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 プラチナパスポートの無料券が一枚残ってましたので、夕陽が丘そとめ(道の駅)に立ち寄り、隣接している「遠藤周作文学館」に入館しました。この歳になってようやく「沈黙」を読んだくらい、名前は知っていてもなじみのなかった遠藤氏。狐狸庵先生のペンネームで「狐狸庵閑話」というエッセーを書いておられますが、良いタイトルが思い浮かばなくて「こりゃ、あかんわ」とつぶやいたのを、漢字に直してみたらこのタイトルになった、というような展示が妙に記憶に残っていて・・・他はどうだった?(汗)


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 館から展望できる角力灘。この場所に文学館が建てられたのは、いわずもがな黒崎村が「沈黙」の舞台「トモギ村」のモデルであったからですが、美しい角力灘を見ているのに「沈黙」の憂鬱な空気を思い出してしまい、ムード半減(すみません・・・)。

 まさに「海がこんなに碧いのに主よ、人間があまりに哀しいのです」(「沈黙の碑」パロディー)。

 重たい気分になってしまう前にここを後にして(あ、施設も景色もとても素晴らしいのですよ!)、道の駅で水分補給(この日も猛暑でした)とおみやげ物色。

 荷物になるので物は空港で買いましたけど。


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 外海の名物、その1「ド・ロさまそうめん」。明治のはじめに外海の人々の窮乏を見て、カトリックのパリ外国宣教会のド・ロ神父が授産施設で製法を教えたのがルーツ。当時のものを再現する形で製造されています。

 パッケージにはそうめんの由来が書かれていて、それによるとド・ロ神父は故国フランスの小麦粉を使い、独特の製法を考案したとか。


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 茹でてみました。食感はそうめんというより、細めのうどん。コシがしっかりしています。落花生油が入っているので、食べごたえがあります。


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 もうひとつは「長崎スパゲッチー」(「ティー」じゃなくて「チー」)。ド・ロ神父が長崎に住む外国人向けに製造していたものの復刻製品。明治16年に授産施設で製造が始まった手延製法による日本初の国産パスタ。


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 これも茹でてインスタントのカルボナーラソースを合えてみました。

 どこか懐かしい感じ。少し柔らかめで、優しい食感です。文明開化の雰囲気を少し味わえます。

 そうめんやパスタは文学館の中にある喫茶「アンシャンテ」や道の駅「夕陽が丘そとめ」などで味わえます。僕は現地の食堂で食べようと予定していたのですが、そこが閉店していたようで自宅で味わった次第。


(つづく)