ルーブル美術館~メソポタミアの文字
もちろん、モナリザ、ニケ、ビーナスなんかの本物を駆け足でも見ておくか、という観光気分もあるけど、今回はドルアーガの仕事で来たので、それにプラスになるような物に興味ありということで。
「カイの冒険」~the Quest of KI~の中で主人公を無敵にしてくれる、女神イシターの使いであるライオンのレリーフ。
「the Blue Crystal Rod」~the Destiny of GILGAMESH~というスーパーファミコンソフトで、スーマールの街の宮殿前に置かれていた有翼人面牡牛像。
同じく、ギルとカイを天界に連れて行ってくれる有翼獅子のレリーフ。
槍兵はスーマール軍の一般兵の姿。
とまぁ、こんな感じで、サルゴン2世とかドルアーガの世界のモデルとなったものがたくさん。一番資料性が高かったのが、色んな文字が使われていることだったので、ちょっと大きめの画像で紹介しておこうかな。
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石製の記録板みたいなものに、レリーフで書かれたもの。象形文字的な雰囲気もある。
石碑あるいは石壁の一部に彫られているもの。アルファベット風。
硬度の低そうな石板に彫られたもの。線より形で表現されている。
石板に彫られたもの。記号として分かりやすい。
石板に彫られたもの。アルファベット的なものもある。
石柱に彫られたもの。シュメールの楔形文字。
粘土板に刻まれたもの。書き込み後に焼成されているかも。典型的な楔形文字。
ハムラビ法典の碑文。右を上にした写真で、石に楔形文字が彫られている。
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武器や防具のミニチュアみたいなものもあった。これは何かの副葬品だろうか?
剣や爪を思わせれるもの。
杖のような形をしたもの。
盾あるいは鏡?鏡だと細い棒部分は取っ手なのだが、とてもその用途には使えない。盾のミニチュアなら、このシャフトはパイルバンカー?とか思ったのだが(笑)
一番笑ったのはコレ。左側から周り込んできたのだが、銀色の部分に綺麗な模様がついている。まるでトタンの表面のような模様で、わざわざこの模様付けるの大変だろうな・・・と思ってたらマジックでメモ書きがしてあったり。トタンのような模様の工芸品ではなく、トタンそのもの。ここは展示物準備中だったのだな(^_^;)
パリの雑感
長時間飛行機に乗ると、降りた後に揺れている感が2日くらい続くので、ヨーロッパは敬遠していたんだけど、仕事とあっては逃げてる場合でもなかったのだが・・・。
パリで一番驚いたのが、夜遅くまで明るいこと。サマータイムと、夏至が近かったというのも手伝って、上の写真は22時なのだが、この明るさ(^_^;)。数時間後に終電という風景ではないね。
その恩恵もあって、凱旋門に登ってみた。長い螺旋階段は辛かったけど、ここからだとパリという街の構造が良く分かるというので無理してみた。写真は新凱旋門方面、背面はコンコルド広場に続いているのだね。
交通機関はメトロが使い勝手がよかった。上の写真は券売機だけど、真ん中の紡錘形部分がロータリーエンコーダーのホイールになっていて、インターフェイスはこれを使って選ぶ方式。フランスらしいかな。
日本では公開予定がない「北野武展」をやっていたので、ついでに覗いてみたのだが、例のバイク事故で暇だから描き始めたという絵と、コレクションという名前の大道具と、ビデオの展示。昔のバラエティのビートたけしを見て、フランス人の家族がゲラゲラ笑っているのには、ちょっと楽しかった。
普段は飲まない種類のガス入りミネラルウォーターがたくさんあったけど、気に入ったのは上の写真の「BADOIT rouge」ことバドワの赤。これにはスタンダードな緑もあるんだけど、赤は炭酸濃度が高いらしい。ペリエとかに比べると泡が細かいとか。
ノートルダム寺院は、AirsAdventureの中で大聖堂のモデルにさせてもらったが、やはり実物のスケール感は想像より現実感の乏しかった。この場所はスリも多いそうで、しばらく周りを観察していたのだが、現行犯を見ることはできなかった。でも近くに一人で周りの様子をうかがっている、ちょっとがっしりした身なりのいい男がいたので、これはぽいだろと観察していたら、どうやら取り締まっている人らしかった。邪魔してすまん(^_^;)
