このブログは、2026年2月の中学受験を目指す小6男子「勇者のんき」と、 その父「もぶ蔵」が送るリアルRPG風受験記録です。 のんびり屋の勇者を支えるモブ蔵が、日能研という名のギルドでの修行、テスト、 そして日々の冒険を記しています。 現在、物語はいよいよ本番3ヶ月前。勇者親子、最後の章に突入中!
4年・前半の模試の話
〜初めての偏差値、最初の壁、そして“数字と感情”の付き合い方〜
のんき、初めての偏差値を手に入れる──。
それは4年生の春。 正確には3年生の終盤、3月に開催された初の「偏差値付き」模試のことだった。
ちなみに塾の世界では、2月の受験をもって学年が切り替わる。 つまり、世間よりもひと足早く新学年へレベルアップするのだ。 日能研村も同様で、3年の終わり=4年の始まり、である。
記念すべき初偏差値は── 国語・算数・理科・社会、すべて55前後。 総合で57。 「おぉ、バランス型か!?」とモブ蔵が一瞬勘違いするには十分な数字だった。
しかし今、過去の記録を振り返ると驚きの事実。 科目別順位を並べると…
社会 > 理科 > 国語 > 算数
……えっ!? これは理系少年の順位じゃない!
そう、この頃ののんきはまだ「理系特化型」に進化していなかった。 すべてのステータスが平均的に振られた初期職業“バランス型”だったのだ。
あれは奇跡、いや、初期補正による一時的なバフだったのだ。 そう、あの偏差値は“幻の数値”。 のんきよ、そして過去のモブ蔵よ、気づけ──!
ちなみに受験者数は3年末の3500人 → 4年初回で7500人。 つまり+4000人。 その多くは、まだテスト慣れしていない“試験初心者”たち。 いわばフィールドに新たに現れたスライムたちである。
そう、のんきは「ちょっと早めに冒険を始めていた」だけ。 ほんの少し前からスライムを狩って経験値を稼いでいた先行組だったのだ。 ──それを実力と勘違いしていた父モブ蔵。南無。
最終順位:1700位/7500人中
わーすごいねーー(棒読み)
こうして、勇者のんきは初めての“偏差値の魔法”を経験した。 数字は冷たいが、そこには確かに成長の痕跡がある。 そしてモブ蔵は学んだ── 「数字と感情の距離を取る」ことこそ、受験を乗り越える第一歩だと。
