本日の所感(国際) | ExcomAdvisorのブログ

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本稿は私・平田幸治の個人の意見・見解等を綴ったものです。

  数週間前日曜日のBS朝日の上山千穂さんの「日曜スクープ」でのアンカーの杉田弘毅・元共同通信論説委員長の発言をあげる。安倍晋三元総理の国葬に来日したトルコ外相に取材したウクライナ戦争の停戦にかかるものであった。早い時期には米国は停戦に乗り気ではなかったようで、現時点では不透明というのが大意であった。

 

  私が冒頭に杉田氏の発言をあげたのは、社会学者の古市憲寿氏がかつて朝日新聞で「・・記者でないと知ることができなくなっている」と述べていたことに同意でき、その後に本ブログシリーズでも引用していたこともある。記者が自己の眼で見て確認できることは他者よりはるかに多いと考える。

 

  これはウクライナ戦争初期から米国は対ロシア弱体化政策をとっているとのメディア報道に観られることに相俟って印象に残る。最近のNHKBS1の「レーガン×ゴルバチョフ」において、米国は中東の原油価格を下げロシアのエネルギー収入を減じその弱体化を企図したと報じられている。それはバイデン米大統領サウジアラビア訪問を連想させ、ラブロフ訪問は逆だ。むろんテキストのようなことは明らかではない。産油国は自国の儲けは確保したい。BS日テレ「深層ニュース」の中国・サウジアラビアの武器売却の報道は米サウジもある。

 

  私はウクライナ戦争が一刻も早く停戦となり、今日と明日の普通の人びとが平穏な日々を得られることを願っている。だが米ロのような大国は資源を国内に多く保有している。ロシアとて必要な戦略物資は造れるだろう。米国の思い通りにはなかなかならない。中距離核戦力全廃条約は破棄された。中国の新たな核配備も予見される。

 

  私は夏から冬にテレビをよく観た。特にNHKGTVとNHKBS1である。戦争で残るもの、核使用で残るものは何があろうか。スウェーデンのグレタの世代の発言の権利はある。

 

  (ひらた こうじ)<了>