【PORSCHE911Carrera】突然止まる!!オルタネーターの突然死 | EURO-R2nd Offical Blog

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群馬県にあります、PORSCHE・BMW・欧州車を中心としたカーショップです。
4年間の休眠を経て、再度始動。詳しくはプロフィールをご覧下さい。

こんにちは。OGAWAです。


空冷ポルシェ 911 3.2Carrera 88y

お客様から連絡が入り、『車を乗っていたら、エンジンが吹けない。すべてが不安定。おかしいので、自宅に戻った所でエンジンストップ。エンジンがかからない』との連絡が。

全くセルも回らないそうなので、以前から、オルタネーターの発電量がギリギリだったので、そりゃオルタネーターでしょう?と言う事で、ドナドナして頂きました~。


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まず、バッテリーをチャージングして、現在の発電量を確認。11vって・・・。こりゃ完全にアウトだ!!

一昨年測定時は、13.36v有ったのに。突然死ですね・・・。恐らく原因は、エアコンを新しく製作した事による電力使用の増加による負荷が原因かな?

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早速作業スタート♪

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まず、ファンAssyを外し

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ファンシュラウドの中から、オルタネーターを外します。

空冷ポルシェのオルタネーターは、ブラシよりも軸が減りやすく、修理が難しくAssy交換が基本。

この車両の軸も、予想以上に激しく摩耗しておりました。

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新しいオルタネーターを組み込もうとしたら。。。

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ファンシュラウドに無数のクラックが!!

3.2Carreraのファンシュラウドは、素材がマグなので、劣化による割れが最近良く見られるようになりました。

対策で、今はアルミ製になっております。このまま使用はしたくないので、新しいの買うしかないかな?と思っていたら、

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中古良品を仲間のPORSCHE屋さんが持っていたので、譲って頂きました♪

下が割れ無しシュラウド。

同じマグネシウム製だけど、保管期間が長いので、当分問題無く使えると思います。

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ササッと組込し、エンジンを始動すると、アイドリング不良。何発か火が飛んでいない感じ。

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プラグを外しチェックします。

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オルタネーターが死んでいる時に、電圧不足で火がキチンと飛ばず、プラグの状態が悪くなってしまった様子。全気筒カブり気味です。

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新品プラグに交換。勿論安心のNGKです。

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そして、発電量チェック。14.478vと適正値に戻りました。

バッテリーを使い過ぎたせいか、健全性が低くなりましたが、これ位のCCAなら直ぐに問題無いと判断し、様子を見て頂く事に。

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前からオルタネーターの状態が悪かったせいか、オルタネーター交換後、アイドリングが高くなってしまった。

アイドリングを基準値に合わせ完了です♪


久々に空冷ポルシェ触ると楽しいな~♪


空冷ポルシェの整備求む!!!


OGAWA