前々回の、ナナメの格子柄のお洒落なロートアイアンの面格子つながりで、ご紹介します。
いつもながら、本場ヨーロッパは、そのお洒落さが、本当に自然で、さりげないですね。
今回の面格子も、デザインそのものは、なんてことはないナナメの格子柄がほとんどで、上部にちょっとした装飾があるだけですが、それでも、日本ではまず見たことがないお洒落さです。
いったい、何が違うのでしょうか?
前々回もそうでしたが、日本では、四方の外枠を取り付けたがりますが、これも外枠はありません。
日本ではきっちり一番端から格子が始まりそうですが、これまたお洒落に一番端に合わせていません。
格子の桟自体もナナメ使いですね。
ナナメ格子なのに、急に中央付近にハメられた円。
こういう自由な発想が、日本には無いのだと思います。
ある一面を取っただけの「画一的な品質」=「信頼」=「安心」。そのために捨ててしまった「美しさ」=「芸術」=「文化」。
根本的に向いている方向性が違うのだと、悲しい現実を突きつけられます。
ちなみに、今回は日本のサッシに近く、外壁面とサッシの間にスペースがほとんどないため、植栽や草花でお洒落に飾るいつものパターンではありません。
それだけで、窓まわりに何か冷たい、ぶっきらぼうな印象を持ってしまうから、不思議です。
緑の力が、どれほど大きいのか、全体デザインにどれほど大きな影響を与えているのか、日本の窓まわりに対する反面教師的にも受け取れる一枚です。
そもそも、「デザイン」の定義から、考えさせられますね。
よっぽど、下手なデザインなら、逆に植栽や草花の方が、雄弁に、美しさを主張し、補完し、または相互に高め合ってくれているようにすら、思えます。
ロートアイアンを、ただ「面格子」として、ただパーツとして提供するのでは不十分だと、改めて教えてくれている気がして止みません。
皆さまも、せっかく一生に何軒も住む訳ではない邸宅でしたら、是非、お洒落な方に。
お洒落で格安なロートアイアンのユーロスタイル