フランス料理三昧~Sumiyo IDA
外国に出掛けたら、その国の料理を食べるのが何より楽しいのだが・・・今回はパリか・・・。
実はフランスという国には因縁があるのだな。以前のエントリー
で遠藤の父親のことは紹介したけど、この親父が会長を務める駿河台出版社はフランス語の教科書などを出版していて、親父はフランスから教育功労賞
という勲章をもらっている。フランスなくば遠藤はここまで大きくなれなかった可能性も(^_^;)
そんな駿河台出版社の社長は井田洋二氏なのだが、遠藤の父親とは従兄弟にあたり、若い頃はいろいろと遊んでもらっていた。で、その娘が「純ちゃん」こと井田純代さん。
パリ在住のプロカメラマンで、フランス人と結婚しているから日本に帰る気ないだろうな(笑)。というわけで親父の会社を継ぐ気がなかったコンビが上の写真。いや、お互い応援やサポートは精一杯しているんだけど、ここまで自分の仕事が確立していると、今さら専念してというわけにもいかないんだけどね(^_^;)
スケジュール詰まってたから、パリで会うチャンスはないと思っていたんだけど、時間を作って夕飯後に飲みに付き合ってくれたのだな。もちろん、ドルアーガの塔MMOをフランスで展開するインデックスマルチメディアさんの奢りで(笑)。
まぁ酒飲みだけど、まぁ遠藤と同じでハイテンションだけど、女性ファッション誌のパリ特集とか、某有名ガイドブックの仕事とかもしているので、パリの美味しいモノ事情にはものすごく詳しいのだね。だからパリに行くって決まってから、悔しいけど純ちゃんに美味しい店を聞いて、まさにフランス料理三昧だったね。
残念ながら、すべての料理の写真は撮れなかった。クラシックな名店で、写真を撮るような雰囲気じゃなかったところとか、それより美味そうなので撮るの忘れて食べちゃって、今さら写真でもなくなってから気づいたりとか。とにかく残ってる分だけでも紹介しようかな。どの店かは適度に秘密で(笑)、悔しかったら純ちゃんが写真撮ってるガイドブックを買えww
イワシだと思うけど、魚と野菜のこってりとしたスープ。少量だけど、このくらいがちょうどいいくらいだった。
トマトとピーマンの冷たいスープ。ピーマンはピメントだね、獅子唐のように辛いものをすり潰してある。アラビアータみたいな感じかな。パセリもいい香り付け。
温野菜の盛り合わせ。煮込み料理のスープを使ったようなコクのある味だった。野菜が皮付きでも柔らかくて美味しい。
ウサギのバロチーヌ。「DT/ローズオブゲノム」を作った時に、「コルヌラパン」というキャラクターを出したんだけど、この「Lapin」がウサギのことなので、メニューにその文字を見つけた瞬間頼んでた。バロチーヌが何だかは知らないけど、テリーヌみたいなものかな、美味しいからOK。
赤身マグロのラタトゥーユ添え。「レミーのおいしいレストラン」というCGアニメの原題がラタトゥーユなんだよね、なので頼んでみた。右手前にあるソースはバルサミコ系の酸っぱい味で、これがツナによく合っていた。ラタトゥーユはオーソドックスで素朴な美味しさ。
純ちゃん一押しの某ホテルの隣にある某立ち飲み屋のメニュー。子牛の頭肉という貴重な部位をローストして、しっかりとした味のソースを掛けたもの。右はジャガイモだったかな、フワッと仕上げてある不思議な食感の料理だった。いずれも美味しい。
クスクスのサラダ。クスクスはディラム小麦を使った粒状の食品で、乾燥したものにお湯を掛けてしばらく置くと戻って、雑穀米みたいな食感で食べられる。食べるとお腹の中で膨らむ感じがするので、ちょっと食べただけでお腹いっぱい感があって健康的かも(笑)
ムール貝とチーズフォンデュ。ムール貝は頼むと山盛りで来ると聞いていたが、この写真は半分くらい食べてフォンデュが来たので撮ったもの。フォンデュは山羊のチーズが気に入ったので、これも山羊チーズを選んでいる。暑かったけど、フォンデュで腹いっぱいになることなど、日本ではそうそうないからいい経験だったかな。
肉入りのパンケーキを頼んで来たモノ。確認したけど、パンケーキだと店員は言い張っていた。しかし、パイ皮の上に肉とクリームソースが掛かっていて上を小麦粉のシートで何層か覆った上に、チーズが全面に融けてコゲがある。遠藤の経験では「ラザニア」という料理に分類できるのだが(^_^;)、まぁ美味いから許す。
