音とは空気中などを伝わってくる波で、その波というのは振動が伝わるものであることを理解する必要があります。以下は物質による音の伝わる速度を表しています。
| 媒質 | 温度[℃] | 音速[m/s] | 媒質 | 温度[℃] | 音速[m/s] | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 空気(乾燥) | 0 | 331.5 | 海水 | 20 | 1513 | |
| 水蒸気 | 100 | 473 | ヘリウム | 0 | 970 | |
| 水 | 23~27 | 1500 | 鉄(縦波) | 常温 | 6000 | |
| 氷(縦波) | 0 | 3230 | 鉄(横波) | 常温 | 3240 | |
| 氷(横波) | 0 | 1600 | ガラス | 常温 | 3000~6000 |
また、鉄の音速は 6000m/s もあるため、6000m の長さの鉄の棒があったとしたら、スタート地点でコンコンと叩いた音はゴール地点に1秒後には届いてしまいます*。そのとき空気中を伝わってきたコンコンという音は約18秒後に届くということになります*。
何が言いたいかというと、音は空気よりも水や鉄などの物質を伝わりやすい(振動させやすい)ということ。また音(振動)は空気中から違う媒体(鉄や水など)には侵入しにくい性質があること(プールに潜っていると外で騒いでいる音がほとんど聞こえない、しかし水の中で発生した振動(音)は空気中よりより早く伝わる)。
ということは、タイヤから発生して空気中に拡散した音(振動)はあまり車体を構成している鉄に侵入することはなく、ほとんどが反響している。
じゃあなんであんなにロードノイズが五月蠅いんだ?って、それはタイヤから発生した振動(音)がサスペンション、アーム類などに空気中よりも早くより多く伝わっているためです。
デッドニングにおいて遮音材吸音材等々施工しても空気を伝搬してくる振動(音)には効果があるでしょうが、メインのロードノイズにはあまり効果がないということです。
実際、私も前車のRC1オデッセイにおいて、業者さんい依頼してフルデッドニングしましたが、綺麗な路面や屋内駐車場などのタイヤの擦れる音がするくらいツルツル感のある所では非常に静寂性が高くなってましたが、荒れた路面の甲州街道では効果が少なかったです。これもタイヤから発生した振動のうち空気中に拡散した分は遮断できたけど、路面から車体に伝わっているメイン振動は止められないからでしょう。
そのことが理解できていなかったため、業者の制振シートの上にさらにレアルシルトを敷き詰めたり、ノックスドールオールプラストーンなるベタベタ制振剤をサスペンションやらフロアに塗りたくりましたが、これとて伝わってくる振動の力量に対しては焼け石に水状態でした。ネットにステンレスボールにレアルシルトを貼り付けたのと貼らないので音の違いを説明している動画がありましたが、ステンレスボールのように薄い物で振動の力量が小さいのであれば効果があるでしょうが、1トン2トンの車で発生する振動には大した効果は期待できないでしょう。
ということで、車のロードノイズを軽減するためには先ずは発生源となるタイヤの交換がコンフォート系にするのが一番です。
次に綺麗なアスファルトと荒れたアスファルトでロードノイズの差が激しいようであれば、それはタイヤからサスペンションやらアーム類に伝わってくる振動(音)が原因であるので、そのための対策を考える必要があります。
メーカーもブッシュを挟んだり等々していますが、安定性、耐久性とのバランスで試行錯誤しているのでしょう。
ということで、現車のヴェルファイアHVを更に静かな快適な乗り心地にすべく始めました。そして劇的にロードノイズの変化が起きた対策がありました。

