勇者のんき、単独任務に挑む!
?一人で塾へ行けるか!?成長の章?
今日は父も母も用事があり、なんとのんきは朝からお一人様。
今日の冒険ミッションはなかなかの難易度だ。
午前:毎日のお約束勉強+過去問1つ。
昼:自分で昼食。
午後:自分で支度して、戸締まりして、バスに乗って塾へ!
……多い!タスクが多い!果たしてのんきにこのクエストがこなせるのか!
ドキドキしながら用事に出かけたもぶ蔵。
すると11時、スマホにメッセージ着信。
「バス何時にのるの?」
出たー!のんきすぎるセリフ!
あれほど通っている塾へのバスの時間を、いまだに覚えていない!
やれやれと思いつつ時刻を返信。
しかし、その後――音信不通。既読のみ。
塾の開始時刻を過ぎても、入塾打刻(ピッ)通知も無い。
これは、もしやのんき行方不明クエストか……!?
こういう時のために、iPhoneの位置情報魔法(Find機能)をオンにしてあるもぶ蔵。
すぐに確認すると……おお、塾の位置に反応!
よかった、ちゃんと行けたみたいだ。
朝のタスクをどこまでクリアできたかは不明だが、
ゴールに辿り着いたなら、それで十分。
夕方、家に帰るともぶ蔵は室内点検。
灯りはつけっぱなし、水にはつけていない食器、
でも片付けはしてある!これは大健闘!
さらに、過去問プリントが無くちゃんと提出したのではないか。 ここまでできたらもう文句なしだ。 今日ののんきは“のんき返上”の大活躍。
夕方、帰宅したのんきが誇らしげに報告。
「ルーチン○、過去問○、昼食○、戸締まり○、連絡×!」
かなりの高得点。もぶ蔵は胸が熱くなる。
成長したなぁ……。
受験は勉強だけじゃなく、こういう“自立の力”も育ててくれる。
たった一日でも、のんきが少し大きく見えた。
それだけで今日は十分。
そして塾から帰ってきたのんきの一言。
「新しい必殺技考えたからきいて!」
その名も――
ブラックサンダーホワイトニングストームバースト!!
やっぱりのんきはのんきなのでした。とさ。
少しの失敗と大きな成長を手に入れた勇者に祝福を。
がんばれ、勇者のんき!?