頑張ると我を張る
こんにちは!日替わりのお天気が続き、大人でも体調不良を訴える声が多く聞かれるこの頃です。
新学期の疲れもそろそろ出始める頃ですね。たっぷりの栄養と睡眠を心がけましょう。
さて。
先日、6年生の担当クラスの男の子が、授業中に気分が悪くなり泣き出してしまうといったことがありました。女子ではたまにありますが、男子では珍しいので少々気にかかり、授業後に面談をしました。
すると、「僕は、お姉ちゃんよりデキが悪いので。もっと頑張らなきゃいけないんです」と涙の残った顔で言うのです。
彼のお姉ちゃんも、2年前の私の生徒でした。
確かに良くできる子で、黙々と自習室で宿題をやっていた姿が思い出されます。
しかし、なぜかよくケガをするなという印象がありました。
彼と話すうちに、彼ら姉弟には一週間の1日たりとも休日らしい休日がないことが判明し、その理由が分かりました。
彼らのお父様の教育方針が「文武両道」。
週のうち塾が4日、ほかの3日はスイミングと英会話、テニスを習っているというのです。土日が全休になったとはいえ、これはまだ小学生には負担が大き過ぎます。
例え、体が大きかったとしても、その内臓は年齢並みの大きさです。量を食べられなかったり、消化不良を起こしたり。負担が大きければ、急な発熱や頭痛も併発してしまいます。
この仕事をしていると、つくづく個人差を感じます。
子供が10人いれば、10人全員が知力も体力も精神力も異なるのです。
さっくりと大雑把に言うことをお許しいただければ、女の子と男の子でも6年生ぐらいでは1~2年の差があるように感じられます。
彼のように、上のお子さんがかなり高い能力を持っていて女の子の場合、単純に比較しては可哀想ですね。
でも、彼にしてみたら。
お姉ちゃんと同じように、いやお姉ちゃん以上にいろいろなことを達成できないと、自分は親に愛されないのではないかという強迫観念を持ってしまうのではないでしょうか。
小さい頃から「頑張る」ことを身につけさせることも必要ではありますが。それが、保護者の立場からの「我を張る」ことになってはいませんか?無事に生まれてきて安心し、すくすくと育ってくれることが一番大切だと思いませんでしたか?
いつも緊張していては、その糸もプツっと切れてしまいます。
ゆるまぬように、張り過ぎないように。
見守ることが大切ですね。
ご参考になったでしょうか。
ではでは。
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