ってのはな、おとなしい時は
   そりゃあ懐っこくてめんこいけど、ただめんこいだけの
   生きものじゃないってことだ。
   犬や猫みたいなペットとはわけが違う。
   命の危険はいつだってそこにある。
   そのことをきっちり忘れないようにして付き合っていかない限り、
   馬と人間のどっちにとっても不幸なことになる」
   「天翔る(あまかける)」村山由佳(著)


モンゴルから、ただいまー!
 

「モンゴル騎馬隊結成」の旅を実施して14年目の今年、
落馬して、初めて怪我をした。
テレルジ国立公園の観光名所、亀石に向かう途中の道路だった。


ホースセラピストであり、「地球探検隊」サポートスタッフ美香が
初日、「隊長、この馬 こわい!飛んでいきそう!隊長の馬と交換して!」
その後、すっかり調教して主従関係を体で覚えさせ、
コントロールできる馬に変えたと思った2日目。

 


乗馬経験豊富な美香の直感が的中、飛ぶように走り大暴走した。
初めてショルダーバッグで騎乗したら、
そのショルダーバッグがギャロップ中、弾んで前に跳んだ瞬間、
左横向きにバッグを見た馬が白目になったように、
「恐怖と驚き」の表情に変わって猛スピードで走りだした。
馬は神経質で臆病な生き物なのだ。


さらに、弾んだバッグが右側に跳ぶと、
今度は右横向きに、こちらを見て
ギアがもう一速チェンジして止められるスピードではなくなった。
馬自身も制御不能で、何か魔物でも振り払うように突っ走る。
俺は思わず口にした。「この馬、狂ってる!」笑

前方に馬を引いたモンゴルの少年が見えた。
ギリギリで少年をかわすため急に減速、
俺は前にツンノメって馬の首につかまって落ちずに済んだが、
ここは観光名所。
このまま、車や人混みに突っ込めば、大惨事になると思った俺は
地面スレスレまで馬につかまり落馬した。


今まで激しい落馬は何度か経験したが、すべて草原。
砂利道での落馬は初めての経験だ。激痛でしばらく動けなかった。

立ち上がった瞬間、骨には異状はないとわかり、
その後も痛み止めを飲んで乗馬した。
眠くなるので落馬した翌々日からは薬を飲まずに騎乗した。
「えっ、隊長、今日も乗馬するの?」
隊員たちには驚かれたが、俺に迷いはなかった。

今回、初めて10歳の少女が母親と一緒に参加した。
特に語ることもなく、俺が大切にしていることを行動で示せたと思う。
きっと、彼女なら、バトンを受け取ってくれたと思う。
「人生、何があっても笑顔で乗り切ろうぜ!」

 

 

最終日は、
怪我した俺も含めて11人全員で雄叫びを上げながらギャロップ。
草原の風を全員で体感できた。気分は最高!


ずっとモンゴルの少年に引綱だった10歳隊員たまちゃんも
独りで走り、ムチをいれて疾走する成長を見せてくれた。
これが「地球探検隊」の旅だ!

ちなみに落馬したのは俺だけ。
俺が最初に落馬すると、隊員たちはリラックスして乗れるからだと思う。
俺だけ落馬したチームは、これで2組目。笑

俺はホースセラピーを信じている。
馬には人を癒し元気にする力があると思う。
また、馬上に揺られていると、
リラックスして脳が活性化され、様々なアイデアが浮かぶのだ。


俺の元気の素は、乗馬なのだ。


今回もゲルで静養する選択肢もあったが、あえて乗馬した結果、
心地よい揺れがマッサージ効果のようになって、
回復していくのを実感できた。ホースセラピーを実感できる旅、
これからも国内外で続けていく予定だ。



   「だけどな」
   「俺はまりもに、必要以上に馬を怖がってほしくはないんだ。
   こっちが怖がっていると、馬にはそれが伝わる。
   そうすると馬のほうも不安になってびくびくする。
   お互いがそんな状態じゃ、いい関係なんて生まれっこないべ?
   だから、まりもにはどうか、馬が危険な生きものにもなり得るって
   ことをしっかり頭に叩き込んだ上で、それでも怖がらないでいてほしい。
   どんな時もこっちからどーんと落ち着いて構えてることで、
   馬たちを安心させてやってほしいんだ。」
   「天翔る(あまかける)」村山由佳(著)


 

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