日曜日。
ていうかさ、もう11月も終わるんだねえ、早いねえ、早すぎるよねえ。
ま、日々の積み重ね...いや日々反省、かな。
まあそれはともかく日曜日ということで、いつものように映画を。
ダラダラと付き合ってきた「X-MEN」フランチャイズの映画も今日の作品が最後、ということで新旧「X-MEN」シリーズとウルヴァリン三部作、そして「デッドプール」を経ての最後の一作は「X-MEN」ではなくまたまたスピンオフである「ニュー・ミュータント」という作品。
「LOGAN/ローガン」で匂わせていた世代交代の話なんだろうと思っていたら、まあそれは当たらずとも遠からずで、ある施設に隔離された5人の若い、というか未熟なミュータントたちの青春群像劇、いや少し青春ホラー路線的な何ともこじんまりとしたお話。
20世紀フォックスの買収騒動やら何やらで公開が遅れに遅れた挙句、いざ公開したのはまさにコロナ過ど真ん中の2020年ということもあってアメリカでは大コケしてしまった作品で、日本では公開さえされずいわゆるビデオスルーされた作品なんだけど、今時珍しくアメリカンビスタサイズだし製作費もかなり抑えられたこともあってかどこか単発テレビドラマっぽさもあったりして。
物語はとある隔離施設に保護された、自分の能力をコントロールできない若きミュータントたちがセラピーを受けながら人として成長し、ミュータントとして生きるすべを模索するというような青春群像劇に、ちょっぴりホラー色を加えて、更にはその隔離施設が実は...というようなお話。
もうその5人のキャラの描き分け、葛藤と和解から共闘へというまさによくも悪くも教科書的な展開で、しかも尺も94分というコンパクトさでサクサクっと描かれているもんだから、いろんな意味で物足りなかったかなという印象。
それでも「X-MEN」シリーズとのつながりもかろうじてあったし、ラストの「解放」からはこれからが物語の本番とでもいった雰囲気だったので続きはもちろんあるんだろうと思ったら、残念ながら前述のフォックス買収やら大コケの影響もあってか、この1本で「X-MEN」フランチャイズは終了ということで、このシリーズも打ち切りということらしい。
まあでも各キャラクターの描き分けは尺の短い中でそれなりによくできていたと思うし、まさに「X-MEN」の真骨頂である多様性に対する積極的なスタンスはしっかり堅持していたので、返す返すも打ち切りはもったいないなと思う。
まあでもこれも恐らくMCUに「X-MEN」が合流する中で多かれ少なかれ「つづき」が描かれるんじゃないか、そういう期待を持たせるほどにはしっかりとした作品だったのではないか。
という訳で惰性で観始めた「X-MEN」フランチャイズだったけどこれでようやく完走。
...と思ってたら実はMCUと同じように「X-MEN」フランチャイズにもテレビドラマシリーズがあるらしく、これはこれでいずれ観ないとという好奇心に駆られている。
MCUはようやく「デアデビル」シーズン2に着手したばかりというのに、もう何か...マーベルの沼はますます深くなっていく。
にしても今日の「ニュー・ミュータント」は続きが観たいと思わせるほどには良作だったと思う。
さて...今日は久しぶりに青椒肉絲を作るぞ。
...じゅるる。