意外と1年前のホイールバランスネタのアクセスが多くてびっくりしてます。
ホイールバランスについて | 日々精進 (ユーロマイスターブログ) (ameblo.jp)
前回もタイヤ交換手抜き作業あるあるネタでしたが、今回も同様、バランス調整の際に古いウエイトをつけたまま、新たにウエイトを継ぎ足す手抜きについて。
初めて入庫する車両で時々見かけますが、このような作業を見ると悲しくなります。
左の画像だと奥に貼られているウエイトは1/4以下で済んでたであろうし、右の画像であればウエイトを貼る必要がありません。
作業者の手抜きのせいで余分に重いものがクルマに乗せられてることになります。
仮に1輪あたり50グラムのウエイトが余分についていたりすると4輪で200グラム。
バネ下重量は車体に対して10倍の重さの影響を与えると言われます。
よって2キロもクルマが重くなることになります。
この2キロが燃費や動力性能に影響するかといえば微妙な数値なのですが。
環境面から見てみると、
日本では約8200万台のクルマが走っていますが、仮にその1割が200gの手抜作業をされていたら、1640トンの鉛や鉄が無駄なものに。
日本だけでマーチくらいの車が1640台分の鉛や鉄のムダが生じていることになります。
資源の節約や環境破壊抑制に努めることも自動車整備士の仕事の一つだと思います。