私の父はユニークなひとだった。
ダジャレ好きで、つまんないギャグとか言って笑わせて(呆れさせて)くれる親父だった。
いま、夢をみた。
相変わらずのキャラクターだ。
海が好きな男だったから、海辺の食堂に連れて行こうかなんて考えていた。
父は子供時代、海の近くに住んでいて、船が好きだったのだ。
その夜の海で、対岸が大爆発。
逃げないとと思っても、息子が頑なに逃げようとしない。
「どうしよう、パパ説得して欲しい」と訴えている夢。
懐かしい父のことをいま、色々思い出した。
船好きだったな、よく船の絵を描いていた。
年をとっても、いつもワイシャツにスラックスでジャケットを着て出かけるひとだった。
気が短く、ちょっとしたことで、カッとするひとだった。
落語が好きで歌丸さんが好きだった。
手品が趣味で、私の子供たちと手品の小道具でよく遊んでくれた。
なんだろ、別に親父の命日でも誕生日でもないのに、懐かしく思い出したのは。