フランスで一番良かったのはチーズかな。もともとチーズは好きなので、色んなチーズがたくさん食べれて日本での値段を知っていると天国みたいだった。そんな中、デザートでチーズを食べることも多いというから、頼んでみたデザートのチーズ。
ベリージャムが添えてあるんだけど、これをちょっとチーズに付けて食べると、なるほどデザート分類でもいい味になる。スライスチーズにイチゴジャムでも行けそうなので、やってみるかな。
各種ベリー系の果物をカスタードに入れたもの。周りの白いのはフロストシュガーだけど、具のベリーが美味しいので、そのまま食べても美味しかった。
チェリーのタルト。杏系のシャーベットが付いたタルト。十分なボリュームで、焼き加減も良く美味しかった。この辺のスタンダードが普通に美味しいのが、フランス料理らしいところかな。
イルフロトン。フランスではポピュラーなデザートだと言うが、一度も食べたことすら存在さえ知らなかった。メレンゲをゆでたものにカスタードを掛けて食べるもの。卵黄をケーキなどで使うので、余った卵白だけでデザートにしたのだろうか、それにしてもメレンゲを茹でると確かに玉子の白身だから、こんな風になると思うけど、泡なのにすぐになくならない食感は面白い。
ただし、量は多い気がする。フランス人はみんな一人で食べ切るらしいけど(^_^;)
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純ちゃんが写真撮ってる本を紹介しておこう。仕事は「Sumiyo IDA 公式サイト
」から連絡してね。
- トスカーナの暮らしとインテリア―イタリア流スローリビング/岩田 砂和子
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- ファッショニスタと歩くパリガイド/PRESS PARIS
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JAPAN EXPO 2010 2日目の出来事
7/2のJAPAN EXPOは開場前に着いたんだけど、既にコスプレの人たちがたくさん並んでいて、昨年は4日間で16万人の動員だったというのも納得。
で、通路を歩いていたら向こう側から小島監督がww。監督も初めてJAPAN EXPOに訪れたとのことで、サイン会を予定しているらしい。お疲れ様です。
この日の遠藤と言えば、6件のインタービューを受けたわけなんだけど・・・
・Manga Kids
・Pix'N Love
・Japan Lifestyle
・Manga-News
・Total Manga
・Mondes Persistants
2番目のPix'N Loveは以前日本にも取材で来てくれたフローランで、彼だけが日本語のインタービュー。他は全部フランス語で行われ、最後の2つはビデオ取材なので、通訳の大橋マリさんは大変だったと思う。休憩含めて8時間くらいの長丁場だった。
そんなインタービューをやっていた部屋の斜向かいは、何とモーニング娘。の控室だったのだな。たまたまステージに行く時に休憩だったので取った1枚が上の写真。なぜか会場へ向かう通路が、橋になっていて会場入口付近から見えるのだ。下から大勢が声を掛けていたんだけど、去年の招待カワイイチームはAKB48だったとか。フランス人大丈夫か?
そんな勘違いネタがこれだな。提灯でお祭りの雰囲気を出しているのだが、「氷」と「永」は違う字だって(笑)。でも後ろを見ると「魚」だから・・・
これも日本人にはない間違い、「カレー」じゃなくて「カレ一」。縦書きの文化がアルファベット圏にはないので、しかたないかな。ついでに後ろを見ると「女」だし・・・。
こちらも何をしているのか、日本人としては珍しい光景。何と「指圧」をしているところだそうで。指圧用の椅子?があるのが奇妙だし、指圧している人もアスリートっぽいのが・・・。
日本でも良く見るフィギュアのケース。内容もほとんど日本と変わらないように思えるけど、中には日本では発売されていないモノもありそう。
会場を立ち去る最後に、ギルとカイにいたずら書きをしてきた。このシートは再使用されるだろうから、またどこかで見れるかも知れないね。
JAPAN EXPO 2010 「コスプレ」も日本の文化?
