今の時代ではセクシャルハラスメントやパワーハラスメント対策や男女雇用均等法によって「女性だから」とか「女性で管理職?(-_-メ)女になんか使われたくない」なんて、口が裂けても男性陣の皆様はおっしゃらないと思います。
でも私が管理職に初めて就いた20代後半、こういう言葉は当然の様に耳にしましたし、直接も言われました。私は既婚者であり、主人も会社を営んでおり、わざわざ起業しなくても会社付きのコンサルでいれば良いだろう、と言われて「まぁいいか」と何となく違和感を感じながら約5年半。派遣会社の契約社員として、気がついたらもう40歳手前になっていた自分に、「これでいいのか」と問い続け、昨年の更新時に
「やりたい事を本当に好きな様にやりたいなら社長になるしかないね」
と上席に言われた言葉を思い出しながらも、「このまま会社にいれば有る程度の給料を貰えて、融通も利いて貰えるし、責任も無いから続けるのが賢明だよなぁ」正直半年近く悩みました。
でも私もあと数年で40歳を迎えます。今はこの会社で通用しているけど、世代交代は確実に起こるし、後5年、10年後に会社には必要とされないだろうし、やりたくない仕事をやってまで、この会社にしがみ付くより、自分にしか今は出来ない「IT業界での契約適正化支援コンサルによる業務改革」の実績を活かして独立しよう!と決意し、過去の仕事仲間に起業したい旨を伝えて起業を支えて貰えるか丁度、去年の11月半ばの寒くなった頃ですね。本当に信頼する弟のような2名を呼んで話を冷静に聞いてもらい厳しい意見も貰いつつ彼らのサポートを受けて2007年12月1日に起業をしました。
今年に入りずっと仕事を組んでいた親友が会社の立上げに協力してくれることになり、本格的に会社として稼動を開始しました。
6月末までは仕事に追われ、営業も起業した根拠も忘れてしまう様な日々が続きました。
これでは起業した意味がないと、2つのお仕事をお断りさせて頂き、8月から営業や協業して頂ける以前お仕事をご一緒させて頂いた企業様にご挨拶周りをしたりの日々が続いています。
当初、起業から半年以上経ってのご挨拶や、何年もご無沙汰している企業様へのご挨拶には無視される覚悟と恐怖心も有りました。それが、今皆さんが協業やお仕事のお話を頂ける有り難い状況に、意味も無く漠然と35歳になったら起業したい、と思っていた夢が周りの皆様のお陰で叶い掛けている気がします。
私が起業の道を選んだのは2つの理由があります。
1つは何をしても男性の1.5倍の結果を出して初め女性は認められるという現実。
男性は業務を放棄して仕事を立て続けに休んでも新しい現場がもらえる。女性だと「わがまま」です。
もう1つは「本当にやりたいことが会社の方針で出来ない」という事でした。
私はお客様の評価と笑顔が最大のモチベーションでしたが、企業内での立場が上がれば上るほど
「そんな事なんとかしてくれ」「会社の方針だから仕方ない」
という言葉にやりたい事をやるのではなく、やりたくなくてもやってやらせるのが当然になった事で、私は
その上司の「やりたい事を本当に好きな様にやりたいなら社長になるしかないね」
という言葉を思い出しました。
起業後久しぶりに退社した会社に打合せに行った際、とある先輩から
「起業するのは誰にでも出来るけど、会社を継続維持するのが最大の課題だからねぇ。特に女性は大変でしょー。良く起業したよね、まぁ頑張って」
と言われました。そんな事きっと男性女性じゃなくても皆充分承知で起業していると思います。
確かに金さえ有れば誰でも起業出来るかもしれません。が、起業するにも「勇気と金」以外の「有る程度の信頼と実力」も伴わなければ意味が無いと思います。
来年も株式会社イグサーヴァが存続している様に、社員一同で前向きに頑張りたいと思います。
女性でも男性でも今後起業を目指している皆さん。
人を足蹴にして上に上ったら決して起業は成功しません。人を利用するだけで金儲けしようとしても起業は成功しません。自分の実力以上の見栄を張っても起業は成功しません。
等身大の自分で起業したい!と思った時、支えてくれる友や企業様が居ると思った時が起業のタイミングだと思います。
女性・男性ではなく「会社を継続維持するのが最大の課題」を克服する為に、常日頃からの信頼関係や人間関係を大切にして下さい。
私も人の情に起業して心から本当に感謝をしています。