昨日、仕事において大きな「区切り」を迎えることになって、言葉では何とも言い表せないようなとても複雑な心境である。
まあいわゆる「腰掛け」のつもりで学生時代に始めた今のアルバイトなんだが、気が付くともうかれこれもうすぐ28年を迎えようとしている。
そんな中、2005年からあるお客さんを担当することになって、ていうか前から自ら志願していてようやく担当になることができたそのお客さんが昨日を持ってその長い歴史を閉じて「店じまい」することになった。
12月の初旬にその「店じまい」を突然知らされて、あっという間にお別れを迎えることになったのでイマイチ実感はないんだけど、それでも長年受け持ったことに対して感謝を表していただいた瞬間、私の感情がイッキにあふれ出てしまった。
こういう感情って長年忘れていたものだったので自分でもかなり意外ではあったのだが、曲がりなりにもその「腰掛け」が報われたような気がして、もうどうしようもなくてね。
でも家に帰って、一晩明けても何だか実感がなくて、今日から早めの年末年始の連休になったのに、何だか自分でもよく分からない感情に今、浸っている。
そのお客さんとは仕事以上の付き合いはなかったけど、長年の人間関係の積み重ねとはすごいもので、自分でもホント、あんな感情があふれ出るとは思わなかった。
という訳で仕事の関係は終わってしまったけど、私の労を労っていただけるということでお正月に「お呼ばれ」することになったので、ひょっとしたら個人的な関係がこれから新たに始まるのかも知れない。
にしてもこういう人間関係は有難いものだね。
ワーキングプアを長く続けていると、それこそ人間関係を極力避けることで生きながらえていくみたいな、そんな底辺の暮らしが長いもんだから、その慣れない「お呼ばれ」を持て余し気味ではあるけれど、感謝の気持ちを改めて伝えることも含めて、お呼ばれしたいと思っている。
加えて年末には、お酒も飲めないこともあってしばらくなかった忘年会のオファーが同僚からあったので、それにも参加しようと思う。
ま、呼ばれる内が華なんだろうしね、ワーキングプアなりの人間関係は、今の日本の政治が国民生活に対して極めて冷たい状況にあっては、宮台真司さんの提唱する「コミュニティ」で支え合っていくべきなんだろうから、今のところはどうにか生を求めてしがみついていこうと思っている。
職業に貴賎の区別はあってはならないけれど、自分の中ではどうしても今の仕事が賎しいと思うことで、どうにか「夢」を追うモチベーションを保っているようなとこもあるんだが、さすがに今回の「区切り」では思うところがいろいろあって、歳も歳だしね、何か別の新たな方向性を目指すことで肩の力が抜けるのかも知れない。
いや、肩の力を抜いちゃったら終わり...いやいや、まだまだ自分がよく分かっていないね。
まあそれはともかく、とりあえずどこか燃え尽き症候群みたいな感じもあって、今日はうちでダラダラと。
でもただダラダラするのももったいないので、満を持して観始めていたNetflix版マーベルドラマのクロスオーバーイベントである「ザ・ディフェンダーズ」をイッキ観した。
4人のヒーローのそれぞれの物語がまさにMCUの本家本元、映画「アベンジャーズ」のようにヒーローが集結したドラマなんだけど、各作品とは違って1シーズン限りでしかも全8話のいわゆる「ミニシリーズ」という扱いになっているので、もうホント、最後まで一気に観た。
ひとつ前の「アイアン・フィスト」シーズン1の物語から直結していて、そこで繰り広げられた「ヤミノテ」との戦いが4人の共闘をもって集大成を迎える、そんなお話。
4人が合流する経緯はいささか強引と言えなくもないが、それでも各シリーズで繰り広げられてきた人間関係の続きも観られることもあって、ドラマならではの丁寧な「クロスオーバー」だったし、それこそ既にクロスオーバーして出ていたサブキャラの存在や、各シリーズでそれぞれヒーローと絡まった愛すべきキャラたちがこぞって出演しているので、素直にその豪華さを楽しめたように思う。
ただ肝心の「ヤミノテ」との最後の戦いは思ったよりもこじんまりとしていたというか、これまで「デアデビル」と「アイアン・フィスト」で積み重ねられてきた戦いの経緯がある割には、4人が集結して対峙するにはヴィランとしては存在感が薄かったような気がする。
でもまあホント、共闘とその化学反応は連ドラならではの贅沢さと丁寧さで、それは素直に楽しめたように思うし、何しろ各シリーズの「つづき」としてちゃんと機能していたという意味では、これからさらに続くそれぞれの物語が俄然楽しみになってきた。
ただ配信順に倣うとこの次は「デアデビル」シーズン2に出てきたパニッシャーの単独ドラマ、その名も「パニッシャー」のシーズン1なんだそうだ。
パニッシャーはクロスオーバーせずに単純に「デアデビル」のスピンオフという扱いのようだが、キャラクターとしての人気故に作られたドラマらしいし、実際に「デアデビル」に出ていた際にはその濃いキャラはなかなか魅力的だったので、これはこれで楽しめそうだね。
さて...このまま余程のことがない限り仕事納め...まさか...ね。
いや、年末に恒例の「研修」があるんだった...
まあ、明日は明日の、来年は来年の風が吹く...とりあえずいろんな意味でリフレッシュすることにしよう。
...あ、忘れてた...明日「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」観に行くんだった。
リフレッシュというより...高まる。