PORSCHE911 3.2Carrera 88y
先日の夜、お客様からの電話。
『走行中にエンジンが止まってしまい、エンジンが掛からない』。
古い車両には合ってもおかしくない事。(無い方が良いに決まっていますが・・・)先日メンテナンスして、納車したばかり。どうした?
車が3.2Carreraなので、良くあるDMEリレーの不良だな?と思い、オーナーにスペアのDMEリレーの交換を指示。
これで大丈夫だろう。と思ったら、エンジン掛からない・・・。初爆も全く無く、エンジンが掛かる雰囲気ではないとの事でしたので、車両を引き上げにお出かけ。
引き上げに向かう最中、『そんなに大変なトラブルでは無いだろう』と思い、簡単な工具を持ち向かいました。
現地に付き、車両チェックしたら・・・。全然エンジン掛からない・・・。Why??????
オーナー様曰く『信号待ちしていたら、突然エンジンストール。その後エンジン掛からない』との事。
多分燃料ポンプだろ~と考えながら、会社へドナドナ。
会社に戻り、即点検。
燃圧正常、火が飛んでいない。ならばクラセンかエアフロ?と思い脱着し点検。正常。
一応ヘッドテンプセンサーに、スピードセンサーも確認。正常。
エアフロ迄の配線も点検、正常。クラセンの配線も正常。
って、残るは・・・。
DMEをチェック。半田割れを確認。原因はDMEでした!! 1番疑っていなかったメインコンピューター。でも何だかんだで30年選手ですからね・・・。
またトラブルが出ない様、DMEのコンデンサー、トランジスター、IC類を根こそぎ点検し交換。ハンダもやり直し防湿・絶縁コーティング処理を行いました。
それとDMEリレーまでの電源を確認した所、電圧降下が見られました。
約1Aと大きく圧損しておりました。パルス信号も不安定なので、こちらも製作する事に。
外したメインハーネスは青銅化しておりました・・・。配線の中身も青銅化・・・。
新たに配線を製作し、これでDMEまでの電圧も安定するかな?
途中でまた止まっては大変なので、最終走行点検を念入りに行い点検。問題なさそうです。
今回DME本体とは思っても無く、既に30年経てば壊れる事も有るよな~。と思いました。
当方でもPORSCHEのDME修理行えます。価格は修理のみでしたら43,200円~となっております。
DME修理は、10年保証もお付けいたしますので、気になる方はお問い合わせ下さい。
あ~無事直って良かった♪ オーナー様の所へ帰って、お利口さんにして下さいね!!
OGAWA