いつものように生みの苦しみに陥っている。
でも苦しければ苦しいほど生まれてくるものが素晴らしくなれば、それでいい。
このあたりはちょっとMっ気があるくらいでないとやっていけない。
まあそれはともかく、今日は映画を観ない代わりにテレビドラマの感想を少しだけ。
ここ数年はNHKドラマばかり観てて、民放のドラマを観る機会がかなり減っている。
この理由は何度か言及しているので省略するけど、今日はその民放でたまたま見つけたドラマにすっかり心酔してしまったというお話。
深夜に放送された一話30分で全8話の連続ドラマ、元々はコミックが原作でテレビアニメ、劇場版アニメにもなっている「からかい上手の高木さん」という作品。
中学生の男の子と女の子のほのぼのとした恋愛(からかい)のお話なんだけどね、これがもう何だかおじさんの私の胸にグサグサ突き刺さるんだよね。
題名の通り、高木さんという女の子が西片という同級生の男の子をからかう、そのからかいで繋がるふたりの人間関係、恋愛関係がもう毎回ね、楽しくかつ物悲しい...何と表現していいのか分からないけど、人と人ってこうやって関係を築いていくんだよな、今の私には決してできない芸当だなと、ノスタルジー駄々洩れではあるけれど、ふたりの距離の取り方、その絶妙な「好き」のぶつかり合いが心の琴線に触れるんだよね。
高木さんを演じる月島琉衣という役者さん、西片を演じる黒川想矢という役者さん、共にいいんだよね。
原作のコミックは読んだことないし、アニメも観たことないんだけど、この二人のアンサンブルにもうすっかり心酔してしまった。
今泉力哉という監督さんが脚本も書いてこのドラマを撮ってるんだけど、画角がヨーロピアンヴィスタってところが面白くて、この二人のやり取りがこの画角にばっちりハマっている。
気になってその今泉力哉監督の記事を少し探して読んでみると、まさにこの画角にした思惑は他の作品でもあったようで、それだけでも好感度高し。
で今週末になんとこの劇場版が公開されるということで、これはちょっと観に行ってみようかなと思っている。
物語はこの二人が大人になって10年振りに再会したという設定になっているようだが、テレビやYouTubeの予告で観た限りではこの劇場版ももちろんヨーロピアンヴィスタ。
観てる場合じゃないんだけどね、これだけはちょっと。
それでもね、さすがにもうエンジンかけて、悪あがき...ここまで堕落した人生だ、失うものは何もない。