日曜日。

 

少し寝不足だけど、何とか軌道修正、日曜日。

 

ウチで映画を...日曜日だああ。

 

 

先週の続きで「DAU.退行」を...いや6時間越えだからな、さすがに無理だ...またいずれ。

 

 

今日は少し古いが...って言っても私にとってはつい最近のような気もする90年代...ヤン・デ・ボンの1996年の監督第2作目「ツイスター」を。

 

 

ヤン・デ・ボンといえば「ダイ・ハード」や「レット・オクトーバーを追え!」など撮影監督として数多くのヒット作に携わったことと、1994年に満を持して監督デビューして大ヒットさせた「スピード」の印象が強い。

 

 

ていうか監督としてはそれ以外はパッとせず、確かその続編で大コケしてしぼんでしまった...そんなネガティブなイメージがある。

 

 

でも監督第2作の「ツイスター」では割とヒットして、いよいよ監督としてのキャリアを軌道に乗せていくのかなと思ってたんだけどね...ていうか実は、私、この映画...観ていませんでした。

 

もうね、とにかく観逃している作品が多すぎるんだよ...ホント、ごめんなさいというしかない。

 

 

という訳で今更だけど「ツイスター」。

 

マイケル・クライトンが脚本を書いてたり、製作総指揮にスピルバーグの名があったり、ていうかアンブリンの映画なんだね、これ。

 

 

竜巻を題材にしたディザスター・ムービーというざっくりした認識しかなかったんだけど、これって離婚寸前の夫婦が仲直りする話なんだねえ。

 

 

日本ではあまり一般的ではない竜巻を追いかけ研究する「ストーム・チェイサー」の活躍を題材にしたお話で、まさにCGで再現された竜巻のスペクタクルは、いわゆる娯楽超大作の部類に入る文字通りのディザスター・ムービーなんだけど、ポイントはヘレン・ハント扮する研究者が危険を顧みず竜巻に飛び込んで研究に没頭する中で、その夫で研究から実を引いて別の女性と再婚しようとするビル・パクストン扮する元研究者の気象予報士の力を借りるという名目でまさに「竜巻」に巻き込みつつ、実はよりを戻そうとするという、想像とは少し違うお話だった。

 

 

次から次へと襲ってくる竜巻に対峙するいくつかのシークエンスを積み重ねることで、その離婚寸前の夫婦が徐々に関係を修復ししていく過程が想像以上に丁寧に描かれていて、単なるディザスター・ムービーではないちょっとした風格のようなものも感じたりして。

 

何だろう、幼少期のトラウマを含めて竜巻にすっかり憑りつかれているヘレン・ハントとかつて憑りつかれていたその感覚をヘレン・ハントに感化されて取り戻していくビル・パクストンのふたりが、そのベクトルが徐々に同じ方向に舵を切っていくその過程が、意外と丁寧に綴られていたように思う。

 

 

 

 

いやー、思っていたよりも人間ドラマがあって、ねえ、何で観てなかったんだろうね。

 

 

ヘレン・ハントの魅力もさることながら、今は亡きビル・パクストンとの丁々発止はこういっては失礼だがヤン・デ・ボン、思ったよりやるじゃないかというね。

 

 

余談だがパクストンと同じく今は亡きフィリップ・シーモア・ホフマンや今年のアカデミー賞を賑わせた「アイズ ワイド シャット」のニック・ナイチンゲールことトッド・フィールドの若き姿を見られたことも、ちょっとしたサプライズだった。

 

 

もちろん竜巻が主人公ではあるんだけどね、そんな中でもさりげなく人間ドラマが描かれていて「スピード」の巧みなストーリーテリングとはまた少し趣を異にする、夫婦のお話...よかったよ。

 

 

 

 

でもことあと「スピード2」で大コケしちゃうんだよねえ。

 

その後はパッとせず、寡作になっていった。

 

 

そういえばプロデューサーとしてスピルバーグの「マイノリティ・リポート」に名を連ねていた時に懐かしささえ覚えたことを思い出したが、最近あまり名前を聞かなくなっちゃったな。

 

 

でもまあ、撮影監督としての確固たる地位は築いたしね、やはり偉大な映画人のひとりなんだろうと思う。

 

 

いずれ「スピード2」やそのほかの作品も観ないといけないね。

 

 

 

さて...ていうかさ、もう4月かよ!

 

 

早いよ、時間...うぅぅ。