JAPAN EXPOの会場では、かわいい格好をしているのが当たり前だったけど、コスプレ自体が日本の文化として認識されてるのか、全然日本と関係のないコスプレの人もたくさん。
入場通路、長モノなどが禁止されていないので、とんでもないコスプレの人もいる。
「ONE PIERCE」「NARUTO」の少年ジャンプ系が多い。
遠藤の好きなFFX-2からユリパのチーム。リュックだけでいいという突っ込みは理解できるけど・・・
裏はこんな感じでやっぱりリュック(ry
マイナーなところにも突っ込んであったりする。これ以外にも「パンダマン」のコスもいた。
大がかりな例の1つ。自作が普通だけど、会場でも大量に色んな服が売られていた。
こんなコンビもいた。基本的に女性は下着が見えることを全く気にしないようで、透けて見えるタイツだけという人もいたが、コスプレイヤーは露出が多かった。
背の高い人が好きな遠藤も、ここまで高いとビックリ。でも雰囲気があってかっこいいのは素材が違うからだね。
この鍵が金属製だったので、暇を見つけて会場を見てみたら
色んな武器が売られていた。でもみんな、これを持って振り回したりするので危ない。ライトニングの剣が50ユーロだったので、ついグラッと来たのだが、折り畳むことができなかったので、これは日本の税関が通してくれそうにないと判断して諦めた。
日本刀関連も豊富に揃っている。ゾロの剣は3つとも40ユーロ。咥えることなどできないくらい重かった。
一番可愛いコスプレをしていた子をお持ち帰りするところ。「可愛い!」って誉めると、かなりの成功率なのはこの会場だけのことだと思われる。
パリに居ます
現地のエージェントとの打合せとかあって、昼間はスケジュールがそこそこ入っているので、観光は諦めていたんだけど、夏至の近くで22時まで陽が差しているので、夜に景色を見に行ける。上の写真も19時くらい。
シャンゼリゼ通りに交通規制が掛かっていたので、通りの真ん中で写真が撮れた。マカロンで有名なラデュレの本店でご飯食べてみた。
結局、フランス料理を食べまくっているのだが、一番うまいのはパン。もちろん料理も美味しいんだけど、ただのパンが美味しいのだな。
で、JAPAN EXPOのMMOドルアーガのブースにて。フランス語のパイロット版でプレイできるんだけど、あのエロい白亜さんのカイとギルがメインビジュアルで柱の4面を飾っているのだな。
デジタルゲームの教科書
ソフトバンククリエイティブさんから「デジタルゲームの教科書」をいただいた。
この本は、デジタルゲーム(要するにテレビゲームとかPCゲームとか)に関する基礎知識を、系統だってまとめている。知識のない人は理解と教養を深めるために、知識のある人はリファレンスに使える、極めて真面目に作られた、なおかつ難しくない内容になっている。しかも、日本人が書いた日本語の本!
書いたのはIGDA日本やDiGRA JAPANなどで遠藤もよく知っている方々。みんなゲームを真面目に捉えた日本語の本がないことを憂いて、わざわざ「教科書」という名前を背負っているという覚悟に敬意を表したい。
新清士
小山友介
池谷勇人
記野直子
中村彰憲
佐藤カフジ
岩間達也
徳岡正肇
小野憲史
中田さとし
藤本徹
松井悠
鴫原盛之
七邊信重
三宅陽一郎
八重尾昌輝
大前広樹
藤原正仁
内容については目次だけ紹介しておくね。
◆第1部 ゲーム産業の基本構造
第1章 ゲーム産業の全体像
第2章 ゲームが消費者に届くまで
第3章 ゲームとゲーム産業の歴史
◆第2部 世界のゲームシーン
第4章 転換期を迎える国内ゲーム市場
第5章 北米ゲーム市場
第6章 アジア圏のゲームシーン(韓国・台湾・中国・東南アジア)
◆第3部 ゲーム業界のトレンドシーン
第7章 ネットワークゲームの技術
第8章 PCゲームとオンラインゲームの潮流
第9章 アイテム課金制による無料オンラインPCゲーム
第10章 ソーシャルゲーム
第11章 携帯ゲーム
第12章 日本タイトルの海外へのローカライズ
第13章 海外産のゲームの日本展開における課題
第14章 シリアスゲーム
第15章 デジタルゲームを競技として捉える「e-sports」
第16章 アーケードゲーム業界の歴史と現況
第17章 ゲーム業界に広がるインディペンデントの流れ
第18章 ノベルゲーム
第19章 ボードゲームからデジタルゲームを捉える
第20章 ARG(Alternate Reality Game)
◆第4部 ゲーム開発の技術と人材
第21章 ミドルウェア
第22章 プロシージャル技術
第23章 デジタルゲームAI
第24章 ゲーム開発者のキャリア形成
ゲーム会社に勤めている人、ゲームを学校で学んでいる人、その他ゲームに関する知識では人の遅れを取りたくない人とかにお薦め。
( ´_ゝ`)<ふーん な内容なんだけど、改めて読むと今まで持っていたフワッとした知識がFIXされる感じだよ。
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