人間にとっての食事は、
自動車でいうところの給油みたいなイメージを持っていたのですが、
それが大間違いだったことに大反省&大後悔している
という記事を書きました。
本日は、その続きです。
今日もクソ
真面目ですが、あくまでも素人の個人的見解ですので、いろいろご了承ください〜
さて。
みなさまは、ご自分の身体が変わった、と感じることはありませんか?
ワタシは、あります。
身体の変化を一番感じたのは、妊娠〜出産〜授乳〜卒乳時期でした。
妊娠なんて、衝撃的にすごかった〜。
腹部がみるみる膨らんで、
自分の身体の中で別の生命がグニョグニョ動き出すんですからね〜。
そして、食事の嗜好も別人レベルでガラっと変わりました。
食事量と体重増加量の関係も変化して、
え?これで増える?ってことが多々ありました。
出産したら、腹部がしぼむ(凹むじゃなくて、しぼむ)代わりに、
今度は胸が巨大メロン化し始めて歓喜。
だけれども、その胸はセクシーとは程遠く、
プルプルじゃなくて、ゴリゴリ。
自分の身体から、ほんのり甘い液体が出てくるようになったのにも驚いた。
ミルキーはママの味って真実だったんだって初めて知ったのも、この時でしたね〜
母乳は、まさにミルキーを薄めた味だったから。
とにかくですね、
卒乳と同時に爆乳時代が終焉を迎え、今の貧相な胸に至るわけです。
ワタシとは大違いの、華麗なる蝶の変化
蝶のサナギの中では、飛ぶためには不要な組織(長い胴体とか)がドロドロに分解されて材料となり、成虫の身体として再構築されていくそうですよ。
そして今、改めて考えてみて、強烈に感じていることがあります。
人間の身体は、生きるために常に変化している。
生命維持(種の保存も含む)のためには、不要な組織をガンガン壊して再構築する。
短期間での身体変化を実体験しておきながら、
その本来の意味をしっかり考えてこなかったことは、本当に悔やんでも悔やみきれないです
そしてね、、、
ダイエッターさんなら、耳にすることもあるかと思うのですが、
食事制限ダイエットを繰り返すと、かえって太りやすくなるって話、
これ、、、
本当ですよね泣
ダイエット黒歴史を経て、
体脂肪がつきやすい体質に変化した実感が、
ワタシには、あります。
加齢とかもあるだろうけど、
これは、食事制限ダイエット(意図的な飢餓)を耐え生命を維持するために必要な身体の変化だったんだと、今はわかります。(遅っ)
だけど、
今ね、
なかなか体重が戻ってくれなくて、
超絶じれったくて、
以下、自分のための備忘録ですが、もしよかったら、ご参考までに〜
結論を先に書いてしまうと、研究分野的には、まだまだ未開の地っぽい印象でした。
まあ、そうですよね、健康とかダイエットとか予防医学も含めて、
効果の指標を定めきれない分野は、
研究資金が集まりにくいっていうハードルもありますものね。
とはいえ、頑張っていらっしゃる研究者の方々もおられました。
短期間の絶食による減量が代謝機能に及ぼす影響
野中 雄大, 2019
FAST法よる減量は、CR法による減量と同程度に減量を行った場合であっても肥満者および非肥満者どちらにおいても、代謝機能を低下させる可能性が示唆された。
FAST法(短期間の絶食)と、CR法(毎日の食事エネルギー量を30%程度制限)によるラット実験を行い、代謝機能への影響を比較した論文です。
この論文では、3日間の絶食の影響として、全身の糖代謝機能の低下と、オートファジー活性化等による筋タンパク質量および筋重量の減少の可能性が示されています。
全文はこちらからどうぞ〜
一過性短期間の絶食が体組織に及ぼす難回復性の変化
久富 裕子, 2020
本研究で得られた最も重要な成果は、一過性短期間の絶食は、必ずしも軽微な一過性の栄養不足に止まらず、生体に対して難回復性の障害を惹起させる可能性を有した重大な栄養欠乏になり得ることを示した点にある。
4日間絶食させたラットと、自由摂取させたのラットを比較実験した論文です。
短期間の絶食による難回復性の変化として、絶食後の体組成の変化(リバウンドの中身は体脂肪が多く、筋肉はなかなか回復せず、太りやすい体質になる)、骨強度の低下、脳におけるニューロン新生阻害の可能性が述べられています。
もっと長期的でヒトに関する知見はないのかな〜と探したところ、
オートファジーでノーベル賞を受賞した大隅先生の直弟子の水島先生のご著書「細胞が自分を食べる オートファジーの謎」のコラムに、チラッと書かれていました。
細胞が自分を食べる オートファジーの謎
水島 昇, 2011
(水島先生コラムのえつり的要約)
飢餓開始直後は、オートファジーが活性化され急速に筋肉が分解される。その後、筋肉は分解されなくなり、じっと飢餓期間が過ぎるのを耐えるようになる。飢餓期間が長くなると再び筋肉の分解が始まるが、それは死に直面している状態である。
飢餓開始直後にオートファジーが活性化するのは、飢餓耐性を持つためにタンパク質を作り替える必要があるからではないかと考えられるが、現時点(2011年)では解明されていない。
うん。わかったかも。(かも?)
ヒトの歴史は飢餓との戦いだった。
今、ワタシが生きているということは、
つまり、ワタシは飢餓を耐え抜いた飢餓エリートの末裔ということ。
ワタシの遺伝子には飢餓に対応できる能力が埋め込まれているということ。
だから、食事制限ダイエットをして意図的な飢餓状態を作り出すと、
身体が飢餓モードに変化しちゃうわけなのね。
そして、その変身用の材料を確保するために、オートファジーで筋肉を分解しているわけだ。
蝶がサナギの中で、飛ぶためには不要な長い胴体を分解するように、
飢餓を耐え生命を維持するために、最も不要なのは筋肉だものね、当然ですね。
飢餓が終わった(食事制限解除した)あとは、
次の飢餓に備えてエネルギー備蓄を増やそうとするのも、
エネルギーを消費してしまう筋肉をつけようとしないのも、
なんか、
わかるぅ。
収入が減ると買い物を控えるようになるし、
収入が増え出しても、
もしかしてまた収入が減るかも?と心配してしまい、
以前のようにバンバン買う気には、なかなかならないものね〜(貧乏性)
それから、今回この実験も初めて知りました。
1940年代のアメリカで約100名の男性が兵役代行としてボランティア参加した実験です。
結果は、とてもお気の毒なことに、
基礎代謝の低下、体温の低下、呼吸および心拍数の低下、うつ病発症があったそうです。