ダイ・ハード★イーサン (母弱し!編 ②) | マツオETHAN

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大阪府在住。肥満細胞腫、慢性突発性鼻炎、片側喉頭麻痺、後躯麻痺と戦いながら15歳を迎えたゴールデンレトリバーのイーサンと、毎日ますますイーサンが好きになって行く熱狂的イーサンファンのEmamaです。よろしくお願いします。

 珍しく本日2度目の更新です(笑)

10月14日。検査が終わり無事にイーサンを連れ帰ってきた記録、ダイ・ハード★イーサン(母弱し!①)の続きです。

膵臓ガンで安楽死を覚悟していた私は、その事から解放され、何も解決していないにもかかわらず、何故か有頂天になり、イーサンの点滴が無事に繋げた事を確認してから、ノンアルコールビールをやめ、久しぶりに本物のビールを飲みました生ビール
うまかった〜爆笑
ぐっすり眠れる筈でした・・・もやもや

★10月15日
3時
イーサンの荒い息づかいと、痰が絡んでガーガーと鳴る呼吸の音で目が醒める。
また微熱。鎮痛剤の投薬は続けているのにまた痛みだしたのか。心拍数がいつもより少ない。肺からは、またあの嫌なプップッと言う音がしている。とりあえず酸素吸入を開始する。

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7時
イーサンが夜通し震え続け眠れないまま朝が来た。呼吸は酸素吸入でいくらかマシになっているが、相変わらず荒い。
熱は一気に上がり、微熱はあっと言う間に高熱に変わっていった。

9時30分
砂糖水をシリンジで飲ませたら、美味しそうな顔を見せてくれた。


10時
震えは止まっていない。目は開いているのに、手をかざしても光を当てても黒目が全く動かない。
私はイーサンの黒目に自分が映っているか何度も覗きこんだが、とにかく何も見えていない様に思えた。
「イー、カステラ食べる?」
「イー、散歩いこ!!」と必死で話かけた。
その後も痙攣と言うには小さなく、震えと言うには派手すぎる意味不明な動きを繰り返し続ける。呼吸は荒い。何とも言えない動作を続けるイーサンの頭を膝に乗せて抱きかかえながら、聴診器を耳に当て心拍数を数え続けた。怖かった。恐ろしかった。

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11時10分
荒い呼吸が続き、イーサンから「クゥー」と小さな声が漏れ、イーサンが目を回して白目をむいた。そして四肢を真っ直ぐにピンと伸ばし、私の腕の中で身体をそらした。
そして、私はタブーを犯した。
その時が来たら、引き止めるまいと決めていたのに泣き叫んでしまった。
「イーサン、死んだらあかん!!」
「イーサン、1人にせんといて!!」
「いやや!1人にせんといて!!!」
「ずっと一緒におって!!!!」   とか。
聴診器を耳にしていたので、自分の声が聞き取りにくかったのだと思う。私は大きすぎる声で叫び続けていたそうだった。
それを見かねた主人が、「イーサンがかわいそうやろ」と私の肩を叩いたので、その後少ししてからイーサンをそっと横にならせた。
イーサンのピカピカの左耳の毛は、私の涙と鼻水とヨダレでぐちゃぐちゃになっていた。
生きてる間の最後のツーショットかもと主人に写真を撮って貰った。

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12時30分
心拍数はいつもの半分ほどになってきた。
ぐったりしているけれど、鼓動だけはしっかり聞こえていた。
もうすぐ先生が来てくれる!もう少し頑張れば何とかなる!
「イーは偉いなー」
「イーは可愛いなー」
「イーはカッコいいなー」
必死の思いでイーサンに語り続けた。

なぜ肺炎は治った筈なのに又嫌な音が聞こえてくるのか。膵炎だった筈なのに。今は痛みは酷くない筈なのに。
その時は疑問ばかりだった。

14時
先生到着。
前日の検査所見が、既に先生へ連絡されていた。先生には即座にまた肺炎と診断され、抗生剤の投薬が始まった。
そして私は昨日、重大な事をサラリと聞きか流してしまった自分の馬鹿さ加減に頭を打った。

慢性膵炎、胆嚢の所見以外に、右側圧迫性無気肺と確定診断されていたのだった!
前葉、中葉、後葉、複葉の全てが無気肺となっている事を宣告された。
右側が潰れてしまってる事は凄くショックで重く受け止めていたけれど、機能しているのは左の方肺のみと言う事に、どう言う危険があるのか、その時は深く考えていなかった。
既に幾度も誤嚥性肺炎を繰り返し、そしてつい最近も重度の肺炎を起こし、予後が良くなかったのだから当然、すぐにでも肺炎をぶり返す事を想定するべきだった。痛がる様子に苦戦し、膵臓の事で頭が一杯だった。
そして痰や咽頭液を誤嚥し、とにかく肺炎を再発させてしまった。

(無気肺とは炎症ではなく、肺がぺちゃんこになってしまって、機能していない症状の事だそうです。炎症ではないので、再生はしません。つまりは片方の肺を失ってしまった事になります)

無気肺の右側。生きてる左側は肺炎。
そして片麻痺の咽頭。
イーサンは、これで呼吸困難になってしまった。

★10月16日
体温は上がったり下がったり。
長期戦に備え、医療用酸素タンクから在宅酸素に切り替える。
今もひたすら酸素吸入を行い、残された左側の肺の再生に全力を尽くし続ける。
体位は左側の肺を再生させる為に、左側を上に向けて固定。痩せた左頬の内側の肉が歯に刺さり潰瘍になる。
右の腰の床擦れも時間の問題かもしれない。

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こんな局面を迎えています!
何としても早く立ち上がらなければ!!

15日の昼。イーサンはいよいよ三途の川を渡り切ろうとしたけれど、今回も「私とイーサンの今」のタイミングは合いませんでした。

検査機関の担当医にも、主治医にもイーサンがこの状態で何故生きていられるのかわからないと言われました。

でも、イーは確かに頑張って生きようとしています!!
こんな風になっても、一生懸命に生きようとしています!!
とっても強いです!!


15日に投薬した抗生剤!
こんな事もあろうかと先生が事前に、感受性テストをしてくれていたので、もしかしたら効くかもしれません!  
目安は3日。

明日になったら、何か変わるだろうか・・・
変わります様に・・・流れ星

9月16日の夜以来、イーサンが寝込んで、1ヶ月が経ってしまいました。
折角、外は爽やかな気候になってきたのに、とても悔しいですもやもや



今日も皆さんに、イーサンの復活を祈って頂き、とても感謝していますキラキラ
ありがとうございますラブ