日曜日...ではなくて水曜日。
ていうか日曜日は年2回の恒例、会社の「研修」で潰れてしまった...と思ってたら運よく今日お休みが取れたので、すかさずいつものように「今しかない!」を発動して、いざユナイテッドシネマとしまえんに。
てか今月はとしまえんで観るの、もう3本目?ちょっとピッチが早すぎる? 分不相応かもだけど観たいんだ、時を逸したくないんだ...いいよね?
ていうか暑さがもう災害級...ウチからユナイテッドシネマとしまえんまで20分、自転車を漕ぐだけで、汗が...
という訳で映画館は涼しいということで、先週末公開されたトム・クルーズのサービス精神でできている、恒例の「ミッション:インポッシブル」シリーズ最新作である「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」をIMAXのいつものH-17で。
昨年映画界を救った「トップガン マーヴェリック」の記憶も新しい中、こちらのシリーズの最新作もサクサクっと(とはいってもコロナ過真っただ中で色々大変だったみたいだけど)撮って、サクサクっとリリース...還暦ということが全く信じられないトム・クルーズのショーマンシップは衰えることを知らないというか、ますますパワーアップしているとさえ思える。
このシリーズの第1作は1996年だからね、かれこれもう27年もの間、他の作品の「間隙」を縫って気付いたらもう7本目...今回は前・後編にまたがる大長編なんだけど、その前編である「デッドレコニング PART ONE」だけで上映時間はなんと2時間43分!
切れなかったのか、よほど自信があるのか、この長尺っぷりだけでも、いろんな意味で期待が高まっちゃうよねえ。
まずはこれまでのシリーズの構成と同じく「掴み」としてのアヴァンタイトルで始まるんだけど、今回はこれがものすごく長い。
ふと「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」のあの長ーいアヴァンを思い出して、少し不安がよぎったのだが、予告で観客の「想像」を掻き立ててた更に裏をかく、ていうかここであのいつもの「お約束」で畳みかけるかという、そのアヴァンの「オチ」に私はすっかり魂を持っていかれたよ。
まさに作りて、というかトム・クルーズとクリストファー・マッカリーの思惑にすっかり騙されたというか、もうここからはほぼノンストップのアクション、アクション、またアクションで畳みかけてもうホント、あっという間の2時間43分。
前々作からだったかな、まずはアクションシーンの撮影ありきで、脚本というかお話そのものはそれを撮った後で組み立てるという「異例」の製作体制で作られているこのシリーズだけど、今回もそれは同じらしく、とにかくあれこれ凄いの撮っちゃえ、話はあとで何でもなる...そんないい意味での勢いが今作でもまさに駄々洩れで、よくも悪くも目が離せない。
たださすがに長すぎるかなと思えなくもなくて、多少ダレる部分もあったりなかったり...いやいや、そんなことさえ忘れさせる勢いというかパワーが今作には前作以上に漲っていたように思う。
副題の「デッドレコニング」の意味を調べてみると船舶や航空機の航行に主に使われる用語で日本語に訳すと「推測航法」という意味らしく、このアクション映画にそれがどう絡むんだろうか、何か比喩なのかなと予告を観た限りでは全く分からなかった。
でもそれはアヴァンでいきなり「あ、そういうことなのね」と納得...あとはもう物語らしい物語はどうでもよく、いやそこまで言うと申し訳ないけど、とにかく話そのものは至ってシンプルで、これまでのシリーズと同様に追いつ、追われつのスパイアクションのつるべ打ち...でも何だろう、前作よりも明らかに洗練されているというか、アクションありきとは思えないほど物語そのものはそれなりに整っているようにも思った。
あとは原点回帰を思わせるようなシーンも多くて、ていうか第1作のあのユージーン・キトリッジがCIA長官として再登場するだけでも何かワクワクだったしね、いややはり今回の一番のポイントは新しく参加したヘイリー・アトウェル演じるグレースというキャラの輝きかな。
「M:I-2」でタンディ・ニュートンが演じたナイア・ホールの女泥棒っぷりに寄せたようなキャラなんだけど、アトウェルの躍動感と悲哀が同居し、かつ謎めいたキャラ設定がこの新しい物語にうまくはまっていたように思う。
ていうかね、元々MCUで少しファンになっちゃってたというのもあって、この決して飛び切りの美女ではないんだけどその肉感も含めた魅力が今回もしっかりと発揮されてて、個人的にはそれだけでもこの第7作はポイント高し。
ただプロモーションなどに出てくる最近のアトウェルは少しやせすぎてるような気がして、せっかくの魅力がスポイルされてるのでそれが少し心配ではあるんだけど「PART TWO」ではその肉体をまた戻してくれるかな、再度の活躍が期待されるところ。
もうただでさえ長かった「PART ONE」なんだけど、当然物語は「クリフハンガー」で終わっちゃって、もうまさにすぐ続きが観たくなる、そんな余韻も含めて久し振りに単純明快なスパイアクションに安心して身を委ねて観ることができたように思う。
にしてもだよ、トム・クルーズ...加齢を拒絶するかのようなそのパワーはどこから出てくるんだ???
アクションもますますパワーアップ...ていうかほぼスタントダブルを使わない命知らずのハリウッドの申し子、トーマス・クルーズ・メイポーサー4世...どこまで行くのか、まだまだその一挙手一投足に目が離せない。
改めてこのブログとTwitterで"Ethan Hunt”の名前をお借りしていることに感謝申し上げます。
ていうか後編は...来年か。
待ちきれませんな。
余談だが「君たちはどう生きるか」のパンフレット、まだ発売されない。
こちらも待ちきれません。