先日講習会で

重曹には優れた消臭作用があるんですよ!これに精油を
ドロップしてお部屋などに置くと湿気と嫌な臭いを消臭してくれます!

って言うレクにね

「だったら、精油の香りも一緒に消臭しちゃいません?」
という質問をいただきました。
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実は私もずっと思っていたこと。でも結果的には
精油はよい香りで漂うので重曹が精油の香りは消さないんだ。
と、思っていました。理論は関係なくね。

そしてまたまた同じ質問をいただき
やっぱみんな同じことを思うんだ!と
思ったのでいろいろ調べてみました。

私の予備知識は
重曹は、Phはアルカリ性、水溶性
消臭作用や研磨作用、また食用では炭酸水やケーキなどに
使われる。アロマテラピーでは発泡バスボムや化粧水などにも
使用できる。


そして重曹が消臭するメカニズムは
匂いの元となる分子を中和するからだ。
ってことは酸性のニオイなどには良く効くはずだ。

この程度です。


ここでインストの学習です。
においとは空気中に、におい物質の分子が漂い
その分子を鼻腔にある嗅毛がキャッチし
嗅細胞の興奮が起こり、この興奮が嗅神経により
嗅球、嗅索を経由し脳の嗅覚野でにおいとして認知されます。

ってことは、においを感じるって
いうことは、その
におい分子が鼻腔粘膜に溶けてるってことですよ。奥さん

さ、あなたはものすごく汚くて臭いトイレに
入ったら口で息をしますか?鼻で息をしますか?
ってことです。どっちもにおいの分子が
粘膜に溶けるはずです。お口にも粘膜はあるしね。

横道にそれましたね。

人が不快に感じるにおいって言えば。

モノの腐った臭い(腐敗臭)
肉や魚の臭い(生臭臭)
足のにおい(すっぱ臭)※勝手にネーミング
汗の臭い(体臭)

カビの臭い
水周りの臭い
湿気の臭い
生ゴミの臭い

ペットの臭い(獣臭)
トイレの臭い(糞尿の臭い)



他にも嫌な臭いっていろいろありますね。

この中で酸性の臭いっていうのが
汗の臭い、皮脂や垢の臭い
肉の臭い、生ゴミの臭い、排水溝の臭い等があります。

これって汗や皮脂、垢、生ゴミなどに
バクテリアが悪さをして発する臭いですよね。

ってことでアルカリ性でなおかつ水溶性の重曹は
これら酸性の不快臭を中和し、繁殖したバクテリアを
殺すことで消臭し、湿気なども吸着してくれるんだと思います。
湿気を吸う時にお部屋に漂う酸性の不快臭も一緒に吸着して
消臭するんじゃないかな?
さらに、ペットの寝床
絨毯や畳に振りかければより一層消臭効果も期待できる
わけですよね。夫に振りかけてみたくなりますね。

※1精油の消臭作用にもにてますね。

アルカリ性の臭い
トイレの臭い(糞尿臭)
魚の腐敗臭

ここでちょっとピンときませんか?
そうですよね。魚のにおい消しには重曹って
余り効きませんよね。
同じアルカリ性だから中和しないんだと思います。


ここからが本題

重曹に垂らした精油の香りも消臭してしまうのか?

精油のPHを調べてみたんですが分かりませんでした。
おそらく精油は水に溶けないのでPHが測れないからでは?
と書いている方がいました。

精油は疎水性です。
ほとんどの成分は水にとけませんよね。
例外として
芳香蒸留水に溶けだしている香り成分は
重曹によって中和されてしまう可能性もあるのかも・・
 
ローズのフェニルエチルアルコールとかは消えてしまうのかも。

水に溶けない精油は、重曹のアルカリ性にさらされても
中和されないので、重曹の消臭剤にじゃんじゃん垂らしても
いい香りを放ってくれるってことですね。


※1の精油の消臭作用に似てるっていうのはどこか分かりますか?

精油の消臭作用は、においの分子と結合することで
いともたやすく、におい分子を中和し
消臭してくれるんでしたよね。

市販の消臭剤は
ほとんどがにおい分子をラップの様に包み込む方式だと
聞いたことがあります。
ラップもろくなればまたにおいは復活するのでしょうね。

次回は保冷剤を調べてみようと思います。